株式はじめ
エーザイショックってどんな状態?

にゃんこ先生
紹介するにゃ

エーザイ株式会社は、日本の大手医薬品メーカーです。
武田薬品工業・アステラス製薬・大塚ホールディングス・第一三共とともに、国内5大医薬品メーカーの一角に数えられます。

コーポレート・スローガンは「ヒューマン・ヘルスケア(Human・Health Care)」で、これのロゴの「hhc」はナイチンゲールの直筆サインを元にデザインされました。

一般の方には、「チョコラBB」をはじめとするチョコラシリーズや、コラーゲン青汁などで知られているのではないでしょうか。

1936年、合資会社桜ヶ岡研究所として創業。
1941年、日本衛材株式会社を設立。※この年が設立年になっています

1955年、エーザイ株式会社に社名変更。

1961年、 東京・大阪証券取引所第1部に上場。

現在も東証1部に上場していて、証券コードは「4523」です。

ここからは、エーザイの株について紹介していきます。

エーザイショック後のエーザイの株価について

エーザイショックとは、2019年3月22日・25日と週末を挟んで2営業日連続寄らずのストップ安になり、取引時間中に売買が成立したのが3営業日ぶりの3月26日というエーザイ株の株価大幅下落のことです。

暴落前の2019年3月20日(翌3月21日は春分の日で休場)の終値は9,065円でしたが、3月26日の始値は6,065円と一気に株価は30%以上も下がりました。(3月26日の終値は6,293円)

なぜこの様なエーザイ株の大幅下落が起きたかというと、米製薬大手バイオジェンと開発中だったアルツハイマー型認知症の治療薬「アデュカヌマブ」の臨床試験中止が発表されたからです。

エーザイ株はこの認知症治療薬ヘの期待などから、2019年3月5日に年初来高値を付けて株価は高水準で推移していたことから大きな失望売りが発生しました。

さて、このエーザイショック後の株価の動きはというと、2019年4月~5月にかけては株価6,500円近辺まで戻す展開もありながらも、2019年6月に入ると下落基調になっていきます。
2019年7月には株価は6,000円を割り、8月に入ると株価は5,500円を割りました。
そのまま10月までは5,000円台前半~5,500円近辺のボックス相場でしたが、10月23日・24日と突如として2営業日連続で寄らずのストップ高を付けます。

まるで、3月の大幅下落の反対の現象が起きたわけです。
これは、一度開発中止になったアルツハイマー型認知症の治療薬「アデュカヌマブ」を再度、米食品医薬品局(FDA)に承認申請するというニュースが出たためです。

取引時間内に売買が成立した2019年10月25日の終値は8,150円と、株価は一気に回復しました。

一気に上がった反動か、2019年11月中旬には株価は7,100円程度まで戻りましたが、すぐに上昇に転じて11月末~12月には8000円台を回復。
その後は多少の上げ下げはありつつも、2020年2月初めには株価は9,000円台を突破する場面もありました。

しかしすぐ後に感染症によるショックもあり、2020年3月19日には6,138円を付けました。3月末には7,000円台を回復して、2020年4月初旬においては7,500円近辺の株価となっています。

エーザイの株価の今後についての予想

ここでは、エーザイの株価が今後どうなっていくのかについて考えてみます。

まずは、ここ数年のエーザイの業績から見ていきましょう。

(単位:百万円)

決算期 売上高 営業益 経常益 最終益
2016.03 547,922 51,935 50,473 54,933
2017.03 539,097 59,064 57,668 39,358
2018.03 600,054 77,212 76,803 51,845
2019.03 642,834 86,154 89,454 63,386
予 2020.03 680,000 110,000 112,000 101,600

2017年3月期は売上が少し落ちましたが、着実に右肩上がりの増収増益傾向です。
将来的にも期待できそうな伸び方です。

海外売上高比率も50%を超える水準で、グローバルで売上を伸ばしているのもプラス要因です

開発ラインも豊富で、アルツハイマー型認知症の治療薬「アデュカヌマブ」をはじめとして、似たようなメカニズムの期待の新薬「BAN2401」など、上市できたあかつきには今後業績に大きく寄与することが期待できる新薬開発ラインを複数持っています。

PER(株価収益率)は20倍を超えていて、同業と比べても少し高め。
PBR(株価純資産倍率)も3倍を超えていて、同業と比べるとこちらも少し高めです。

指標だけを見ると、現在の株価は少し割高感があることは否めません。

ただし、現在開発中の新薬、特にアルツハイマー型認知症薬においては、現時点で同じくエーザイの「アリセプト」などがありますが、現在使われている薬は一時的な改善の効果しかありません。
新薬が上市されれば、その潜在的な需要を考えると大きな売上に繋がるでしょう。

これら新薬の開発状況にもよりますが、トータルで考えると中長期的に株価は上昇していくのではないかと考えます。

エーザイの株価はどのようなニュースで変動が起こるのか?

ここでは、エーザイの株価に影響を与えるニュースとはどんなものなのか?ということについて考えていきましょう。

株価に影響があるニュースは、上場企業なのでもちろん業績に直結することです。
特にエーザイの株価に大きな影響を及ぼしそうなものをピックアップすると、以下の2つが挙げられます。

・新薬開発に関わるニュース

⇒新薬開発にはいくつかのフェーズ(段階)があります。
そのフェーズごとに当局の承認を得たりするのですが、どこかの段階で承認を得られたり、販売承認を得られると株価に大きな影響を与える可能性があります。
反対に、中止になっても、上述したエーザイショックのように株価に大きな影響を与えます。
エーザイの場合はすでに紹介したように、アルツハイマー型認知症の治療薬に大きな期待がかかっています。

・海外情勢や為替のニュース

→エーザイの海外売上高比率は5割超に及びます。
海外情勢はもちろん、為替の動きによっても業績が大きく変動する可能性があります。

エーザイの株主優待と配当について

エーザイ株式会社は、現在株主優待を行っていません。

配当は行っていて、2019年3月期は1株あたり年間150円(中間配当70円・期末配当80円)の配当でした。
2020年3月期は1株あたり160円の年間配当(中間配当80円・期末配当80円)を予想しています

エーザイの株を初心者が買うのにおすすめの証券会社

ここでは、エーザイの株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。

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【超初心者向け】エーザイの株価は今後どうなる?まとめ

エーザイの株について紹介してきました。

エーザイは現在アルツハイマー型認知症の治療薬を複数開発していて、大きな期待が掛かっています。
上市されれば業績に大きく貢献することになるのではないでしょうか。

株主優待は行っていませんが、配当はしっかりと行っています。

業績も順調に伸ばしてきており、今後にも期待ができそうです。
数年先ではありますが、新薬分の業績がそこに乗ってくれば株価も上昇していくでしょう。

単元あたりの株価が高い値がさ株ではありますが、資金に余裕のある方は今後のエーザイのIRや株価の動きをチェックしておいた方がいいかもしれません。

長期的にはおすすめなので、株価が大きく調整する場面には買いを検討してもいい銘柄だと思います。

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