株式はじめ
ヤクルトって株主優待ある?

にゃんこ先生
紹介するにゃ
監修者
高橋禎美

監修者写真アパレル会社出身のファイナンシャルプランナー(CFP)。一種証券外務員。投資がこわいという「おかねの初心者」に向けてマネー相談、セミナーを開催。

機能性乳酸菌飲料「Yakult1000」「Y1000」の売上が絶好調な、株式会社ヤクルト本社。

なかでも店頭販売用の「Y1000」は、2021年10月の全国販売開始以降、SNSの口コミを中心に注目を集めており、現在も品薄状態が続いているほどその人気は衰えを知りません。

 

さらに海外での売上も右肩上がりのヤクルト本社は、ここ一年で株価もゆるやかに上昇していると見られます。

そんなヤクルト本社の株は、果たして買いと言えるでしょうか。

この記事では、直近の実績や株主優待の内容などから「ヤクルト本社の株は買いか?」について初心者向けに分かりやすく解説していきます。

 

ヤクルトの株を買うには、はじめに証券会社で口座開設する必要があります。そのため口座を持っていない方は、まずはヤクルト株を取り扱っている証券会社で口座を作りましょう。

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ヤクルト本社の会社情報と主な年表

株式会社ヤクルト本社は、日本の飲料・食品・化粧品・医薬品メーカーです。言わずと知れた乳酸菌飲料「ヤクルト」を販売していて、乳酸菌飲料メーカーとしては国内最大手です。

 

プロ野球球団の「東京ヤクルトスワローズ」の親会社であることでも、その名を知られているでしょう。

ここでは、ヤクルト本社の会社情報を紹介します。

ヤクルト本社の株式基本情報

商号 株式会社ヤクルト本社
創立 1955年4月9日
本店住所 東京都港区海岸1丁目10番30号
本店電話 03(6625)8960(大代表)
資本金 311億17百万円
従業員数 28,798人(連結)[2021年3月31日現在]
発行可能株式数 700,000,000 株
発行済株式総数 171,045,418 株
株主数 31,642名

引用:ヤクルト公式HP|株式基本情報より

ヤクルト本社の年表

生涯を腸内細菌の研究と予防医学の普及に捧げた、微生物学専門の医学博士「代田稔(しろたみのる)」氏の活躍により、ヤクルトの歴史が始まります。

 

以下、ヤクルト本社の主な年表を見てみましょう。

 

1930年(昭和5年) 実質的な創業者である代田稔(しろたみのる)が、乳酸菌「ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株」の強化、培養に成功。
1935年(昭和10年) 福岡県福岡市の代田保護菌研究所のもと、ヤクルトの製造・販売を開始。初代社長は代田に賛同した永松昇。
1938年(昭和13年) 「ヤクルト」の商標を登録。
1940年(昭和15年) 販売組織「代田保護菌普及会」が各地に進出。
1955年(昭和30年) 株式会社ヤクルト本社を設立。
1963年(昭和38年) 「ヤクルトレディ」による販売を開始。
1968年(昭和43年) プロ野球のサンケイアトムズ(現ヤクルト球団)の経営を継承。
1980年(昭和55年) ヤクルト本社、東証2部上場。
1981年(昭和56年) ヤクルト本社、東証1部に上場指定。

証券コードは「2267」。

 

ヤクルト以外にも「ジョア」や「ミルミル」といった乳酸菌飲料や栄養ドリンクの「タフマン」を代表する清涼飲料などの商品も開発し、ヤクルトと同じように多くの消費者に親しまれています。

 

さらに化粧品や医薬品、食品も手がけそれぞれの分野で成長を重ねてきました。

2015年には創業80周年を迎え、今後もさらなる飛躍が期待されます。

ヤクルト本社の株価推移

続いて、ヤクルト本社の直近1年間の株価チャートを見ていきましょう。

 

2021年5月~2022年5月までの1年間、月単位の「始値(はじめね)」「高値(たかね)」「安値(やすね)」「終値(おわりね)」をグラフ化しました。

 

ヤクルト株価

参考:JPX 日本取引所グループ「統計月報」

 

過去1年の実績を振り返ると、全体的にヤクルト本社の株価は「5,000円台~7,000円台」の間で安定して推移していることが分かります。

また2022年6月の始値は7,070円で、ゆるやかに上昇傾向であるのもポイントです。今後の株価の動きからも目が離せません。

ヤクルトの株主優待と配当について

続いて、ヤクルト本社の株主優待と配当についてお伝えします。

 

初心者にとっても分かりやすい部分の利益となるので、購入前に必ず確認しましょう。

ヤクルト本社の株主優待の内容は?

まずはじめにヤクルト本社の株主優待の内容を見ていきましょう。

以下の表にまとめたのでご覧ください。

 

対象 2021年9月末現在、100株以上の株主
権利確定月 3月・9月
優待内容1

※3月31日現在

100株以上所有

・ヤクルト商品詰め合わせ

(100株以上1,000株未満の株主と1,000株以上の株主で内容が異なる)

※3年以上継続して100株以上所有している場合

・ヤクルト商品詰め合わせ+化粧品

優待内容2

※9月30日現在

100株以上所有

・東京ヤクルトスワローズオフィシャルファンクラブ(スワローズクルー)への入会権

※100株以上1,000株未満→ライト会員権(年間費2,600円相当)

※1,000株以上→レギュラー会員権(年間費3,600円相当)

参考:ヤクルト公式|「株主優待」 より

※優待内容は毎年変わる可能性があります。

 

ヤクルト本社の株主優待の内容は、主に「ヤクルト商品(食品・飲料)詰め合わせ」「ヤクルトスワローズファンクラブ(スワローズクルー)への入会権」となっています。

 

特にスワローズクルーへの入会が無料でできる点は、ファンにとって嬉しい特典なのではないでしょうか。

ファンクラブに入ると試合チケットの割引購入や先行購入ができたり、公式戦のチケットと引き換え可能な「招待券ポイント」が進呈されたりといった、さまざまな特典も魅力のひとつです。

ヤクルト本社の配当金は?

続いてヤクルト本社の過去5年間の配当金と、2023年3月期の配当予定を見てみましょう。

 

決算期 2018年

3月期

2019年

3月期

2020年

3月期

2021年

3月期

2022年

3月期

2023年

3月期

(予想)

年間配当 34円 44円 46円 52円 72円 82円
内訳
中間 17円 20円 23円 26円 36円 41円
期末 17円 24円 23円 26円 36円 41円

引用:ヤクルト公式|配当金推移より

 

ヤクルト公式HPでは、配当金の基本方針について次のように発表しています。

当社は、継続的な増配を目指すことを最優先とし、そのうえで、将来の事業拡大や収益向上を図るための資金需要および財政状況ならびに当期の業績などを総合的に勘案して配当金額を決定しています。
引用:ヤクルト公式|利益配分に関する基本方針より

 

ポイントは「継続的な増配」を目指し、株主に利益を還元することを最優先にしているということ。

この方針に則り、2022年3月期には72円だった配当金が2023年3月期には年間82円と、さらに10円の増配を予定しているようです。

 

仮に株価が6,500円のタイミングで100株購入した場合、1株あたりの配当金が82円であれば、配当利回りは「1.26%」となります。

2022年4月の東証一部の単純平均利回りは1.87%でしたので、利回りだけ見るとあまり配当は良くないように見えるかもしれません。

しかし今後も少しずつ増配が見込めるとすれば、少なくとも利益分配がなくなるといったリスクは、当面の間は考えられないといえるでしょう。

 

なおヤクルト本社では「中間配当」と「期末配当」の年2回に分けて利益分配が行われます。

中間配当の権利付確定日は毎年9月末、期末配当の権利付確定日は毎年3月末ですので、確定日の2営業日前までに約定(株の購入を済ませる=売買を成立させること)しておく必要があります。

ヤクルトの株は買いか?今後の展望について

ここでは、ヤクルト本社の株価が今後どうなっていくのかについて考えてみます。

まずは、ここ数年のヤクルト本社の業績から見ていきましょう。

 

ヤクルト本社の業績

ヤクルト業績ヤクルト公式|業績ハイライト を参考に当サイトが表を作成したもの

 

それまで順調と思われた業績ですが、感染症流行の影響もあってか2020年~2021年にかけて売上高が下降していることが分かります。

 

ヤクルト本社は海外売上高比率が全体の40%以上と、利益の大部分を海外で稼いでいることもあり、世界的な大打撃を受けた2021年の決算では、特に売上高に影響したと考えられます。

 

しかし2022年には直近の業績を遥かに上回る4,150億円超えで着地。営業利益も2021年と比べて約100億円アップしているうえ、2022年5月に発表された経営展望によると、今期も右肩上がりになることが予想されています。

 

この背景には、2021年10月に全国展開された乳酸菌飲料「Y1000」が、SNSを中心に大流行したことが挙げられるでしょう。

2022年6月現在もY1000の品薄状態は続いていますが、改善に向けて生産能力の拡大を進めているとのことです。7月には国内工場にY1000の生産ラインを1ヶ所増設し、供給拡大を急いでいるとの報道もありました。

 

果たしてY1000の生産性がどこまで上がるのか。またY1000の人気が一時的なものなのか、今後持続していくのかといった点も、業績のカギを握る指標のひとつとなるでしょう。

ヤクルト本社の株は買い?

「ヤクルト本社の株価推移」の見出しで解説した通り、2021年5月~2022年5月にかけて株価は5,000~7,000円台で推移しており、現在も7,000円前後で比較的安定した動きを見せています。

株価の妥当性を図る「PER(株価収益率)」と「PBR(株価純資産倍率)」について見てみると、2022年3月末時点でのPERは23.3倍、PBRは2.32倍です。

 

ヤクルト本社の類似業種にあたる明治HDや森永乳業と比べると、割高感は否めないかもしれません。

今後調整局面に入るか、さらに株価が上昇していくかは判断しきれませんが、大きく下落を辿ることは考えにくいでしょう。

 

特にヤクルト本社は国内だけでなく、海外にも販売チャネルが整っている点が大きな強みとなっています。ヤクルトレディの普及によって世界各地に雇用を生み出しているという観点からも、海外事業が落ちこぼれる可能性は極めて低いと考えられます。

ヤクルト本社は、海外の売上高比率が約半数を占めているため、海外事業が安定しているかどうかは今後の株価の行方を左右する大きな要素となるでしょう。

 

上記を踏まえ、ヤクルト本社は今後も国内・海外ともに安定した事業展開を行える見通しと考え、長期保有を前提に買いの判断で良いのではというのが現時点での私見になります。

ヤクルト本社の株の買い方は?購入金額目安も解説

それではさっそく、ヤクルト本社(証券コード:2267)の株を購入してみましょう。

ここでは株の買い方について、手順や大事なポイントを解説していきます。

 

1.証券会社を選び、証券口座を開設する

まずは取引をする証券会社を選んで証券口座を開設しましょう。

 

株の売買取引には、証券口座が必須です。

口座開設にあたり、証券会社によって以下の2点が異なる点に注意しましょう。

 

  • 取扱い銘柄が異なる
  • 取引手数料が異なる

 

他にも「IPOに強いか」「夜間取引が可能か」などさまざまなポイントはありますが、まずは上記2点を考慮しながら、ご自身にあった口座を選ぶのがおすすめです。

なお証券口座はいくつ持っていても構いませんので、気になる口座を複数開設するのも良いでしょう。

2.取引方法を決める

株の取引方法には、信用取引と現物取引の2種類があります。

信用取引とは簡単に説明すると、売りからスタートする=証券会社からお金を借りて株を買うといったイメージの取引方法です。

 

対する現物取引は、現金と引き換えに株を購入する取引方法。

初心者にはオーソドックスかつリスクを抑えられる、現物取引がおすすめです。

3.何株(いくら)購入するか決める

続いて、株の購入数をご自身の予算から決定していきましょう。

ヤクルト本社の株は、原則100株単位から取引が可能です。

 

例えば2022年6月1日現在、ヤクルト本社の株価は7,000円前後で推移しているので、このタイミングで買うとなればおよそ70万円が最低購入金額の目安となります。

 

ただし証券会社によっては、単元未満株(ミニ株)を購入することもできます。

単元未満株なら、1株~10株単位での取引が可能です。

単元未満株は「少額から投資ができる」「リスク分散がしやすい」といったメリットが挙げられ、少額から株を保有したい初心者におすすめの買い方だといえるでしょう。

 

しかし、単元未満株だとヤクルト本社の株主優待は受けられないことになります。

単元未満株のメリットとデメリットを踏まえ、購入を検討しましょう。

4.注文方法を決める

最後に、株の注文方法を決定します。

 

株価は一日の中でも常に変動しているため「どのタイミングで購入するか」というのは非常に重要なポイントです。

「株価が〇〇円になったら購入したい」と指定できるのが指値(さしね)注文。

「購入します」と言った(申し込んだ)ときの株価で購入するのが成行(なりゆき)注文です。

 

購入時の株価がその後の運用の基本となる数字なので、買い時は慎重に判断しましょう。

5.注文が約定したら購入完了

成行注文の場合は株を注文したときに、指値注文の場合は、指定した株価になったタイミングでそれぞれ注文が約定(=売買が成立すること)となります。

 

注文が約定すれば、株の購入も完了です。これであなたも株主ですね!

 

ヤクルトの株が急落する理由と上昇理由はこれ

ここでは、ヤクルト本社の株価が大きく動く要因について考えてみましょう。

 

ヤクルト本社は時価総額も大きい大型株なので、多少のことでは急上昇や急落をすることはありません。それでも、株価が大きく動く時はありますので、どのような理由が考えられるのか3つのパターンを挙げました。

 

・証券会社による投資判断の変更

⇒証券会社はそれぞれ独自に各銘柄に投資判断(格付け)を行っています。

 

証券会社ごとに表現は違いますが、「買い・中立・売り」、「BUY・HOLD・SELL」、「Overweight・Neutral・Underweight」などと表されます。

投資判断が上がると株価が大きく上昇する場合もあれば、投資判断が下がると株価が大きく下落する場合もあります。

・海外の政治経済情勢

ヤクルト本社の海外売上高比率は40%以上、2022年3月期の営業利益においても55.7%となっており、海外の政治経済情勢に大きく影響を受けると考えられます。

 

為替の影響も業績に影響することになるので、海外情勢によって株価が大きく上げ下げする可能性があります。

・業績の上方修正や下方修正

⇒上場企業の多くはその年の業績予想を開示しています。ヤクルト本社も2022年5月に、2023年3月期における業績予想を一般に公表しています。

 

あくまでも予想にすぎないため、最終決算時に予想の数値と大きく異なる実績で着地することも十分に考えられるでしょう。

当初予想されていた数値よりも高い結果が出せそうな場合は「上方修正」となり、反対に予想数値を下回りそうな時は「下方修正」が行われます。

 

一定の割合の差がある場合に限り上方修正または下方修正が行われるので、株価にも大きく影響を与えると考えられます。

ヤクルトの株は買いなの?まとめ

この記事ではヤクルト本社の株について紹介してきました。

ヤクルト本社は業績も好調で、株主優待も配当も行っているので、投資初心者でも買いやすい銘柄のひとつでしょう。

 

海外進出も積極的に行っているので各国でシェアをどこまで伸ばせるか、また現在全国で注目を集めているY1000の今後の売上も、ヤクルト本社の株価を左右するカギとなるでしょう。

直近の株価は類似業種と比べても割高感は否めませんが、調整局面では長期的に見れば買いの判断で良さそうです。

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