株の初心者がまず覚えるべき用語はこれ【株の用語初級編】

ここでは、株初心者が一番最初に覚えておいた方が良い用語について解説していきます。

株式用語辞典としてお使いください。

Contents

■あ行

相対取引

売り手と買い手市場を通さずに当事者同士で価格や売買数量などを決めて行う取引のこと

青天井

株価が上昇しているとき、どこまで上がっていくのか見当もつかないくらい上昇の力が強いこと。ストップ高が続いたり、好材料が出たときによく使われます。

悪材料

株価が下落するような情報や出来事。下方修正などのネガティブニュースのことです。

安定株主

長期的に安定して株式を保有する株主のこと。取引金融機関や取引先企業、業務提携先などが主な安定株主として挙げられます。

売りと買いのそれぞれの注文状況を気配値と言いますが、気配値の売買注文状況が分かるものを板と言います。証券会社の取引ツールで板はすぐに確認することができます。

委託手数料

株式の売買をする際に、証券会社に支払う手数料のことを委託手数料と呼びます。

委託保証金

信用取引を行う際に証券会社に預ける担保金のことです。

一般口座

持っている銀行口座を株取引に使用して、年間取引報告書や確定申告まで自分で行う口座です。個人投資家にとってのメリットはほとんどありませんので、通常は特定口座を利用します。

移動平均線

チャートでもっとも有名なものです。ある一定期間の終値から平均値を計算して、折れ線グラフで表したもの。

インカムゲイン

株式を保有していると受け取れる「配当金」や「株主優待」などによる利益のことです。

陰線

株価の動きをローソク足にしたとき、始値に比べて終値が安かった場合に黒く表示され、これを陰線と呼びます。

インデックス

マーケットの動向を表す指標のことです。「日経平均」や「TOPIX」、アメリカの「ダウ平均」等を指します。

売り方

株を空売りしている人たちのこと。

売り気配

売り注文ばかりで、見合う買い注文が無くて値が付かない状態のこと。

売り残

空売りされて、まだ買い戻されていない株式の残高のことです。

上値抵抗線

移動平均線がローソク足の上にある場合、これが上値抵抗線となります。これを超えると更なる上昇が期待できます。

円高

日本円の価値が外貨に対して高くなること。輸出産業には不利になります。

円安

日本円の価値が外貨に対して安くなること。輸出産業には有利になります。

追証

追加保証金のこと。信用取引の際に持っている担保で入れていた株の価値が下がったり、保証金が足りなくなると委託保証金維持率が一定の基準を下回り発生します。追証が発生する基準は各証券会社によって異なります。

大型株

時価総額と流動性の高い株を大型株と呼びます。

大株主

発行済み株式数に対して、保有株の比率が高い株主のこと。明確に何%以上という基準はありません。

大引け

証券取引所でのその日最後の取引時間のこと。大引けの値がその日の終値となります。

押し目買い

株価が上昇している局面で、一時的に株価が下がったところ(押し目)を狙って買うこと。押し目だったのかどうかは後にならないと分かりません。

終値

その日の大引けに付いた値段のこと。

■か行

買い気配

買い注文ばかりで、見合う売り注文が無くて値が付かない状態のこと。

買い残

信用買いをされて、まだ売られていない株の残高です。

会社四季報

年に4回発行される、全上場企業の情報が網羅された書籍。投資家のバイブルとさえ言われます。インターネット版もあります。

株価指数

取引所全体や特定の銘柄群の株価の動きを表すもの。有名なものでは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などが挙げられます。

株式分割

すでに発行済みの株式をいくつかに分割して発行済み株式数を増やすこと。主に流動性を高めるために行われます。

株式併合

すでに発行されている株式いくつかを1株に統合すること。併合されると発行済み株式数は減ることになります。

株主総会

会社の経営に関わる重要事項を決定するために行われる、株主全員に参加権がある会議のこと。定時に行われるものと、臨時で行われるものがあります。

株主優待

企業が株主に対して行う利益還元策の1つ。自社製品や割引券、カタログギフトなど、企業によって様々な優待が行われます。すべての上場企業が行っているものではありません。

下方修正

予想していた業績よりも悪い業績に訂正して発表すること。下方修正されると株価は下落する傾向にあります。

空売り

信用取引の一つで、持っていない株を証券会社に借りて売ること。株価が高い時に売り、安くなったら買い戻すことで利益を得ることができます。

逆指値注文

「指定した価格よりも安くなったら売る」もしくは、「指定した価格より高くなったら買う」という注文方法。反対の注文方法は指値注文。

逆張り

相場の下落局面で買い、上昇局面で売るという投資手法。相場の動きと合わせた注文方法は順張りと言います。

キャピタルゲイン

株式の売買で得る利益のことです。

グロース投資

企業の成長性が市場平均よりも高いと期待される銘柄に投資する手法です。簡単に言うと、大化けする期待がある銘柄に投資することです。

気配値

買い方と売り方が、買いたいもしくは売りたいという値段のこと。買い気配値とは、買い注文で最も高い値段、売り気配値は、売り注文で最も安い値段になります。

現物取引

自己資金で株式取引をすること。信用取引のように証券会社に保証金などの担保を差し入れたりはしない取引のことです。

好材料

株価が上昇するような情報や出来事。上方修正などのポジティブニュースのことです。

ゴールデンクロス

短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けたときのこと。相場が上昇傾向になる可能性が高く、買いサインの一つ。

後場

証券取引所での午後の取引時間のこと。

 

さ行

財務諸表

企業の業績や財務状況をまとめた資料のことで、いわゆる決算書のことです。

債務超過

負債が資産より大きくなってしまっている状態。経営危機に陥っている状態です。

先物取引

将来のある日(決済期日)に、現在約束した価格で商品を売買できる取引のこと。大豆などの形のあるものから、株価指数のような形のないものまで取引対象です。

指値

「指定した価格よりも高くなったら売る」もしくは、「指定した価格より安くなったら買う」という注文方法。

ザラ場

寄付から引けまでの取引時間のことです。

地合い

相場の雰囲気や状況のこと。取引が活発に行われていて、株価が上昇する傾向にあると「地合いが良い」、反対の場合は「地合いが悪い」という言われ方をします。

塩漬け

買った銘柄の株価が下がり、売ると損失が出るためにやむをえず長期保有していること。

時価総額

「株価×発行済株式数」で表されるその企業の価値です。

下値支持線

移動平均線がローソク足の下にある場合、これが下値支持線となります。これを下回るとさらなる下落が懸念されます。

週足

1週間ごとの値動きを1本のローソク足で表したもので、週の最初についた値段が始値、終値は金曜日の引け値となります。

順張り

「株価が上昇しているときに買い、下落基調の時に売る」という手法。株価の動きに合わせて取引をする手法。

新興市場

新興企業(ベンチャー企業)が多く上場している東京証券取引所の「JASDAQ」や「マザーズ」などの総称として使われる言葉です。

信用取引

一定の保証金(委託保証金)を証券会社に担保として預けて、保証金の数倍の金額の株式取引ができる制度のことです。空売りは信用取引でのみ行うことができます。

スイングトレード

数日~数週間で売買を完了する取引手法。

スクリーニング

様々な条件で対象銘柄を抽出すること。

ストックオプション

取締役や従業員が自社株を一定の価格で購入できる権利のこと。

ストップ高

前日の終値に対して値幅制限の上限まで株価が上がること。

ストップ安

前日の終値に対して値幅制限の下限まで株価が下がること。

前場

証券取引所での午前の取引時間のこと。

増資

企業が資本金を増加させること。

底値

これ以上下がらないだろうという水準の株価のこと。

損切り

含み損を抱えている銘柄を売却して損失を確定させること。

た行

第三者割当増資

企業の資金調達方法の一つ。新株を発行して、特定の第三者に新株を引き受けてもらうこと。

高値

ある一定期間の間で一番高い株価のこと。

単元株

株式取引で売買される売買単位のこと。2018年10月1日から全銘柄100株単位になりました。

単元未満株

最低売買単位である1単元の株数に満たない株式のこと。証券会社によっては扱いがあり、少額投資をすることができますが、単元未満株のみを持っていても議決権はありません。

チャート

過去の株価の動きや出来高などをグラフにしたもの。

チャート分析

チャートを用いて将来の株価の予測する分析方法。

月足

1ヶ月ごとの値動きを1本のローソク足で表したもので、月の最初についた値段が始値、終値はその月最終日の引け値となります。

低位株

株価水準が低い銘柄のこと。はっきりとした基準はないが、1単元200円以下の株は低位株といえる。

デイトレード

1日ですべての売買を完了する取引手法。持ち株は次の日に持ち越さない。

出来高

ある期間の間に成立した売買の数。

東京証券取引所

日本最大の証券取引所。上場企業の時価総額はNY証券取引所に次いで世界第二位。

東証株価指数

TOPIXとも呼ばれ、東証第1部の毎日の時価総額を基準日(1968年1月4日)の時価総額で割って算出される株価指数。

特定口座

証券会社が用意する株取引用の口座のこと。証券会社が年間の取引を記録して、年間取引報告書を作成してくれる口座。

■な行

内需関連株

事業基盤が国内にあり、国内景気(内需)が好調なときに業績拡大が見込まれる銘柄のこと。円高の際に買われる傾向がある。

成行注文

株の売買の際に値段を指定せずに注文すること。買う場合はその時点で一番安く売り注文していた人と、売る場合はその時点で一番高く買い注文していた人と売買が成立する。

日経平均株価

日経225とも呼ばれる。東証一部上場銘柄の中から代表的な225銘柄を選び、その株価を平均した株価指数。銘柄は定期的に入れ替えられます。

値嵩株(値がさ株)

1単元あたりの株価の水準が高い銘柄のこと。明確な基準はありませんが、1単元数十万円が目安とも。

値幅制限

株取引で、1日での株価の価格変動の上下限を制限したもの。投資家を保護する目的で設けられています。

■は行

配当

企業が利益を株主に分配すること。株主が保有する株数に比例して分配する。

始値

ある期間で一番最初に付いた株価のこと。通常は1日の一番最初に付いた株価のことを指す。

初値

新規上場をして、一番最初に付いた株価のこと。

バリュー投資

現在の株価がその企業の利益水準や資産価値などから判断して割安にあると考えられる銘柄に投資する手法。

日足

1日ごとの値動きを1本のローソク足で表したもので、その日最初についた値段が始値、終値はその日の引け値となります。

引け

前場・後場の最後の取引もしくは取引時間の最後を指す。後場の最終売買もしくは終わりは大引けとも言います。

引け値

その日最後の約定値段のこと。

ファンド

投資信託のように、投資家から資金を集めて金融商品などで運用して運用益を分配する商品もしくは法人。法人の場合は投資ファンドなどと呼ばれる。

浮動株

市場に流通している株式のこと。

 

■ま行

前引け

取引時間で、前場の終わりのこと。

ローソク足の間に空いた空間のこと。急な株価の上下によって窓が開くことを「窓開け」と呼び、調整によって窓が無くなることを「窓閉め」と呼ぶ。

未公開株

証券取引所に上場していない企業の株のこと。非公開株と呼ばれることもある。

ミニ株

1単元の1/10から投資できる手法。議決権などは行使できない。

無配

配当金が無いこと。

銘柄コード

上場企業に割り当てられている4桁の番号のこと。

持ち株会社

株主として別の会社を支配する目的で、別の会社の株式を保有する会社のこと。

 

■や行

約定

売買が成立すること。

安値

ある一定期間の間で一番安い株価のこと。

陽線

株価の動きをローソク足にしたとき、始値に比べて終値が高かった場合に白く表示され、これを陽線と呼びます。

寄付

前場と後場それぞれで最初に成立した取引のこと。

■ら行

・利食い

購入した価格より値上がりして利益が出ている時点で売却して、利益を確定させること。

・レバレッジ

元々は「てこの原理」という意味ですが、株式市場では元本をもとに借り入れを利用して、少ない資金で大きな利益を見込める金額の大きい取引をすることを指す。株式取引では信用取引でレバレッジを約3倍かけることができる。

・ローソク足

ある期間の始値、終値、高値、安値の4つの価格をひとつの線で表したものです。ローソク足の期間は1日、1週間、1ヶ月をそれぞれ、日足、週足、月足と呼びます。

・ロスカット

一定の損失が出た時点で損失を確定して手仕舞いすること。損切りと同義。

・ロックアップ

新規上場する銘柄などに対して、大株主などが一度に大きな売り注文を出して市場が混乱するのを防ぐために、一定期間は売却しないように合意すること。

■A~Z

GDP

国内総生産。日本はアメリカ、中国に次いで世界第三位。

GPIF

国民の年金の原資を運用している政府系金融機関。正式名称は「年金積立金管理運用独立行政法人」。

IPO

未上場企業が資金調達などを目的に、新たに新規上場すること。「Initial Public Offering(イニシャル パブリック オファリング)」の頭文字を取っている。

IR

企業が投資家に向けて経営状況や財務状況、業績動向に関する情報を発信する活動。「Investor Relations(インベスター リレーションズ)」の頭文字を取っている。

NISA

少額投資非課税制度のことで、金額に制限はあるがNISA口座で取引すると売却益が非課税になる制度。