株式はじめ
出前館で夕飯食べるのにはまってるんだ。株って買えるの?

にゃんこ先生
いいお店が揃ってるにゃ。株も買えるにゃ
監修者
高橋禎美

監修者写真アパレル会社出身のファイナンシャルプランナー(CFP)。一種証券外務員。投資がこわいという「おかねの初心者」に向けてマネー相談、セミナーを開催。

株式会社出前館は、宅配ポータルサイト「出前館」を運営している企業です。

日本で初めて、全国の出前や宅配サービスを行っている店舗に注文できる宅配ポータルサイトを始めました。

当初は飲食店のみでしたが、現在ではピザ・弁当・中華・寿司・洋食・酒・ネットスーパー・出張水道修理など、飲食店に限らず様々なサービスを取り扱っています。

ジオサービス「Yahoo!ロコ」や、LINEのデリバリーサービス「LINEデリマ」など、様々なチャネルとの連携を拡大しています。

現在はLINE株式会社が筆頭株主です。

創業は1999年(平成11年)9月9日で、「夢の街創造委員会株式会社」という社名でした。「出前館」サービスを開始したのは翌2000年(平成12年)10月です。

 

その後、携帯向けサービスやアプリでのサービスを開始。様々な企業とも提携しサービスを拡大してきました。

社名を現在の「株式会社出前館」に変更したのは2019年(令和元年)1129日です。

外出自粛時には、「Uber Eats(ウーバーイーツ)」と共に宅配サービスとして大きく注目されました

株式市場には200665日、大阪証券取引所ヘラクレス(現:JASDAQ)に上場しました。

201010月、市場統合により東京証券取引所JASDAQ(ジャスダック)に指定替えとなりました。

現在もJASDAQ(スタンダード)に上場していて、証券コードは「2484」です。

ここからは、株式会社出前館の株について詳しく紹介していきます。

 

出前館の株価が暴落した理由は何?

201910月に株価が急落しました。

理由は単純で、まず1つ目は1010日に発表した20198月期の決算で、最終損益が1300万円の赤字(前期は55800万円の黒字)になったことでした。

とはいえ、赤字転落そのものは会社側も発表済みでしたし、20198月期においては会社側の直近予想より赤字幅は減りました。

2つめの理由としては、これが大きいのですが20208月期の業績予想が赤字幅の大幅拡大だったことです。

営業損益15億円の赤字、最終損益16億円の赤字予想を発表したのです。

出前館の商圏拡大やサービス向上のための積極的な先行投資のために、赤字拡大予想になったのです。

冷静に考えると将来的には悪いことではありませんが、やはり赤字拡大のインパクトは大きかったのでしょう。

おそらく消費税が10%になることで、軽減税率8%が適用される出前やデリバリーサービスの需要が増えることを見込んでの先行投資でもあるはずですので、短中期的に見ればおそらくプラスの投資です。

 

ですが、直近の株価は近視眼的なものの見方で急落しました。

20191010日の終値は1469円でしたが、わずか11日後の1021日には安値905円を付けたのです。

その後株価はいったん1300円を超えるところまで戻すも、その後は下落基調でした。

その後外出ができなくなり、デリバリー需要が増えるという見方で株価を上げることもありましたが、市場の下落には勝てずに2020313日には安値524を付けました。

しかし、3月26日にLINE株式会社との資本業務提携が発表されると株価は急上昇に転じ、一時は1700円を超えるほどでした。

202057日現在、株価は1400円台となっています。

出前館の株価は今後どうなるの?どんな時が買い時?

ここでは、出前館の株価が今後どうなっていくのかについて考えてみましょう。

まずは、ここ数年の出前館の業績から見ていきましょう。

 

(単位:百万円)

決算期 売上高 営業益 経常益 最終益 1株利益 1株配当
2016.08  4,154 572 579  347  8.6    10
2017.08  4,943 800  797 432 10.7   3.3
2018.08  5,430 837  849  558 13.8  3.6
2019.08  6,666 -39 -7 -103  -2.5   3.6
2020.08       

 売上は順調に伸びていて、サービス拡大が上手くいっていることを表しています。

20188月期までは過去最高益も更新してきました。

 

直近2020326日に発表された第二四半期決算では、同日に発表されたLINE株式会社との資本業務提携による業績への影響を精査中のため、一度発表した20208月期の業績予想を取り下げています。

出前館の株価が今後どうなるかということについては、中長期的には株価は上がっていくと考えています。

 

理由はいくつかありますが、一番大きな理由としてはデリバリー需要の拡大が見込めることです。

出前館の決算説明資料によれば、主要国におけるフードデリバリー比率で日本は3%とかなり低い位置にあるとのこと。

トップの韓国では10%に及ぶそうです。


(出典元:株式会社出前館 2020年8月期 第2四半期決算説明会資料)

それぞれの国の事情もあるので簡単に比較はできませんが、マーケット拡大の余地はまだまだあるということです。

また、出前館はいままで数々の企業と提携して規模を拡大させてきました。ヤフーや貸会議室のティーケーピー、資本業務提携しているLINEもしかりです。

筆頭株主もこれまで数々変わってきているので、良くも悪くも柔軟な経営ができているということです。

国内の他産業は人口減少によりマーケットが縮小すると予想されますが、出前館の利用ユーザーはおそらくこれから高齢化していく人たちがメインで使っていると考えられます。

出前館のみの将来予測をすると、上述したデリバリー比率も含め、出前館利用ユーザーはこれから大きく伸びていく可能性があるのです。

では、どんなときが買い時なのでしょうか?

出前館はJASDAQ(ジャスダック)に上場しているということもあり、東証1部や2部に比べると値動きは激しい傾向にあります。

決算発表はもちろん、提携に関する発表、市場動向により大きく株価が下がるとき。

そして、現在の規模でなくても先行投資は度々必要になってくるはずです。

そうなれば業績に影響が出て株価は下がる可能性が高いでしょう。

単純ですが、中長期保有を前提とするとこれが買い時でしょう。

出前館の株主優待と配当はあるの?

株式会社出前館は株主優待を実施していて、権利確定日(権利付日)と優待内容は以下のようになっています。

出前館株主優待内容

・権利確定月:2月末・8月末

・優待内容:出前館で利用できるTポイント(期間固定)

・優待対象者:100株以上

保有期間: <2月末日>   8月末日>

1年未満 : 3,000円分   3,000円分

1年以上 : 3,000円分   3,300円分

2年以上 : 3,000円分   3,600円分

3年以上 : 3,000円分   3,900円分

4年以上 : 3,000円分   4,200円分

5年以上 : 3,000円分   4,500円分

6年以上 : 3,000円分   4,800円分

7年以上 : 3,000円分   5,000円分

これまで配当も行っていて、20198月期は1株あたり年間3.6円(期末配当3.6円)の配当でした。20208月期は未定となっています。

出前館の株が買える証券会社はこちら

ここでは、出前館の株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。

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出前館(旧:夢の街創造委員会)の株価は今後どうなる!?まとめ

 ここまで株式会社出前館の株について紹介してきました。将来性だけを見れば、有望な銘柄だと思います。

日本ではネット通販が浸透してきて、大きな市場を築いてきました。

フードデリバリーなども間違いなく伸びてくると考えられます。

LINEとの資本業務提携がどれだけ相乗効果を生むのかはまだ分かりませんが、日本最大規模のネット企業であるZホールディングスの傘下になった現在、出前館の業績を押し上げる可能性は高いでしょう。

これからも度々先行投資を行うでしょうが、そういった現在のように業績が低迷している間が買い時かもしれません。

この記事をご覧になって、出前館の株に興味の出てきた方は動向に要注目です。

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