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ROE って何?

ROEとは、「アール・オー・イー」と読まれ、日本語にすると「株主資本利益率」や「自己資本利益率」です。

なんとなく難しそうですが、「株主資本利益率」という言葉を分解してみると、「株主資本」と「利益」と「率」に分解でき、株主資本と利益が何か関係しそうだということがわかります。

ここで先に答えを一言で言ってしまうと、ROEとは「僕たち投資家が投資したお金で何倍の利益を出しているのか?」ということがわかります。

 

一見難しそうですが、実はROEが大切だよ!と言われ始めたのは、2014年8月に経済産業省から発表された「伊藤レポート」で、割と最近の話です。

なのでちゃんと話せる大人も少ない…

ということで、ROEについてご紹介したいと思います。

 

 

1.そもそもROEって何?

ROEとは、「1年間の純利益 ÷ 株主資本 × 100」で計算することができ、「%」で表すことができます。

1年間の純利益とは、「売上 – 売上原価 – 販売・一般管理費 + 営業外収益 – 営業外費用 + 特別利益 – 特別損失 – 税金(法人税)で決算できます。

意味としては、「最後にいくら残った(儲かった)の?」です。

株主資本とは、「資本金 + 利益剰余金」で決算できます。

意味としては、「株主から預かったお金とこれまでの利益」です。

 

以上を考慮するとROEとは

「株主とこれまでの貯めた利益を使って、1年間にどのくらいの利益を稼げているのか?」ということがわかります。

例えば!

1年間の純利益が100円・株主資本が1,000円の会社A
1年間の純利益が100円・株主資本が500円の会社B

があったとします。

会社AのROEは、100 / 1,000 = 10%
会社BのROEは、100 / 500 = 20%

ということになり、会社Aであれば1,000万円の株主資本を使って10%の純利益、会社Bであれば1,000万円の株主資本を使って20%の純利益を生み出していることになります。

すると、会社Bの方が株主資本をうまく運用できるということになり、一方で会社Aの方が株主資本をうまく運用できていないことになります。

そのため、自分の投資したお金をうまく使って純利益を稼いでいる会社の方が良い企業とされており、ROEは、高い方がいいです。

では、どうしてこの2社はROEが異なってくるのでしょうか?

 

 

2.ROEはどうして会社ごとに違うの?

2-1.純利益によって

純利益を使ってROEを上げることは、少し難しいです。

なぜなら、純利益は株主に配当金を払ったあと、株主資本のうち利益剰余金として積み重ねていくためです。

だからと言って純利益を減らすわけにはいいきません。

そこで、ROEを上げる方法として、純利益を増やしながらも、純利益を全て配当すると、ROEを上げることができます。

例えば!

1年間の純利益が100円・配当金100円・株主資本が1,000円の会社A・ROE10%
1年間の純利益が100円・配当金0円・株主資本が1,000円の会社B・ROE10%

があったとして、1年後には、

1年間の純利益が100円・株主資本が1,000円の会社A
1年間の純利益が100円・株主資本が1,100円の会社B

となります。

するとROEは、会社Aが10%、会社Bが約9%となります。

このようにROEは、配当金を増やすことでROEを上げることができます。

 

2-2.株主資本によって

もう一つは、株主資本を減らすことです。

株主資本は、投資家から集めた資本金とこれまでの純利益を積み重ねた利益剰余金で構成されています。

そのため、このうちの投資家から集めた資本金について、投資家から買い取ることで減らしてしまうという方法があります。

これを自社株買いといいます。

例えば!

1年間の純利益が100円・株主資本が1,000円の会社A・ROE10%
1年間の純利益が100円・株主資本が500円の会社B・ROE20%

があったとします。

そこで、会社Aが自社株買いを750円したとします。

1年間の純利益が100円・株主資本が250円の会社A
1年間の純利益が100円・株主資本が500円の会社B

となります。

そうすると、会社AのROEが40%、会社BのROEが20%になります。

このように株主資本を減らすことでROEを上げることができます。

ただし、この750円を負債で調達して購入すると、ROEは上がるものの、借金が増えてしまうので、会社の安定性を維持するのは難しくなってします。

 

 

3.ROEってどういう時に使うの?

ROEは、基本的に似ている事業を行っている会社同士を比較するときに使います。

自動車会社であるトヨタ自動車と日産自動車や、デパートである高島屋と三越伊勢丹などです。

このように、似ている事業をしている企業同士を比較し、うまく株主資本を使って純利益を出す方に投資します。

 

4.PERPBRを使った計算方法

実はこのROEPERPBRを使っても計算できます。

「PBR ÷  PER」で計算することができます。

 

 

5.まとめ

最後に、ROEについてまとめると、

ROEとは、「1年間の純利益 ÷ 株主資本 × 100」で計算でき、高ければ高いほど、経営者が株主の金を使いつつ純利益をあげていること

ROEを上げるには、純利益を増やしつつ株主配当を増やすか、自社株買いによって資本金を減らす

・ただし、ROEを無理にあげようとすると、財務基盤の安定性に欠ける

ROEは、基本的に似ている事業を行っている会社同士を比較するときに使う

 

→会社の比較に使える「PERの説明と見方」と「PBRの説明と見方」も参考にしてください。

→次は、「会社の家計簿と呼ばれる財務諸表について」説明しています。

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w.hirokawa

Author: w.hirokawa

中学2年の時から株式投資をはじめ、現在慶應義塾大学4年。 企業と投資ファンドが好きです。
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