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S&P500種株価指数は、米国を代表する株価指数です。そして、ネット証券を利用すれば、投資信託やETFを通じ気軽に購入することができます。この記事ではS&P500種株価指数の仕組みと購入方法について解説します。

S&P500種株価指数の購入におすすめのネット証券

S&P500種株価指数は投資信託やETF(上場投資信託)を利用して購入することができます。おすすめのネット証券を紹介します。

SBI証券


SBI証券は、投資信託の取扱本数で業界トップクラスを誇っています。また、2019年12月より投資信託の販売手数料が無料化され、すべての投資信託を「ノーロード」で購入できるようになりました。

投資信託は、一括購入でも積立購入でも購入総額が大きくなることが多いため、数%の販売手数料でもバカにならない金額となります。その点、SBI証券は販売手数料を一切気にせずに投資信託を購入できるメリットがあるのです。

また、最近は「ポイントサービス」や「ポイント投資」が人気を集めていますが、SBI証券では、株式取引や投資信託の保有でTポイントが貯まる「SBI証券Tポイントサービス」も提供しています。

以前は「SBIポイント」という独自のポイントが貯まるサービスでしたが、2019年9月に共通ポイント「Tポイント」と提携し、より使い勝手の良いサービスに生まれ変わりました。

「SBI証券Tポイントサービス」の中でもお得なのが「投信マイレージ」です。通常銘柄では月間保有金額が1,000万円未満だと0.10%、1000万以上だと0.2%のポイントが付与されます(年率)。たとえば500万円保有していた場合は1年で5000円、1000万円保有していた場合は1年で2万円分の T ポイントがもらえるのです。

ポイント付与率は低いものの、投資信託を保有しているだけで継続的にポイントがもらえるので、お得なサービスといえるでしょう。

楽天証券

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楽天証券の投資信託の取扱本数は、ネット証券業界トップクラスの2,654本(2022年9月20日現在)。また、購入手数料はすべて無料です。

さらに、楽天証券では、魅力的なポイントサービスを提供しています。投資信託の残高に応じてポイントが貯まり、楽天ポイントが貯まるポイントサービスを行っているからです。

たとえば、「ハッピープログラム」では、楽天銀行の口座を持っている場合、投資信託の残高に応じて10~500ポイントを獲得できます。また、投資信託以外の商品でもポイントを獲得できるチャンスがあります。

楽天銀行に口座がなくても、「資産形成ポイント」を利用すれば、投資信託の残高1件につき10~500ポイントを獲得できます。

また、「投信積立サービス」も利用できます。積立なら月々100円から投資でき、カードや銀行からの引き落としも可能です。そして手数料コース「超割」なら投資信託の残高が3,000万円以上で、国内株式手数料が割引になるサービスもあります。

投資信託だけでなく、国内株を取引している投資家にもおすすめのネット証券です。

マネックス証券

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マネックス証券が取り扱っている投資信託の手数料は、すべて購入時の申込手数料がゼロ円です。しかも100円以上1円単位で購入金額を決められるので、まとまったお金がなくても少額から投資信託を購入できます。また、マネックス証券では積立投資にも対応していて、積み立てる頻度は「毎日」と「毎月」から選ぶことができます。さらに年2回までボーナス月の増額を設定することも可能です。

そして、投資信託の保有金額に応じてマネックスポイントが貯まります。貯めたポイントは、dポイントやAmazonギフト券などと交換できます。

S&P500種株価指数とは

S&P500種株価指数とは

S&P500種株価指数は「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社」が算出・公表する時価総額ベースの指数で、工業株400銘柄、運輸株20銘柄、公共株40銘柄、金融株40銘柄から構成されています。

ニューヨーク市場の時価総額の約80%をカバーし、市場全体の動きを表す指標として、機関投資家などに広く利用されています。

S&P500種株価指数とダウ・ジョーンズ工業株30種平均(NYダウ)との違い

ダウ・ジョーンズ工業株30種平均は、「ダウ・ジョーンズ平均」または「NYダウ」とも呼ばれています。米国の主要産業の優良30銘柄で構成され、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表する平均株価指数です。

ダウ・ジョーンズ工業株30種平均は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)およびナスダックに上場している米国の優良銘柄30銘柄を選定し、指数算出会社およびウォールストリートジャーナルの代表者からなる指数委員会が銘柄を入れ替えて作成されていて、以下のような特徴があります。

  • 米国を代表する優良企業30社で構成
  • 株価が高い「値がさ株」の影響を受けやすい
  • 銘柄数が少ないため、個別銘柄の影響を受けやすい

S&P500種株価指数は流動性の高い大型株500銘柄で構成されているのに対し、NYダウは構成銘柄が30銘柄と少ないという違いがあります。また、NYダウは株価の高い値がさ株の動きに影響されやすいのに対し、S&P500種株価指数は時価総額の大きな銘柄の動きに影響を受けやすいという特徴があるのです。

個人投資家ではNYダウに注目している人が多くいますが、機関投資家はベンチマーク(運用指標)としてS&P500種株価指数を利用するのが通常です。

S&P500種株価指数とナスダック総合株価指数との違い

NASDAQ(ナスダック)は、全米証券業協会が運営する株式市場の名称で、米国を代表する株式市場の一つです。NASDAQは、「National Association of Securities Dealers Automated Quotations」の頭文字をとったものです。

NASDAQは世界最大の新興企業向け株式市場で、ハイテクやIT関連企業を中心とした新興企業の比率が高くなっています。

そしてナスダック総合株価指数とは、ナスダック市場に上場しているすべての銘柄(約3,000)を対象とし、時価総額加重平均で算出した株価指数です。

ナスダック総合指数とS&P500種株価指数の大きな違いは、S&P500種株価指数は米国企業に限定されていることです。S&P500種株価指数は、ニューヨーク証券取引所、NYSEアメリカン、NASDAQに上場している企業から選定され、構成銘柄は定期的に見直されます。

3大指数(S&P500種株価指数、NYダウ、ナスダック総合株価指数)のうち、NYダウは最も歴史が古く、伝統的に米国を代表する主要企業30社で構成されています。ナスダック総合株価指数やS&P500種株価指数は新興企業も多いのに対し、NYダウはボーイングなど歴史のある大型の重厚長大企業が中心となっているのです。

一方、ナスダック総合指数やS&P500種株価指数は、マイクロソフトやアップルなどGAFAMに代表されるハイテク・IT関連銘柄が多く、日本の投資家からの人気も高くなっています。

S&P500種株価指数への投資方法

投資方法

S&P500種株価指数に投資するには、値動きに連動する投資成果を目指す投資信託やETF(上場投資信託)などを購入する方法があります。代表的な銘柄を紹介します。

投資信託(インデックスファンド)

「インデックス」は指数、「ファンド」は投資信託の意味で、「インデックスファンド」は株価指数などのインデックスへの投資を目的とした投資信託を指します。通常、対象となる株価指数とほぼ同じ銘柄で構成され、株価指数がファンドに与える影響を考慮して組入比率が決められています。

ベンチマークとなる株価指数には、日経平均株価やS&P500種株価指数などのほか、債券指数、REIT指数などがあります。

インデックスファンドはアクティブファンドに比べ、銘柄選択の手間が省けるので信託報酬や購入手数料などのコストが低いというメリットもあるのです。

それではS&P500種株価指数を対象にした代表的なインデックスを紹介します。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

基準価額 19,417
信託報酬 0.0968%(年率・税込)
純資産残高 1兆4,282.11億

騰落率
1カ月 0.9%
3カ月 4.0%
6カ月 9.8%
1年 12.4%
(8月末時点)

emaxslim米国株式

米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。

8月末時点における純資産残高は1兆4,282.11億円で、インデックスファンドの中で最大です。2022年になって米国株は下落し、S&P500種株価指数も下げ基調にありますが、8月末時点における同ファンドの6カ月騰落率は+9.8%、1年騰落率は+12.4%となっています。

これは、同ファンドが円換算ベースでのS&P500種株価指数を対象にしているからで、円安・ドル高がプラスリターンに寄与しているのです。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

基準価額  17,794
信託報酬  0.0938%(年率・税込)
純資産残高  6,504.23億

騰落率
1カ月 0.96%
3カ月 3.99%
6カ月 9.76%
1年 12.27%
(8月末時点)

SBIS&P

「バンガード・S&P500 ETF」を通じ、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と同じ運用になりますが、保有コストである信託報酬が低いという特徴があります。

 

「SBI・Vシリーズ」は業界最低水準の信託報酬で運用するインデックスファンドで、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は2019年9月の設定来わずか30カ月で運用残高5,000億円を突破した人気ファンドです。

つみたてNISAを利用しよう

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」はつみたてNISAで購入できます。「つみたてNISA」は、2018年1月にスタートした新しい少額投資非課税制度です。

 

年間の非課税投資枠から得た分配金や譲渡益に税金がかかりません。非課税投資枠が年間40万円で、投資期間は最長20年間です。つまり、最大で800万円(40万円×20年間)の投資額に対して分配金や譲渡益に税金がかかりません。毎月少額ずつコツコツと投資して、長期的な資産形成を目指す方に適した制度となっています。

S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドを購入する時には、「つみたてNISA」を利用するようにしてください。

S&P500種株価指数を対象にしたETF(上場投資信託)

S&P500種株価指数を対象にしたETFについても解説します。

バンガード・S&P500ETF(VOO)

終値

363.15ドル

信託報酬

0.03%(年率・税込)

純資産総額

262,181(百万ドル)
(8月31日時点)

バンガード・S&P500ETF(VOO)

バンガード・S&P500ETF(VOO)は、S&P500種株価指数に連動した投資成果を目指すETFです。ETFとは、東京証券取引所やニューヨーク証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託で、日経平均株価やS&P500種株価指数など、特定の指数の動きに連動した投資成果を目指すものです。

ETFは投資信託のインデックスファンドと似ています。ただ、インデックスファンドは算出される基準価格で1日1回しか取引できませんが、ETFは金融商品取引所に上場しているので、株式と同じように値動きを見ながらリアルタイムに売買できるというメリットがあるのです。

また、バンガード・S&P500ETF(VOO)は信託報酬が0.03%と圧倒的に低いことも魅力。海外ETFなので外国証券取引口座が必要になりますが、低コストでの運用を考えている人におすすめです。

iシェアーズS&P500米国株ETF(1655)

終値

393円
(9月22日時点)

米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動を目指すETF です。東京証券取引所に上場しているので、日本株と同じように取引できるというメリットがあります。10株単位の取引になるので、約4,000円で購入できます。

まとめ

S&P500種株価指数は、米国を代表する株価指数です。そして、投資信託やETFを通じて気軽に購入できます。投資信託を利用すれば100円から購入できるので、つみたてNISAなどを利用し、積立投資から始めてみてはいかがでしょうか。

また、ある程度まとまった金額があり、株式と同じように取引したい人はETFをの購入をおすすめします。

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