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アパレル会社出身のファイナンシャルプランナー(CFP)。一種証券外務員。投資がこわいという「おかねの初心者」に向けてマネー相談、セミナーを開催。
株式会社平和は大手パチンコ・パチスロメーカーで、系列会社にはパチスロメーカーのオリンピアがあります。
タイアップ機としては、「アントニオ猪木」「ルパン三世」をはじめ数々の人気機種を発売しています。
創業は1949年、平和商会の名前で創業者の中島健吉がパチンコ機の製造販売を始めました。
1960年9月9日に株式会社化。この日が会社設立日となっています。
1988年に株式を店頭公開。1991年に東京証券取引所に上場しました。
2000年にオリンピアと資本提携し、その後2007年8月1日付で平和がオリンピアの株式を株式交換方式により取得し完全子会社化しました。
2011年には経営の多角化を目的として、ゴルフ場運営企業のPGMホールディングスをTOBにより買収。
現在はゴルフ場運営も主力事業の一つとなっています。
東証1部に上場し、証券コードは「6412」です。
ここからは、平和の株主優待や配当、今後の株価の動向について解説していきます。
平和の株主優待の内容と配当について
株式会社平和は株主優待を実施していて、内容は以下のようになっています。
・権利確定月:3月末・9月末
・優待内容:PGMグループ運営のゴルフ場の株主優待券
・優待対象者:
100株以上 2枚
200株以上 4枚
300株以上 6枚
400株以上 8枚
※一度の来場で複数枚利用可能、ただし3500円の優待を1000円に変更、最低株数100株⇒200株と条件が悪くなっています
割引対象は、プレー当日のプレー代を含むお支払総額。
(ゴルフ場にてプレーをされない場合には株主優待割引券の適用はなし。)
※利用可能日:平日、土日祝日(1月(1月1日を除く)、2月、7月、8月のみ)。
北海道内の各ゴルフ場、中央道晴ヶ峰カントリー倶楽部の土日祝日のご利用は、冬季クローズ後の春季オープンから5月までと、10月から冬季クローズまで。
※予約方法:PGM公式ウェブサイトからの予約、ゴルフ場への直接電話予約のみ。
※旧制度の株主優待券との併用不可。
配当も実施していて、2019年3月期は1株あたり年間80円(中間配当40円・期末配当40円)の配当でした。
2020年3月期は1株あたり80円の年間配当(中間配当40円・期末配当40円)を予想しています。
平和の株が急落した原因はこれ
平和の株価は2019年1月には株価2,300円付近を推移していましたが、2月に入ると2,200円~2,290円付近のボックス相場になりました。
4月末から、5月10日の2019年3月期本決算発表までに一時株価2,100円を割りましたが、決算発表後急反発して1週間で2,300円台に到達、急反発の反動からかその後は2,200円~2,250円のボックス相場になりました。
しかし、8月に入るとまた8月8日の2020年3月期第一四半期決算発表に向けて株価は下落し、決算発表内容が芳しくなかったため、そこから急落して8月15日に株価は2,002円まで落ち込みました。
この時の決算内容は、株探を引用すると
平和 <6412> が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比33.1%減の81.7億円に落ち込み、通期計画の277億円に対する進捗率は5年平均の37.7%を下回る29.5%にとどまった。
直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の29.4%→22.0%に低下した。
という内容でした。
その後、2019年9月現在、株価は復調傾向にあります。
平和の株価は今後どうなるのか?
パチンコ・パチスロというと、斜陽産業であり、平和のイメージもあまり良くないかもしれません。しかし、最初に説明した通り平和はゴルフ場運営も行っており、利益面ではまだ敵いませんが、売上ではすでに遊技機事業を上回っています。
2019年3月期決算では、遊技機事業の売上624億円、営業利益207億円に対し、ゴルフ事業は売上825億円、営業利益105億円でした。
上記の通り、平和は堅実に利益を出している会社でもあります。
2017年3月期以降の決算内容は以下のようになっています。
※単位(百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 |
2017.03 | 186,218 | 36,599 | 35,655 | 27,058 |
2018.03 | 132,765 | 13,931 | 13,105 | 6,799 |
2019.03 | 144,980 | 28,014 | 27,451 | 16,341 |
予 2020.03 | 155,700 | 28,600 | 27,700 | 18,000 |
総合して考えると企業としては悪くありませんが、やはり主力事業がパチンコ・パチスロとゴルフ場運営ということで、少し地味な印象があり、遊技機事業が業界的に落ち目であるということを考えるとここから大幅な上昇をするとは考えにくいでしょう。
ここからしばらく、株価は2,200円~2,300円台後半のボックス相場が続くのではないでしょうか。
2,200円を割る水準は買いで良いと思います。
注目はIRカジノ(統合型リゾート)です。
平和は北海道の北広島市にPGMホールディングスが保有する「札幌北広島ゴルフ倶楽部」を活用した、統合型リゾートの開発計画を提案しましたがその後北広島市に撤回されています。
もし、この分野で平和に新たな動きがあれば、株価の大きな変動要因になります。
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※手数料は税込価格です
初心者にもわかる!平和の株主優待と配当についてまとめ
ここまで、平和の株の株主優待や配当をはじめ、今後の株価の予想についても説明してきました。
平和はパチンコ・パチスロ事業を主力事業にしていましたが、2011年にPGMホールディングスを買収したことにより、ゴルフ場運営という2本目の柱が生まれました。
現在はゴルフ場運営事業の売上高が遊技機事業を上回り、この買収は成功したと言えるでしょう。
中期的にボックス相場を形成しているので、比較的株価の動きも分かりやすい銘柄です。
事業内容的に長期保有はあまりお勧めしませんが、配当もしっかり行っていますし、中短期保有銘柄として検討してもいいのではないでしょうか。