株式会社カスミは、関東圏を中心にスーパーマーケットを展開する企業です。1961年に「株式会社霞ストアー」として設立、「株式会社カスミストアー」へ商号変更した後、1982年には東京証券取引所第二部へ上場しました。
その後、1984年に東京証券取引所第一部銘柄に指定されるなど、順調な歩みを見せていましたが、2015年にマルエツおよびマックスバリュ関東と経営統合したことによって上場廃止となった銘柄です。
現在、カスミはユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)の傘下企業となっているため、カスミの株式を市場で買い付けることはできません。とはいえ、カスミの店舗を頻繁に利用される方の中には、「株主優待でお得に買い物したい」といった方もいるでしょう。そこで本記事では、カスミの親会社「ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス」の株式の購入方法や、カスミで利用できる株主優待などについて解説していきます。
カスミの株式を購入する方法
カスミは2015年に上場廃止となっているため、カスミ関連店舗で利用できる株主優待などを目当てに投資を行う場合は、親会社であるユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)の株式を購入することとなります。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの株式を購入するためには、まず証券会社で証券口座を開設しましょう。以下で詳しく手順を解説していきます。
1. 証券口座を開設する
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの株式を購入するためには、証券会社にて証券口座を開設する必要があります。証券会社によって取扱商品や手数料、取引ツールなどが異なるため、複数社を比較して利用する証券会社を決めましょう。
ネット証券の場合は、オンライン上にて口座開設手続きが完結することが一般的です。口座開設の際は、運転免許証などの本人確認書類およびマイナンバーカードもしくは通知カードが必要となるため、あらかじめ手元に準備しておくと手続きがスムーズに進みます。
【PR】
・米国株の取扱銘柄数5,000超!
・NISA口座での国内株式の売買手数料は実質0円!外国株式の買付手数料も実質無料
・信用取引デビュー応援!
信用取引口座開設後、31日間の信用取引での株式売買手数料を全額キャッシュバック!(最大10万円まで)
IPO | NISA | 投資信託 | 単元未満株 | 外国株 | 夜間取引 |
◎ | ◎ | ◎ | 〇 | △ | × |
手数料 | 10万 | 30万 | 50万 | 100万 | 300万 |
売買ごと | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1013円 |
1日定額 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2750円 |
※手数料は税込価格です
また、NISA口座を利用して株式を購入する場合は、証券口座開設の際に併せてNISA口座の開設手続きも行いましょう。
2. 購入資金を入金する
証券口座の開設が完了したら、株式の購入資金を入金しましょう。株式の購入に必要な資金は「1株あたりの株価×100株+取引手数料」です。ただし、購入資金を入金する際は少し余裕を持って多めに入金しておくと良いでしょう。株価の変動によっては、想定よりも購入資金が必要となることがあるためです。
もしも「購入資金を〇〇万円以内に抑えたい」という意向がある場合は、「指値注文」によって発注することがおすすめです。指値注文については、次項で詳しく解説します。
3. 株式の「買い注文」を出す
購入資金の入金が反映されたら、いよいよ「買い注文」の発注です。株式を購入する場合、主に「指値注文」「成行注文」の2種類の注文方法を利用します。
指値注文とは、株式を購入する際の株価の価格帯を指定する方法です。たとえば、「1,000円で100株購入する」と注文を出した場合、1,000円を上回る株価水準では約定が成立しません。そのため、「思ったよりも高値で購入してしまった」という高値掴みを避けられるメリットがあります。しかし、指値の水準によっては約定が成立しないこともあるでしょう。
一方、成行注文とは、その時市場に出ている最も安い売り注文との間に取引が成立する方法です。注文が素早く成立することがメリットですが、株価が大きく変動しているときは高値掴みをしてしまう可能性もあります。
このように指値注文と成行注文にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、注文を出す際はどちらが良いかよく検討することが大切です。
カスミの株式を購入するために必要な資金
カスミの親会社であるユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの株価は、2022年6月27日の終値で1,065円 です。ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの1単元は100株となっているため、株式に必要な購入資金は10万6,500円+取引手数料です。もちろん購入するときの株価水準によって必要な資金も変動しますので、手続きの際は改めて株価をチェックしましょう。
また、取引手数料についても各証券会社によって異なります。中には一定金額以下の取引については手数料無料としている証券会社もありますので、口座開設の際は複数社を比較して検討することがおすすめです。
カスミの株主優待と配当の詳細について
株式投資を行う場合、株主優待や配当を楽しみのひとつにしている方も多いでしょう。特に、カスミ系列のスーパーを頻繁に利用される方であれば、「株主優待でお得に買い物したい」と考える方もいるかもしれません。
ここでは、カスミで利用できる株主優待や親会社ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの配当金について解説していきます。
1. カスミの株主優待
カスミでは、2015年の経営統合をうけて株主優待が廃止 されています。「カスミの店舗で利用できる株主優待が欲しい」という場合は、親会社であるユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの株式購入を検討しましょう。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスでは、「株主様ご優待券(100円割引券)」が以下の基準で配布されます。
保有株式数 | 優待内容(優待券100円) |
100~499株 | 30枚(3,000円) |
500~999株 | 60枚(6,000円) |
1,000~1,999株 | 100枚(10,000円) |
2,000~2,999株 | 150枚(15,000円) |
3,000~4,999株 | 180枚(18,000円) |
5,000株以上 | 300枚(30,000円) |
参考:ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス「株主優待制度のご案内」
権利確定日は、2月末日および8月31日の年2回です。また、「株主様ご優待券」を希望しない場合は、お米やカレー、そうめんなどの優待品を受け取ることも可能となっています。
2. カスミの配当
カスミの親会社であるユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスでは、中間配当と期末配当の年2回配当を実施しています。直近の配当は以下の通りです。
期 | 中間配当 | 期末配当 |
2022年2月期 | 8円 | 8円 |
2021年2月期 | 8円 | 10円 |
2020年2月期 | 8円 | 8円 |
2019年2月期 | 8円 | 8円 |
2018年2月期 | 8円 | 8円 |
参考:ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス「決算短信」
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスでは連結配当性向を30%とすることを目標としており、2022年3月期決算では38.2% となっています。直近配当利回りは1.5% と特別高いわけではありませんが、安定して配当が出されていることは魅力のひとつといえるでしょう。
カスミの株の買い方まとめ
カスミは、2015年の経営統合に伴い上場廃止となった銘柄です。「カスミで利用できる株主優待が欲しい」といった場合には、親会社であるユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)への投資を検討しましょう。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの株式を購入する場合は、証券口座の開設が必要となります。まだ証券口座を開設していない方は、複数の証券会社を比較して利用する証券会社を選ぶことがおすすめです。