株の初心者が少し慣れてきた頃に覚えるべき株の用語

ここでは、株初心者が株取引に慣れてきたころに覚えるべき用語について解説していきます。                             

Contents

■あ行

アク抜け

悪材料が出尽くして、株価が安定もしくは下げ止まった状態のこと。

安定操作取引

株式などの募集や売出しを容易にするために、主幹事証券会社等が当該銘柄について一定期間に行う市場での売買等のこと。

一目均衡表

テクニカルチャートの一つ。ローソク足と5本の補助線(基準線、転換線、遅行線、先行スパン12)を用いてひとつのグラフを形成したもの。「雲」といわれる抵抗帯が一目均衡表の特徴。

一般信用

証券会社と投資家との間で自由に決められる信用取引のこと。制度信用の対象銘柄は証券取引所が決めるのに対して、一般信用の対象銘柄は各証券会社が決める。

また、制度信用の返済期日が6ヶ月と決まっているのに対して、一般信用は無期限で保有できる証券会社もあるなどの違いがある。

内出来

注文した売買の内、一部だけが約定すること。5000株の注文を出して1000株だけ約定した場合、この1000株が内出来と呼ばれる。

売り越し

売りが買いを上回ること。

上値

現在の株価よりさらに高い株価のこと。「上値を追う」「上値が重い」などといった使われ方をします。

上放れ

株価が一気に大きく上昇することを指します。

 オーバーアロットメント

公募・売り出しにおいて当初の予定株数を超える需要があった際に主幹事証券会社や大株主が売出人となって行う売出しのことを「オーバーアロットメントによる売出し」といいます。

オシレーター

「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を示すテクニカル分析手法です。代表的な指標は、「RSI」「ストキャスティクス」「ボリンジャーバンド」などがあります。逆張り手法に有効とされています。

踊り場

上昇してきた株価が一度落ち着いた動きになることで、「調整」などとも言われます。

織り込み済み

好材料や悪材料などのニュースが出ても、すでにそれらが株価に反映されており特に影響が無いこと。

■か行

乖離率

移動平均線からどれだけ離れているかを計るのが乖離率。移動平均線乖離率とも。売られすぎ、買われ過ぎを判断する指標。

価格帯別出来高

過去一定期間において売買が成立した株数を価格帯ごとに表示したもの。

貸株

信用取引で株を空売りしたい投資家に証券会社が貸す株のこと。投資家側から見ると借株となります。

株式移転

新たに新設する親会社に発行するすべての株式を取得させること。完全親会社を新設して、新たな親子関係を作るときに行われる。

株式移転比率

株式移転する際に、子会社の株主に対して持ち株数に応じて割り当てられる完全親会社(新会社)の株式の比率のこと。

 株式交換比率

親会社が株式交換によって子会社を完全子会社化する際、子会社の株主に対して持ち株数に応じて割り当てられる親会社の株式の比率のこと。

株式累積投資(るいとう)

毎月定額で株式を購入する投資方法。名義人は取扱証券会社の株式累積投資口名義となり、議決権の行使はできないが配当は受け取れる。優待は受けられない。

 仮条件

株式等の募集や売出しにおける、ブックビルディングの際に提示される一定の値幅のこと。

幹事証券会社

新規上場などに際して、株式を売り出す企業と元引受契約をする証券会社のこと。メインの幹事証券会社のことを「主幹事証券会社」という。

監理銘柄

上場企業が上場廃止の恐れがある場合に、投資家にその事実を知らせるため、証券取引所により指定された銘柄のこと。

 機関投資家

個人投資家らの拠出した巨額の資金を有価証券(株式・債券)等で運用・管理する団体や法人のこと。

疑義注記

「継続企業の前提に関する注記」のことで、連続した赤字などで事業の継続に問題が生じた場合には、財務諸表などに注記することが義務付けられている。

規制銘柄

証券取引所が信用取引に関する規制措置を行っている銘柄のこと。過度な投機的な売買が行われたりすると規制される。

逆日歩(ぎゃくひぶ)

空売りをしている人が負担することになるコスト。空売りが多くなってきた場合に貸すための株不足が発生すると、その不足する株式を外部から調達するためのコストのこと。株不足で発生する金利。

業績相場

企業の業績が良くなったり、好景気で株価が上がっていく相場のこと。

決算短信

企業の決算発表の内容をまとめた書類。四半期に1回発表される。

減配

配当を減らすこと。

現引き

信用取引で買っている銘柄を、自分の手元にある現金で引き取り、現物化すること。

権利落ち日

株主がその銘柄を保有することで株主権利を得ることができる最終売買日(権利付最終日)の翌営業日のこと。

権利確定日

株主がその銘柄を保有することで株主権利を得ることができる確定日のこと。

権利付最終日

株主がその銘柄を保有することで株主権利を得ることができる最終売買日。権利確定日の3営業日前。

現渡し

信用取引で売っている銘柄を、買い戻しにより差額決済するのではなく手元にもともとある、または他の方法で取得した同銘柄・同株数の株式を差し入れて決済すること。

公募増資

新しい株式を発行するに当たり、不特定かつ多数の投資家に対して買付を募集すること。

■さ行

サイコロジカル・ライン

投資家の心理を数値化したもので、売買指標の一つ。上昇や下落の変動率には関係なく、計算期間(一般的には12営業日)の中で上昇した日が何日あるのかの割合を求め、上昇率が25%以下になると割安、75%以上になると割高であるという計算をする。

先物主導

現物市場と先物市場の間で先物市場の値動きが先行していること。

差金決済

現物の受渡し行わずに、売りと買いの差額の授受で決済すること。現物取引では禁止されている。

自社株買い

企業が発行した株式を、その企業が市場の時価で買い戻すこと。発行済み株式数が減るので、1株当たりの利益や資産価値を向上させることができる。

指定替え

上場市場を違う市場に変更すること。東証二部→東証一部など。

品薄株

市場で流通している株式数が少ない株のこと。

制度信用

証券取引所が選定した銘柄で信用取引すること。返済期日は6ヶ月と定められている。

■た行

貸借倍率

信用取引における信用買いと信用売りの各残高の比率を数値化したもの。信用倍率とも呼ばれる。「貸借倍率=信用買い残÷信用売り残」で表される。

貸借銘柄

制度信用取引銘柄のうち、空売りもできる銘柄のこと。

代用有価証券

信用取引の委託保証金を差し入れる際に、現金ではなく保有している有価証券で代用することができます。この代用のための有価証券のことで、国内株式の場合は時価に80%を掛けたものが評価額になる。

大量保有報告書

金融商品取引法に基づき、上場企業の株式を発行済み株式数の5%超保有した場合に、大量保有開示制度によって内閣総理大臣に提出が義務付けられる法定書類。原則として5%超を保有することになった日から5日以内に提出する義務がある。

ダウ平均

ウォール・ストリート・ジャーナルを発行するアメリカのダウ・ジョーンズ社が算出、発表しているアメリカを代表する株価指数。ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している合計30銘柄を対象に算出している。

立会外取引

証券取引所の通常の取引時間以外に行われる取引のこと。

立会外分売

取引所の取引時間外に不特定多数の投資家に売り出す売買方法のこと。

中間配当

決算期以外に株主に対して分配する配当のこと。

トリガー価格

逆指値注文で、指定した価格条件に到達した場合に注文を出す設定ができるが、その価格条件のことをいう。

■な行

ナンピン買い

保有している株式の株価が下がった時に買い増して、平均購入単価を下げること。

日本証券金融

信用取引の資金の貸付けおよび信用売りを行う際の株券の貸付けなどを主に行う証券金融会社。

■は行

配当落ち

配当を受ける権利が権利確定日の翌営業日を以って無くなること。

配当落調整金

信用取引を行っている場合の配当金相当額の調整処理のこと。信用買いをしている人は調整額を受け取り、信用売りをしている人は調整額を支払う必要があります。

配当利回り

株式の購入金額に対して、どのくらいの配当が貰えるかを表す数値。

配当利回り(%)

1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100で計算される。

端株

1株に満たない端数の株のこと。株式分割や株式併合によって生ずることがある。

バスケット取引

複数銘柄をバスケットに入れる様に、まとめて1つの商品としてまとめて売買することをいう。

ハンセン指数

香港市場の代表的な指数。主要33銘柄から計算される数値です。

日々公表銘柄

過度な投機的値動きをしている銘柄に対して、投資家に注意を喚起する目的で、毎日信用取引の残高の公表を行っている銘柄。

比例配分

ストップ高やストップ安で売買注文数が極端に合わずに場が引けたときに、注文を出している証券会社の注文数に比例して取引を成立させること。

ファンダメンタルズ分析

経済状況や企業の業績、業務内容などを分析して株価の動きを予測すること。

ブックビルディング

新規株式公開や公募増資などの際に、一定の価格間の入札により売り出し価格を決定する方法。

踏み上げ

信用取引において空売りが増えている時に株価が上昇し、空売りしていたのを買い戻しに転じている様子。

ボックス相場

株価がある一定の範囲内で行ったり来たりしている状態のこと。

ボリンジャーバンド

アメリカの投資家ジョン・ボリンジャーが考案したテクニカルチャート。移動平均線とその上下2本ずつの標準偏差の線、5本で表される。

■ま行

マーケットコンセンサス

企業業績や経済指標に対する市場予想平均のこと。

増担保規制

ある銘柄の信用取引が過熱感を増してきたときに、委託保証金率を高くすること。相場の過熱感を冷ますのが狙い。

目論見書

新規上場などの際に投資家に提供するために作成する情報開示文書。

■や行

優先株

他の株式に比べて優先的地位を持っている株式のことで、配当や会社清算時の残余財産を普通株より優先して受ける権利を有しますが、議決権に一定の制限が付された株式のことです。

呼値

売買する際の価格の刻み幅のこと。その時点の株価によって異なる。

AZ

BPS

1株当たり純資産。

CAC40指数

ユーロネクスト・パリに上場する40銘柄で構成される指数。フランスの代表的な株価指数。

EPS

1株当たり純利益。

FTSE100指数

英国の代表的な株価指数。ロンドン証券取引所に上場している時価総額の大きい100社から算出される指数。

MBO

Management Buy-Out」の略で、経営陣(あるいは従業員)が自社の株式や一部の事業部門を買収して独立すること。

PBR

株価が1株当たり純資産の何倍まで買われているかを表す数値。数値が低いほど割安。

PER

株価収益率のこと。株価をEPSで割って算出する。数値が低いほど割安となる。・

RCI

テクニカルチャートの一つ。ある期間の中で数値を出し、一般的に+80%以上で買われすぎ、-80%で売られすぎと判断されます。

RSI

テクニカルチャートの一つ。過去一定期間の上げ幅(前日比)の合計を、同じ期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計を足した数字で割って、100を掛けたもの。一般的に7080%以上で買われすぎ、2030%以下で売られすぎと判断されます。

S&P500種指数

米国株式市場の動向を示す株価指数の一つ。工業株400種、運輸株20種、公共株40種、金融株40種の各指数で構成されている。

SQ(特別清算指数)

日経225先物などの株価指数先物取引、または株価指数のオプション取引などを、最終的な決済期日前で決済するための「特別な価格」のことを指します。満期日前に反対売買による決済を行わない時の、清算価格(=SQ)として使用されます。

TOB(株式公開買い付け)

上場会社の株券等を、あらかじめ買付価格、買付予定数、買付期間等の条件を公告し、条件に同意した株主から市場外で買い付けること。

VWAP(ブイワップ)

その日の売買成立価格の平均価格。