株式投資は、プロの投資家でさえも損をすることが多々あります。
そのため、株式投資に挑戦しても、儲けられずにやめてしまう方が多いのではないでしょうか。
本記事では、株が儲からない原因や、儲けるためには何をしなければいけないのかを詳しく解説します。
これから株式投資を始めようと考えている方や、すでに始めているものの、なかなか儲けられないという方はぜひ参考にしてみてください。
株が儲からない仕組みは?
株でなかなか儲からない理由は、おもに以下のようなことが挙げられます。
- 勉強不足
- 感情的な売買をしている
- 短期売買を繰り返している
勉強不足
株式投資の世界にも「ビギナーズラック」はあるので、タイミングが良ければ「たまたま」儲かることはあるでしょう。
しかし、株式投資は、何の知識もなく継続して儲けられるほど簡単ではありません。たまたま儲かったことで慢心し、将来的に大損してしまうケースも多々あります。
投資の世界では学ぶことが無数にありますが、例えば、銘柄選択をしたり売買のタイミングをはかったりするためにはテクニカル分析やファンダメンタルズ分析が必要ですし、そもそもどのような時に株が買われたり売られたりするのかを知っていなければ相場の世界では太刀打ちできません。
株式投資を始める前に、最低でも基礎は学んでおきましょう。
感情的な売買をしている
保有銘柄や監視銘柄の株価が想定と違う値動きになった場合に、感情的な売買をしてしまう人は十中八九儲かりません。
感情的な売買とは「これ以上下落したらどうしよう」「そろそろ下げ止まるんじゃないか」など、評価損が膨らんで焦る気持ちや、根拠のない理由をもとに売買することです。
株を売買するときは、損切ラインや利益確定ラインを決めてから買うなど、計画性を持って売買しなければいけません。
また、「どのくらいまで下がったら買うのか」「どのくらいまで上がったら売るのか」など、テクニカル分析などを活用して根拠のある売買をしましょう。
短期売買を繰り返している
短期売買を繰り返している人は、不要な売買をしている可能性があります。
長期で見れば気にならない値動きも、短期目線だと一喜一憂してしまう可能性があるためです。
前述した通り、感情に左右されずに根拠のある売買をできるなら良いですが、そうでない場合は余計な損切りばかりしてしまうかもしれません。
特に、証券会社からお金を借りて投資する「信用取引」を利用すれば、一日に何度も売買できてしまうので、初心者には要注意です。
株で儲けられる人の特徴は?
株で儲けられる人は、以下のような人ではないでしょうか。
- 自分のトレードを振り返りつつ、経験を積んでいる人
- 計画性を持って取引している人
- 長期投資や分散投資を心掛けている人
自分のトレードを振り返りつつ、経験を積んでいる人
株式投資で儲けるためには、自分のトレードをしっかり振り返り、何が良かったのか、何が悪かったのかを分析することが大切です。
株式投資をしていると、成功するトレードもあれば失敗するトレードもあるでしょう。
良かった点や悪かった点をしっかり把握し、経験を積んでいくことで自分のトレードスタイルが見えてきます。
すると徐々に勝率も上がり、しっかり利益を出せるようになるでしょう。
計画性を持って取引している人
- どんな相場状況でも利益を出せる人は、計画性を持って取引している人が多いはずです。
- 損切りラインや利益確定ラインを決めてから取引している
- どのくらいの水準でどのくらいの株数を売買するのかを決めてから取引している
- どのくらいの期間保有するのかを決めてから取引している
株価がどちらに動くかを確実に当てる方法はないため、あらゆるケースを想定し、対処できるように準備しておくことが大切です。
「なんとなく」で売買せず、しっかり計画を立ててから取引しましょう。
長期投資や分散投資を心掛けている人
長期投資や分散投資を心掛けることで、ある程度リスクを抑えられます。
短期目線だと目先の株価動向に一喜一憂してしまいますが、長期投資の場合それがありません。
短期的に値下がりしてしまっても、長期でみれば上昇する可能性が高くなります。
また、複数の銘柄に資金を分散させたり、同一銘柄でも買付のタイミングを分散させたりすることで、値下がりに対するリスクを軽減できます。
株式投資では「大損をしないこと」が大前提なので、リスク管理を徹底し、損失を最小限に抑えましょう。
投資信託は儲からないのか?
結論から言えば、投資信託でも儲かります。
ただし、投資信託といっても商品ごとに組入資産や運用基準などが異なるため、買付する商品によってパフォーマンスが大きく異なるでしょう。
また、投資信託の場合は買付手数料や信託報酬などの運用コストがかかるため、コストが高い商品だと利益も出しにくくなります。
しかし、近年は買付手数料がかからない「ノーロード」と呼ばれる商品や、運用コストを抑えた投資信託も続々と登場しています。
さらに、2020年初頭の新型感染症の流行以降、世界的な株高などを背景に運用成績が良好な商品も多く見られ、ハイリスクハイリターン型の商品ほどパフォーマンスが良好です。
結果論ではありますが、そのような商品を保有していれば大きく利益が出ていたでしょう。
株で儲けるためにやることは?
株で儲けるためにやるべきことはたくさんありますが、その中から特に重要なものを以下にまとめます。
- 情報収集する
- 勉強する
- 経験を積む
それぞれ詳しく解説します。
情報収集する
株式投資に限りませんが、投資する上で「情報収集」は必要不可欠です。
世界経済の動向や日本経済の動向などのマクロな情報から、個別銘柄の情報などのミクロな情報まで、幅広く情報収集しなければなりません。
なぜなら、株価が動く要因は無数に存在するからです。
情報収集ができないと、株価の値動きを予想したり、そもそも何で株価が動いているのかを把握したりできません。
プロの投資家はいち早く株価動向に関わる情報をキャッチし、投資行動に反映しています。
証券会社で利用できる投資ツールには、ニュース速報を含むさまざまな投資情報が配信されています。
証券会社に口座を保有している人は、まずはそれらに目を通すようにしましょう。
また、TVニュースやネットニュース、SNSなどを活用して幅広く情報を集めることも大切です。
勉強する
投資の勉強といっても学ぶべきことは無数にあり、何から勉強したら良いのかわからない方も多いはずです。
例えば、以下のようなことを勉強しましょう。
基礎(株式投資の仕組みや株価チャートの見方など)
テクニカル分析(移動平均線などを活用したトレンド分析や、RSIなどを活用したオシレーター分析など)
ファンダメンタルズ分析(企業の財務状況や業績状況などをもとに分析)
資金管理の仕方
メンタルコントロールの仕方
学ぶことが多すぎて大変だと思うかもしれませんが、勉強することは他にもたくさんあります。
株式投資で儲けるためには、少なくともこのくらいは勉強しておくべきでしょう。
また、株式投資の勉強をする際は、ネットやSNS、YouTubeなどの信ぴょう性の低い情報を参考にするのではなく、発行元がしっかりしたサイトや書籍などを参考にしましょう。
経験を積む
これは一朝一夕でできることではありませんが、投資の世界で長く生きていくためには「経験」も必要不可欠です。
株式投資では、成功するときもあれば失敗するときもあります。
時には大きな損失を出してしまうこともあるでしょう。
しかし、そういった経験が今後の投資人生において必ず役に立ちます。
過去の成功パターンや失敗パターンをもとに、さまざまな値動きに対処できるようになるでしょう。
しっかり勉強しつつ、実際に取引して経験を積むことが大切です。
株が儲からない仕組みは?まとめ
株で儲からない人は、まずは自分に何が足りないのかを認識することが大切です。
勉強不足なら書籍などでしっかり勉強をし、余計な取引をしてしまうことが多いなら、売買する前にきちんと計画を立てるようにしましょう。