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このように考えている個人投資家の方は多いでしょう。

株式投資で利益を得るためには、客観的な基準を用いて売買するのが有効である上に、指標を参考にした投資なら反省・改善しやすく、投資スキルを磨けます。

指標にはPERやPBRなど複数の指標があり、それぞれ目的に合わせて使っていきます。

しかし、

「それぞれの指標ってどんな意味があるの?」

「投資判断の基準が全然分からない」

と悩む方は多いのではないでしょうか。

本記事では、まだ投資判断の基準が定まっていない株式投資初心者のために、株式投資で見るべき6つの指標・覚え方・よくある質問について解説します。

投資判断の基準に悩んでいる方は、参考にしてください。

株式投資で参考になる投資指標とは

株式投資でどの会社に投資するか決める際に参考となるのが投資指標です。

投資指標は会社の業績・資産など公表されたデータを元に計算されるので、主観に左右されない客観的な投資判断に役立ちます。

一方で株式投資初心者の中には、チャートで株価の動きを見て投資判断をしている方も多いでしょう。

たしかに投資ではチャートの形を見て今後の値動きを予想するような「テクニカル分析」も必要になりますが、今回ご紹介するような投資指標を活用した価格分析も使えるようになれば、より会社の実態を理解して投資できるようになります。

投資判断で役立つ!見るべき6つの指標一覧

ここからは投資判断の参考になる基本的な指標を6つ紹介します。

  • PER
  • PBR
  • ROE
  • 配当利回り
  • 株式資本比率
  • 流動比率

それぞれ見てみましょう。

投資家の期待も反映される株価収益率(PER)

「もっともメジャーな指標」といわれるくらい頻繁に使われるのが株価収益率(PER)です。

PERから株価の割安感が分かるだけでなく、投資家の期待も反映されます。

株価を1株当たりの利益で割るのがPERの計算式です。

 

PER(倍)=(株価)/(1株あたりの利益)

 

PERの値が高い場合、「1株あたりの利益がまだ少ないにもかかわらず株価は割高」と判断できますが、「投資家がこれからの成長に期待して投資している」とも考えられます

一方でPERの値が低い場合、「株価に対して利益が多いため、株価は割安」と判断できるのです。

 

このようにPERを見れば株価の割安感や、会社に対する期待度を分析できるでしょう。

投資リスクの判断に使える株価純資産倍率(PBR)

株価純資産倍率(PBR)は株価のお得感を示すほかに投資リスクの判断にも使える指標です。

PBRは次のように計算します。

 

PBR(倍)=(株価)/(1株当たりの純資産)

 

つまり、株価と1株当たりの純資産が同じ金額ならPBRは1倍になり、株価の方が高いと1倍より高く、1株当たりの純資産の方が多いと1倍より低くなります。

PBRが1倍より高い場合、「実際の純資産よりも高い金額で株式を買うことになるため割高」となり、逆に1倍より低い場合は「純資産より少ない金額で割安に株式を買える」と判断できるのです。

また、仮に会社が解散・倒産した際は、投資家の保有する株式数に応じて純資産が分配されます。

この時にPBRが1倍または1倍より低ければ損をしないため、投資リスクの判断にも使える指標です。

効率的に利益を出しているか見るには株主資本利益率(ROE)

株主資本利益率(ROE)は自己資本利益率とも呼ばれる値で、会社が資本を使って効率よく利益を出しているかを確認できます。

計算式は下記の通り。

ROE(%)={(当期純利益)/(自己資本)}×100

株主の出資に対してどれくらい利益を出せたか、いわば会社の稼ぐ力を数値化した指標です。

ROEは以前から海外で重要視されてきましたが、近年では日本でも注目される指標であり、5~10%が目安であり、15%あれば優秀な会社といえます。

もらえる配当金が分かる配当利回り

株式投資の醍醐味の1つに配当金の受け取りがありますが、どれくらい配当金をもらえるか確認する時は配当利回りをチェックしましょう。

1株当たりの年間配当金額を株価で割ってパーセントに直します。

(配当利回り(%))={(1株当たりの年間配当金額)/(株価)}×100

たとえば配当利回りが2%なら株価の2%にあたる金額が受け取れます。

 

なお、会社ごとに配当金額は違うため、比較には配当利回りが便利です。

ただし会社によっては配当金を出していないところもあるので、事前に確認しましょう。

財務が健全か判断するには株主資本比率

株式投資で想定されるリスクのうちの1つが「倒産リスク」。

株式購入後に会社が倒産すると焦りますよね。

倒産リスクを回避するために参考になる指標が株主資本率であり、会社の財務の健全性を確認できます。

計算式は、下記の通りです。

 

(株主資本比率(%))={(株主資本)/(総資産)}×100

 

総資産とは負債と株主資本の合算であり、負債が少なければ株主資本比率を高くでき、高い株主資本比率だと倒産の可能性は低いと予測できます。

なお、中小企業庁の「令和2年中小企業実態基本調査速報」によると、令和元年の全産業

における株主資本比率の加重平均値は43.84%でした

ただ、株式資本比率の値は業種による差があるので、同業種の会社同士の比較に使いましょう。

参考:中小企業庁|令和2年中小企業実態基本調査速報

会社の支払い能力を表す流動比率

流動比率は会社の安定感を測るための指標であり、短期的な支払い能力を数値にしています。

次のような計算式です。

 

(流動比率(%))={(流動資産)/(流動負債)}×100

 

流動資産とは1年以内に現金化できる資産のことで、流動負債とは1年以内に支払う必要がある負債ですので、1年以内に得られる資産と失う資産のバランスが流動比率から分かります。

流動資産と流動負債が同じ金額だと流動比率は100%で、100%未満だと「返済のために新たな資金調達が必須」となるため、投資するには不安が残ると考えられます。

業種や会社の規模にもよりますが、120%以上あれば資金繰りには困っていないと判断していいでしょう。

以上のように流動比率を見る時は100%未満が不安材料であり、120%以上だと安心というのが判断基準の1つです。

投資指標の覚え方

ここまで代表的な投資指標を6つ解説しましたが、聞き覚えのない英語が多い上に計算もあるため、「投資指標は難しくて覚えにくそう」と感じる方も多いかもしれません。

そのため、投資指標を覚えやすいように高いほどよい指標・低いほどよい指標でまとめました。

高いほどよい指標

次の4つのが高いほどよい指標です。

  • ROE
  • 配当利回り
  • 株主資本比率
  • 流動比率

ROEは株主からの出資に対して効率よく利益を出せたか、配当利回りは配当金の高さを表す指標です。

株主資本比率と流動比率は、数値が高いほど安定した経営をしていると判断できます。

低いほどよい指標

低いほどよい指標は次の2つです。

  • PER
  • PBR

PERは低いほど株価に対して利益が多いため割安と判断でき、PBRは1倍より低いと割安であり、投資リスクも低いと考えられます。

ただし極端に数値が低ければ、投資家によって懸念材料があると推測できるため、安易に投資しないことをおすすめします。

投資指標についてよくある質問

次の投資指標についてよくある質問にお答えします。

  • 投資の判断基準はどう決めるのがいい?
  • おすすめの指標は?
  • 指標のほかに投資判断に使える情報はある?
  • 指標って具体的にはどう活用すればいい?

投資の判断基準はどう決めるのがいい?

各投資指標に基準や平均値はあるものの、最終的な投資判断は自分でしなければなりませんが、「結局どの指標を使えばいいの?」と悩むことはあるでしょう。

とはいえ投資の方法には正解はなく、価値観・職業・投資スタイル・リスク許容度は人によって異なりますので、投資をしながら自分のスタイルに合っている基準を探していくのがおすすめです。

本記事では、判断基準の参考になる6つの指標をまとめましたが、さらに多い数十もの指標を使って分析する投資家もいます。

判断基準に迷っている場合は、まず指標を少しずつ試していき、自分にとって使いやすいものを探してみてください。

低リスクな取引で1,2つの指標から試してみてもいいですね。

安定した投資のためにも基準は必要なので、じっくり吟味しましょう。

おすすめの指標は?

本記事ではシンプル投資指標をピックアップしましたが、中でもPERは扱いやすくておすすめです。

 

PERは株価を1株当たりの利益で割った指標であり、数値が低ければ株式は割安・高ければ株式は割高と判断できます。

しかしPERが低すぎる場合、投資家に期待されるほど会社に魅力がないため、投資しても値上がりしにくいケースがあります。

反対にPERが高すぎると、会社に対する高い期待度と実際の会社の業績の乖離によって値下がりするケースも考えられるでしょう。

まずは15倍ほどを目安に、様々な会社のPERを見るのをおすすめします。

指標のほかに投資判断に使える情報はある?

株式は多くの要因で値動きし、投資指標以外にも次のような情報によって株価が上下します。

  • 海外マーケット
  • 金利
  • 為替
  • 景気

全てを把握するのは困難ですので、興味のあるカテゴリから情報収集してみてください。

他にも、不測の自体によって株式市場全体が大きく動くこともあります。

たとえば2008〜2009年のリーマンショックでは、世界的に株価が暴落しました。

日本の株式市場も例外ではなく、当時1万2000円ほどだった日経平均株価が6000円台まで値下がりし、そのあとの数年間は株価が回復しにくい状態でした。

このような事態に備えて、アメリカなど影響力のある国の景気動向をチェックすると安心です。

指標って具体的にはどう活用すればいい?

使用する指標を決めても、始めのうちは具体的にどのように指標を活用すればいいのか分かりにくいでしょう。

指標には次のような使い方ができます。

  • ある会社の将来性を予想
  • ある会社の株価の理由を探す
  • 同業種の会社を比較して投資先を検討

投資できる会社の数はとても多いので、その中から大体の目星をつけるために指標は便利です。

業種を決めた上で、次のような条件で探してみてください。

  • PERは15倍以下
  • PBRは1倍以下

極端に低いPER・PBRも警戒すべきですが、大まかに会社を絞ってから細かく比較すると、リサーチの負担を軽減させられるでしょう。

まとめ:見るべき指標をチェックして投資先を選ぼう

今回は株式投資で使用する指標について解説しました。

気分や勘などに頼りきりの投資判断では、投資成績を上げるのは困難です。

運よく一時的に利益を得られるケースもあると思いますが、損してしまった原因を分析できないため再現性がありません。

したがって、投資手法の反省・改善をするためにも指標を参考にしての売買に挑戦するのをおすすめします。

6つの指標を一度に使いこなすのは大変なので、まずはPER・PBRだけなど使う指標を絞って慣れていくのがおすすめです。

見るべき指標をチェックして投資先を選びましょう。

本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織などとは関係ありません。また、わかりやすさを優先して解説していますので、細部は必ずしも厳密とは限りません。

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