山崎製パン株式会社は、日本最大の製パン企業です。世界でも2位の規模を誇ります。(世界首位はメキシコのグルポ・ビムボ社)
傘下にはヤマザキビスケット・東ハト・不二家などがあり、アジア各国を中心にアメリカ・フランスにも進出しています。
1948年に千葉県市川市に設立。
1970年には、米国ナビスコ社及び日綿実業(株)(現双日株式会社)と合弁会社ヤマザキナビスコ(株)(現ヤマザキビスケット株式会社)を設立しました。
※現在は提携解消
株式市場には1962年に東証2部上場。その後、1966年には東証1部・大証1部に上場を果たします。
現在も東証1部に上場していて、証券コードは「2212」です。
この記事では山崎製パンの株について詳しく紹介していきます。
山崎製パンの株主優待と配当はこれ
山崎製パン株式会社は株主優待を実施していて、権利確定日(権利付日)と優待内容は以下のようになっています。
・権利確定月:12月末 ・優待内容:自社製品詰め合わせ ・優待対象者:1,000株以上 3,000円相当
配当も行っていて、2019年12月期は1株あたり年間20円(期末配当20円)の配当でした。
2020年12月期は1株あたり22円の年間配当(期末配当22円)を予想しています。
山崎製パンの今後の株価はどうなるの?
ここでは、山崎製パンの株価が今後どうなっていくのかについて考えてみます。
まずは、ここ数年の山崎製パンの業績から見ていきましょう。
(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株利益 | 1株配当 |
2016.12 | 1,041,943 | 35,169 | 36,905 | 18,175 | 82.8円 | 18円 |
2017.12 | 1,053,164 | 30,087 | 32,143 | 25,106 | 114.4円 | 23円 |
2018.12 | 1,059,442 | 24,343 | 26,629 | 13,534 | 62.2円 | 20円 |
2019.12 | 1,061,152 | 24,824 | 27,621 | 13,858 | 63.8円 | 20円 |
予 2020.12 | 1,076,000 | 27,500 | 30,000 | 15,000 | 69.0円 | 22円 |
売上高は上がってきていますが、利益面では原材料価格の高騰などで苦戦を強いられています。実際、ここ数年利益面の下方修正を続けてきており、そこからも会社側の苦慮が窺えます。
近年の日本人の「コメ離れ」によって、パン市場は拡大しています。
しかし、今後中長期的に日本は人口減少による市場縮小は必至です。
山崎製パンは国内で圧倒的地位を築いており、国内だけみれば足元は盤石です。ただし、海外進出はアジアを中心に展開していますが、海外売上高比率はまだまだ微々たるものです。
今後、M&Aを含めてどれだけ海外での業績を伸ばしていけるかが、長期的に見れば今後の山崎製パンの株価の行方を左右することになるでしょう。
現状の国内偏重では、株価が今後右肩上がりで上昇していくイメージは湧きません。
直近では株価2,000円近辺がベースの株価になるでしょう。
業績次第ではもっと下がる可能性もあります。
しつこいようですが、山崎製パンの株価が持続的に上昇していくためには更なる海外展開が必要だと考えます。
山崎製パンの株主総会はお土産があるの?
山崎製パンの株主総会に出席するとお土産がもらえます。しかも内容は結構豪華で、株主優待をもらえる権利が1,000株以上保有ということを考えると、この株主総会のお土産にはかなりのお得感があります。
・極上スカイカステラ ・ルヴァン プライム スナック ・LOOK A La Mode CHOCOLATE ・くるみ食パンWalnut Gold 3枚入り ・高級つぶあんパン ・ランチパックピーナッツ ・春のパンまつりの用紙
以上でした。
株主で時間があるようなら、お土産目的で株主総会に参加してみるのも良いかもしれませんね。
山崎製パンの株が買える証券会社はこれ
ここでは、山崎製パンの株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。
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売買ごと | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1013円 |
1日定額 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2750円 |
※手数料は税込価格です
山崎製パンの株主優待はお得?まとめ
山崎製パンの株について紹介してきました。
株主優待も配当も行っている企業ですが、株主優待を受けるためには1,000株以上保有が条件ということで、200万円近くの資金が必要です。
それで自社製品詰め合わせ3,000円分なので、株主優待目的の保有というのは多くの個人投資家にとってはかなりハードルが高いでしょう。
優待利回りは約0.15%なので、お得かどうかという話になるとお得とは言えない内容ですね。
事業としては、圧倒的な国内No,1企業というのは魅力的です。
ただ、世界規模で見ても売上高第2位という割には、現在のところほぼ日本国内における売上が圧倒的に多いというのは、山崎製パンにおいてもこれからの日本企業の課題が浮き彫りになっています。
よほどの山崎製パンのファンでもない限り、投資初心者が今すぐに買いという銘柄ではありません。
ただ、日本No,1製パンメーカーの今後の海外展開がどうなっていくのか?
注目しておいて損はありません。