株の中級者向け用語

 

株の中級者になってきたら覚えるべき用語についてご紹介をします

ここでは株初心者から一歩抜け出たときに知っておくと便利な用語について解説していきます。

■あ行

預け替え

証券会社が投資家の指示によって、保管していた株式などを他の証券会社に預け替えすること。証券会社を変更するときに生じる。

インバース型上場投資信託

上場している指数連動型投資信託(ETF)のうち、日経平均株価などベンチマークとなる株価指数の値動き自体に連動するのではなく、株価指数とは反対方向に動き、利益・損失の関係が日々逆になる運用を行う投資信託のこと。

■か行

買い入れ消却

債券の発行者が市場を通して、債券所有者から買い入れて消却すること。買入償還とも言います。

回帰トレンド

統計学に基づく回帰直線を用いてチャートのトレンドを分析する手法のこと。一定期間の値動きの中心を通る回帰直線を引き、その回帰直線の上下に標準偏差±1、±2となる4本の線を加えた合計5本の直線で相場の上昇、下降のトレンドを分析する。

グリーンシューオプション

オーバーアロットメントによる売出しが実施された場合に、借り入れた株式等の返還を目的として主幹事会社が行使する権利のこと。

グローバルオファリング

日本国内だけでなく、海外でも同時期に募集や売出しをして資金調達を行うこと。

限月

オプション取引や先物取引は取引できる期間が決まっていますが、この満期月のこと。

コミットイシュー

新株予約権の第三者割当による資金調達のひとつ。

割当先が行使期間中一定の期間ごとに決まった数の新株予約権を段階的に行使していき、最終的に期間内に全ての新株予約権を行使する。

また、行使価額は権利行使時の直前の株価を基準に随時修正される。

コミットメントライン

銀行と企業があらかじめ取り決めた範囲内で、審査を経ずに随時融資を受けられる契約のこと。

■さ行

サーキットブレーカー

相場が大きく変動し、過熱してきたときに取引を一時中断して相場の熱を冷ますために取引所が講じる措置です。

サムライローン

海外企業などが円で資金調達を行う方法のひとつ。日本国内の金融機関が円建てで協調融資を行う。

酒田五法

江戸時代に米相場で活躍した本間宗久によって考案されたテクニカル分析法。基本チャートパターンは、三山(さんざん)、三川(さんせん)、三空(さんくう)、三兵(さんぺい)、三法(さんぽう)の5つ。

ストキャスティクス

過去一定期間(一般的には9日間)における高値、安値に対して、当日終値がどのような位置にあるのかを数値化することによって相場の「買われすぎ」、「売られすぎ」を判断するオシレーター系分析手法。一般的には20~30%以下で売られすぎ、70~80%以上で買われすぎと判断される。

スパイクハイ

前後する日の高値より突出した高値のこと。上昇局面の最終段階で、下落に転換するサイト言われる。

セーフティネット

証券会社・銀行・保険会社等に預けている資産について、それらの金融機関が破綻した場合に資産が保護される仕組みの総称。金融商品ごとに保護される仕組みは異なります。

ソブリン債

国債、政府機関債など、中央政府により発行・保証された債券のこと。

■た行

ダイナミック・アセット・ロケーション

市場の均衡を前提に、保有する資産価格の変動に応じて、一定の基準のもとで機動的に資産配分比率を変更する運用手法。

賃上げETF

設備・人材投資に積極的に取り組む企業の株式を組み入れた上場投資信託のこと。

デットファイナンス

借入れによる資金調達のこと。

騰落レシオ

市場の過熱感を見る指標。一定期間の値上がり銘柄数の合計を値下がり銘柄数の合計で割って計算する。100%が中立の状態。

ドルコスト平均法

継続して、一定金額ずつ金融商品を購入する投資手法のこと。相場の変動に関わらず購入価格を平準化する手法です。

■な行

ニンジャローン

海外の企業等が日本で資金調達を行う方法のひとつ。国内金融機関が、円および他通貨による協調融資を行うこと。

ノーロード

販売手数料がかからない投資信託のこと。

■は行

パラボリック

トレンド追随型のテクニカル分析手法で、SAR(ストップ&リバース)という指標を使って相場の転換点を探る。

ローソク足がSARの上にある場合は上昇相場、下にある場合は下落相場を示し、上昇相場でローソク足がSARを下抜けたら売りサイン、下落相場でローソク足がSARを上抜けたら買いサインとされています。

プットオプション

将来のある期日までに、その時の市場価格に関係なくあらかじめ決められた価格で行使する権利のこと。

■ま行

マネタリーベース

銀行券(紙幣)、流通貨幣(コイン)および日銀当座預金の合計。

マーケットメイク

日本では東京金融取引所の証拠金取引や東京証券取引所の上場投資信託(ETF)で採用されている取引方法で、取引所から指定されたマーケットメイカー(株式は証券会社、為替は銀行など)が常時「売り気配」と「買い気配」を提示し、相対取引を基本に売買を成立させる方法。これに対して東京証券取引所の株式などの取引手法をオークション方式といいます。

見切り千両

相場の格言の一つ。保有している株式などが含み損を抱えた場合、損失の少ないうちに見切りをつけることは千両の価値があるという意味。損失を拡大させるなという意味の格言です。

名義預金

実質的な財産の所有者が他人の名義を借りて、預金や資産運用をしている口座のこと。相続税の対象となる。

餅つき相場

餅をつく杵のように上下に荒い値動きをする年末特有の相場のことです。

年末を控えて市場参加者が減少して薄商いになる中、年末の換金売りや新年に対する期待感などが交錯して相場の動きが荒くなることをそう呼びます。

モーゲージローン

不動産を担保としたローンのこと。

■や行

優先出資証券

協同組織金融機関や特別目的会社が自己資本の充実を図るために、広く一般から出資を募る目的で発行するもの。優先株と同様に、議決権がない代わりに優先的に配当を受けられるなどの権利がある。

預託証書

受け渡しが困難な海外の株式の代わりに発行する証書。預託証券とも呼ばれる。銀行に株式を預け、代わりに預託証書を発行すると証券取引所で株式と同様の取引をすることができる。

■ら行

リスクオフ

株式などのリスクのある投資先から、預貯金などのリスクの少ない安全資産に向かう動きのこと。

リスクオン

預貯金などの安全資産から、ハイリターンを狙ってリスクの高い株式などに投資先が向かうこと。

リバランス

相場の変動などにより、投資ポートフォリオの見直しや投資配分の調整を行うこと。

両建て

信用取引において、同じ株式で「買い」と「売り」両方のポジションを持つこと。

劣後株式

配当金や残余財産の分配などで普通株よりも優先度が後になる株式のこと。既存株主の利益を損なわずに資金調達したい場合に発行される。同様の言葉に、債権に使われる「劣後債」がある。

■わ行

・ワラント

発行会社の株式を一定の価格(行使価格)で、定められた期間内(行使期間)に取得できる権利を持つ有価証券のこと。この権利が付いた社債は新株予約権付社債と呼ぶ。

割引債

額面より割り引いて発行される債権のこと。

■A~Z

・ADR

米国預託証券。

「外国企業・外国政府あるいは米国企業の外国法人子会社などが発行する有価証券に対する所有権を示す、米ドル建て記名式譲渡可能預り証書」のこと。

ニューヨーク証券取引所に上場されているものもあり、通常の米国株式と同じように売買ができる。

EBITDA

税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した数値のこと。会計上の利益である純利益に関係する税率や、借入金利、減価償却費の扱いは国によって異なるため、国際的な企業価値を比較したり評価したりする場合に、こうした違いを最小限に抑えた控除前の利益であるEBITDAが有効な指標として活用される。

FOMC

米国連邦公開市場委員会のこと。

米連邦準備理事会(FRB)が開く会合で、FRBの理事や地区ごとの連邦準備銀行総裁で構成される。ここで決定される政策は、米国ならず世界の金融界に大きな影響を及ぼす。

FRB

米連邦準備理事会のことで、米国の中央銀行というべき存在。

J-REIT

日本で組成されたREIT(不動産投資信託)のこと。

MMF

マネー・マネージメント・ファンドの略。主要な投資対象を国債など国内外の公社債やコマーシャル・ペーパーなどの短期金融資産とするオープン型の公社債投資信託

PTS

証券会社の私設取引システムのこと。投資家が証券取引所を経由せずに株式などを売買できるシステム。証券取引所の取引時間外も取引ができる。

QUICKコンセンサス

証券会社や調査会社のアナリストが予想した各企業の業績予想や株価レーティングを、金融情報会社の株式会社QUICKが独自に集計して算出した市場予想(コンセンサス)。

ROI

「Return On Investment」の略で、日本語では投資利益率。ROI=利益÷投資額×100で計算される。数値が高い方が投資に対して利益を出しているということになる。

ROA

「Return On Assets」の略で、日本語では総資本利益率(総資産利益率)。ROA=当期(純)利益÷総資本(資産)×100で計算され、資本の利用によってどれだけの利益をあげることができたかを表す指標。