株式会社シノケングループは、投資用不動産販売、不動産賃貸管理などを行っているグループの持ち株会社です。
M&Aや海外進出も積極的に行っていて、エネルギー事業やゼネコン事業など不動産に関連する事業を多岐に渡り行っている企業です。
インドネシアにおいては外資系企業として初めて不動産ファンドの運営ライセンスを取得。日本においても2020年に日本国内でのREIT事業の認可が下りました。
創業は1990年、株式会社シノハラ建設システムとしてスタートしました。
着実に業績を伸ばし、2002年にはJASDAQ上場を果たします。
2007年に純粋持株会社化し、株式会社シノケングループに商号変更しました。
現在もJASDAQスタンダードに上場していて、証券コードは「8909」です。
ここからは、シノケングループの株について詳しく紹介していきます。
シノケンの株主優待と配当について
株式会社シノケングループは株主優待を実施していて、権利確定日(権利付日)と優待内容は以下のようになっています。
・権利確定月:12月末・6月末
・優待内容:QUOカード
・優待対象者:
<2019年12月末・2020年12月末>
【創業30周年記念株主優待】
100株以上 1,000円分
500株以上 2,000円分
1000株以上 継続保有期間 3年未満:3,000円分 3年以上:6,000円分 10年以上:10,000円分
<2020年6月末>
【創業30周年記念株主優待】
※継続保有期間10年以上の株主
100株以上 3,000円分
500株以上 5,000円
1000株以上 10,000円
<2021年12月末以降>※通常優待
500株以上 1,000円
1000株以上 継続保有期間 3年未満:2,000円分 3年以上:5,000円分
現在「創業30周年記念株主優待」を行っていて、優待内容は良くなっているのですが、少し分かりにくいかもしれません。
シノケングループのHPも参考にしてください。
https://www.shinoken.co.jp/ir/benefits/
配当も行っていて、2019年12月期は1株あたり年間38円(中間配当15円・期末配当23円)の配当でした。
2020年12月期は1株当たり年間40円(中間配当22.5円・期末配当17.5円)の配当予想となっています。
シノケンの今後の株価分析
ここでは、シノケングループの株価が今後どうなっていくのかについて考えてみましょう。
まず、シノケングループのここ数年間の業績です。
(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株利益 | 1株配当 |
2016.12 | 81,294 | 10,570 | 9,895 | 6,662 | 200.5円 | 36円 |
2017.12 | 105,936 | 12,920 | 12,201 | 8,489 | 254.9円 | 55円 |
2018.12 | 111,390 | 11,843 | 10,699 | 7,415 | 220.1円 | 45円 |
2019.12 | 95,786 | 9,754 | 9,018 | 5,875 | 172.7円 | 38円 |
予 2020.12 | 102,000 | 10,500 | 10,000 | 7,000 | 206.1円 | 40円 |
不動産業界にありがちですが、売上・利益にばらつきが見られますね。
とはいえ総じて好調で、しっかりと利益を出してきています。
過去10年間の株価の動きを見てみると、
2018年8月までは右肩上がりで上昇しています。しかし、同年9月からはTATERUの不正融資問題もあり、不動産関連が総じて株価を下げましたがシノケングループも例外ではなく株価を大きく下げました。
その後は徐々に戻し始めましたが、感染症によるショックで大きく下げ、また戻り始めている段階です。
不動産関連はオリンピックのある2020年までは好調だと言われ続けてきました。
TATERUの不正融資問題がなければ、もう少し高い株価で推移していたかもしれません。
感染症流行の影響もあってオリンピックも中止になり、今後景況感はしばらく停滞することが予想されます。
そうなると、不動産業界にはしばらく逆風が吹く可能性が高いでしょう。
ただし、シノケングループは積極的に海外進出を行っているという点ではプラスです。
インドネシアを軸とした海外展開の成否いかんによっては、人口減少により市場が縮小する日本国内に頼らずに、将来的に大きな利益をもたらすことになる可能性が高いからです。
短期・中期で見れば、シノケングループの株価はかなりの確率で現状維持もしくは下落する可能性が高いでしょう。
株価が上がったとしても限定的な上げとなりそうです。
ですが、もちろん長期的な視点で見れば、2018年に付けた高値約2000円という株価を超えてくる可能性もあります。
そのためには不動産販売以外にも、海外はもちろんエネルギー関連や不動産ファンドといった新規事業のさらなる成長が不可欠です。
シノケンのIR情報でチェックするポイント
シノケングループはこれまで積極的にM&Aや新規事業を行ってきています。
前述した海外進出やエネルギー関連事業の開始、不動産ファンドの認可取得、さらに高齢者向け住宅やデイケアサービスなどの高齢者向けの事業も行っています。
シノケンの株に興味のある人がIRでチェックするポイントとしては、
・M&A関連
・新規事業関連
・それらの業績への寄与
上記となるでしょう。
積極的に新規事業を行っているので、シノケンのIRは結構面白いと思いますよ。
シノケンの株が買える証券会社
ここでは、シノケングループの株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。
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売買ごと | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1013円 |
1日定額 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2750円 |
※手数料は税込価格です
シノケンの株主優待は?株価は今後どうなる?まとめ
シノケングループの株について紹介してきました。
これまでしっかりと利益を出してきており、株主優待も配当も行っている会社です。
感染症流行の影響もあり、市況が今後悪くなりそうな中で不動産業はかなりの影響を受けそうです。
短・中期的に見れば株価が停滞することも考えられますが、長期的に見れば現在開始しはじめている新規事業いかんでは右肩上がりになる可能性も秘めています。
今後のシノケングループの動きには要注目です。