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株式会社シマノは自転車部品、釣具の製造を主要事業とするアウトドアスポーツメーカーです。自転車部品のメーカーとしては世界最大手の一社です。
大阪・堺の鉄工所職人だった創業者、島野庄三郎が1921年に島野鐵工所を創業し、翌年から自転車部品であるフリーホイールの生産を開始。
1940年には株式会社に改組しました。
1960年代後半には欧米で巨大スポーツサイクルブームが起き、それを追い風に会社を大きく成長させます。
1970年にはもう1本の柱である釣具事業部を発足。
こちらも順調に売上を伸ばし現在に至ります。
以前はゴルフ用品、スノーボード用品も製造していましたが、2005年にゴルフ用品事業から撤退。スノーボード用品事業は2009年にヨネックスに事業譲渡しています。
株式市場には、1972年に大阪証券取引所二部上場。翌1973年に東京証券取引所二部上場を経て、同年に東証・大証共に一部に上場しました。
現在も東証一部に上場していて、証券コードは「7309」です。
ここからは、シマノの株について詳しく紹介していきます。
シマノの株を購入するためには、証券会社での口座開設が必要です。
まだ口座を作っていない方は、シマノの株を取り扱っている証券会社で口座開設しましょう。
シマノの株が買える証券会社
ここでは、シマノの株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。
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99円
275円
275円
535円
1013円
1日定額
550円
550円
550円
550円
2750円
シマノの会社情報と主な年表
シマノの株を購入する前に、会社情報と主な会社沿革を見ていきましょう。
会社の基本情報は、優良企業を見分ける判断材料にもなるので株を持つ前に必ずチェックしておきたい項目です。
シマノの会社情報
会社名 | 株式会社シマノ |
本社住所 | 大阪府堺市堺区老松町3丁目77番地 |
連絡先 | 総務管理部:072-223-3210
広報課:072-223-3957 |
創業 | 1921年2月(大正10年) |
設立 | 1940年1月(昭和15年) |
資本金 | 356億円 |
上場取引所 | 東証一部(証券コード:7309) |
従業員数 | シマノ本社:1,526人
連結:13,198人(2021年12月31日現在) |
主な事業 | 自転車部品、釣具、ロウイング関連用品等の開発・製造・販売 |
連結子会社 | 50社(2022年5月6日現在) |
発行可能株式数 | 262,400,000 株 |
発行済株式総数 | 92,390,000 株 |
株主数 | 7,447名 |
参考:シマノ公式HP|会社概要
シマノの主な年表
1921年 | 島野庄三郎が島野鐵(鉄)工所を創業。
翌1922年から、自転車部品であるフリーホイールの生産を開始。 |
1940年 | 株式会社に改組。社長は島野庄三郎。商号を「株式会社島野鉄工所」に変更。 |
1951年 | 島野自転車株式会社と合併し、社名を「島野工業株式会社」に変更。 |
1961年 | アメリカのショーにスリースピードハブ(内装3段変速機)を初出展。 |
1965年 | ニューヨークに現地法人「シマノアメリカンコーポレーション」を設立。 |
1970年 | 釣具事業部発足。 |
1972年 | 大阪証券取引所二部上場。 |
1973年 | 東京証券取引所二部上場。その後、東京証券取引所、大阪証券取引所ともに一部上場を果たす。 |
1991年 | 社名を「株式会社シマノ」に変更。 |
2021年 | 創業100周年を迎える。6代目社長に島野泰三が就任。 |
参考:シマノ公式HP|会社沿革より
積極的に海外進出もしているシマノは、世界各地に50の連結子会社を設立しています。(2022年5月現在)
現在は自転車部品、釣具、ボート用品の3つの事業を展開し、順調に売上を伸ばしている会社です。
またシマノは「自転車業界のインテル」とも言われています。
シマノの自転車部品(変速機、ブレーキ、ハブ等のコンポーネント)は、高価格スポーツタイプやMTB、中高級普及タイプ等で圧倒的な強みを持っています。
このセグメントでのシマノの世界シェアは80%以上と推測されていますが、半導体業界においてはコンピューターの頭脳と言われるCPU(中央演算処理装置)の約80%のシェアがインテル製品だという事実に由来しています。
シマノの過去1年間の株価推移
続いて、シマノの過去1年間の株価推移をチェックしてみましょう。
月ごとの始値、安値、高値、終値の4つをローソク足の株価チャートにまとめました。
白いローソク足を「陽線」、黒いローソク足を「陰線」と呼び、始値(その月の最初に取引された価格)と終値(=その月の最後に取引された価格)の関係を白と黒で表しています。
始値より終値が高ければローソクは白くなり、反対に始値が終値よりも高ければローソクは黒くなります。
また上下に伸びている線を「ヒゲ」と呼び、こちらはそれぞれ高値と安値を表しています。
シマノの過去1年の株価推移を振り返ると、2021年7月~2022年2月にかけて株価が30,000円台にまで上昇していることが分かります。
さらに陰線が続いているため、どちらかというと売りの勢いがついているように見えるでしょう。
しかし2022年3月以降は再び20,000円台まで下落し、2022年6月時点では22,000円前後で推移を続けています。
世界的な自転車ブームも落ち着いてきたとされているので、一旦は株価も落ち着きを見せるのではないでしょうか。
シマノの株主優待と配当について
ここではシマノの株主優待と配当について、順に解説していきます。
シマノの株主優待
株式会社シマノは株主優待を実施していません。
シマノの直近の配当金推移
続いてシマノの配当金推移を見ていきましょう。
過去5年間の配当と今期の配当予想を表にしました。
シマノでは、上記の通り配当が行われてきました。
ひと目で高配当だと分かる2020年ですが、この年は100周年記念配当として200円の上乗せがされたため、例年よりも高くなっています。
また2020年の決算短信によると、2021年12月期は1株あたり155円(中間配当77.5円・期末配当77.5円)の配当を予想していましたが、最終的に80円上乗せされて235円の配当が行われました。
2022年も235円の配当を予定しているとのことです。
配当利回りは?
投資額に対する配当金の割合を示す、配当利回りについても見てみましょう。
配当利回りとは、取得時の株価と配当金の割合を計算して求める数字のことです。
2022年6月の株価の始値は22,740円で、直近の株価は22,000円前後で推移しています。
仮に22,000円で株を購入した場合、2022年の配当利回りはおよそ1.07%の計算になります。
高配当銘柄の水準は配当利回り4%以上とされているので、高配当とは言えませんが、今の日本の預金平均金利が0.001%であることを考えると比べ物にはならないでしょう。
シマノの今後の株価予想について
この見出しでは、シマノの株価が今後どうなっていくのか考えてみましょう。
シマノの直近の業績や会社の傾向から分析していきます。
シマノの業績
まずはシマノの直近5年間の業績と今期の業績予想を見ていきましょう。
業績は好調で、下記のような推移となっています。
(単位:百万円)
※シマノ公式HP|決算短信をもとに当サイトが作成したもの
安定して売上利益を積み重ねているのが分かります。
2022年の業績予想も右肩上がりで、今後も安定した業績が続きそうな雰囲気です。
またシマノは「With 感染症」銘柄でもあります。
3密回避の移動手段として自転車が注目されており、グローバル企業であるシマノも投資家の注目を集めています。ここ5年のチャートを見ても、2020年から急激に株価が上昇していることが分かります。
自転車ブームはもちろん、釣りブームの需要も高まりを見せたことが、ここ数年の業績アップに繋がっていると考えられます。
今後も世界各地において、安定してアウトドア需要が継続していくと予想されるでしょう。
シマノの株はなぜ高い?
2021年に創業100周年を迎えたシマノ。一部上場からも49年と、長い歴史を持っています。
その長い歴史の中で、じっくりと時間をかけて株価が上昇していきました。
世界各地に拠点を置くシマノは、売上の約9割が海外におけるもので、財務も健全な企業です。外国人投資家にも人気で、外国人株主比率は4割を超えています。(2021年12月31日現在)
このあたりも株価上昇の理由のひとつです。
なお、シマノのように1株あたりの株価が高額な株を「値がさ株」と呼びます。
シマノの株は買い?
とはいえ、30,000円台にまで株価が上昇していた時期は多少の過熱感がありました。
現在はワクチン接種者も増えたことから活動制限も緩和され、過熱感のあったアウトドアブームも少しずつ落ち着きを取り戻したように思います。
それに伴い、シマノの株価も20,000円台で落ち着いていると見られます。
株価の妥当性を図る、PERとPBRについても見てみましょう。
直近のPERは「16.8倍」、PBRは「3.11倍」となっており、若干ですが割高であることには間違いありません。
シマノの株を購入するのであれば、長期保有でインカムゲインを目的に保有するのが良いでしょう。
とはいえ値がさ株なので、今の株価で購入しようとすると、1単元あたり200万円以上の投資資金を用意しなくてはなりません。
投資資金に余裕があり、長期保有を前提に株を保有するのであれば、いったん株価が落ち着きを見せている今が買い時ではないでしょうか。
シマノの株の買い方は?
ここでは、シマノの株の買い方について、株式投資初心者にも分かりやすく説明します。
1.証券口座を開設する
株を購入するには、証券口座を開設する必要があります。
「まだ証券口座を持っていない」という人は、まず証券会社を選ぶところから始めましょう。
2.管理画面にログイン後、銘柄検索でシマノを検索する
証券口座を開設したら、管理画面にログインします。
銘柄検索で「シマノ」または、証券コード「7309」で検索してください。
3.買い方を選択する
株の買い方には「現物買い(現物取引)」と「信用買い(信用取引)」の2種類があります。※信用買いの場合は、「制度信用」もしくは「一般信用」から選びます。
株式投資初心者はなるべくリスクを抑える理由から、現物取引がおすすめです。
4.購入株数を決定する
シマノは1単元あたり100株で取引が可能です。つまり、最低購入株数は原則100株からとなっています。
ただ、単元未満株の購入が可能な証券口座を開設すれば、1株~10株単位での購入もできます。
詳しくは取引予定の証券会社のサービス内容を確認してください。
5.注文方法を選択する
注文方法は「指値注文」と「成行注文」の2種類があります。
買いたい金額を指定したい場合は「指値」にチェックを入れて金額を入力します。
その時に出ている売り注文の一番低い金額で買う場合は「成行」を選択しましょう。
指値注文の場合は、すぐに約定とならない点に注意が必要です。
6.期間を選択する
期間を「当日中」もしくは指定したい場合は指定して入力します。
証券会社によって、指定できる期間は多少変わります。
7.注文完了
最後に「注文」ボタンを押せば注文完了です。
前述のとおり「成行注文」の場合はすぐに約定できますが、「指値注文」の場合は指定した株価に到達した時点で約定となります。
証券会社によって多少表記される文言が違う場合はありますが、上記の手順で株を購入することができます。
シマノの株の購入の仕方と株主優待についてまとめ
ここまでシマノの株について紹介してきました。
シマノは自転車部品メーカーとして世界最大手、海外売上高比率約9割のグローバル企業です。
安定した好業績を出し続ける、いわゆる優良企業です。
個人投資家にとっては、値がさ株であるという点がハードルになるでしょう。
現在、株価は1単元100株で200万円を超えています。
そうそう一般の方が手を出せるような金額ではありません。
配当は行っていますが、株主優待は特にありません。総合的に考えると短期保有には向かない銘柄でしょう。
長期保有前提ということであれば、将来性を含めて保有を検討しても良いのではないでしょうか。