江崎グリコ株式会社は、日本の食品メーカーです。
多くの人はお菓子でその名を知っているでしょう。2015年10月1日に、完全子会社だったグリコ乳業株式会社と経営統合し、総合食品メーカーとなりました。
元々はキャラメルやチョコレート菓子などのお菓子類、そしてグリコ乳業が製造していた乳製品が有名でしたが、後発でカレールーや炊き込みご飯の素、各種サプリメントといった食品事業も行っています。
大阪の道頓堀に架かる戎橋脇には西日本最大級のネオンサインがあることでも有名で、男性が両手と片足を上げたポーズをしている絵柄を、日本人であれば一度は映像などで見たことがあるのではないでしょうか。
1919年(大正8年)に、創業者である江崎利一がカキの煮汁からグリコーゲンを採取し、それをキャラメルの中に入れた栄養菓子「グリコ」を製造したのがグリコの起源です。
1922年(大正11年)2月11日に大阪の三越百貨店で「グリコ」の発売を開始。
現在、2月11日は創立記念日となっています。
主力商品としては、チョコレート菓子の「ポッキー」、スナック菓子の「プリッツ」、ビスケット菓子の「ビスコ」、冷菓では「アイスの実」や「パピコ」などがあります。
また、アイスクリームの自動販売機による直販事業「セブンティーンアイス」や、オフィス向け菓子直販事業の「オフィスグリコ」などの事業も行っています。
株式市場には1954年3月に上場。現在は東証1部に上場していて、証券コードは「2206」です。
ここからは、グリコの株について詳しく紹介していきます。
グリコの株主優待と配当について
江崎グリコ株式会社は株主優待を実施していて、権利確定日(権利付日)と優待内容は以下のようになっています。
・権利確定月:6月末
・優待内容:Glicoグループ商品詰合せ
・優待対象者:
100株以上 継続保有期間 3年未満:1,000円相当 3年以上*1:1,500円相当
500株以上 継続保有期間 3年未満:2,000円相当 3年以上*1:3,000円相当
1,000株以上 継続保有期間 3年未満:4,000円相当 3年以上*1:6,000円相当
*1:株主名簿基準日(6月30日、12月31日)の株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載されることが条件。
※なお、2022年6月30日までは、以下の基準で判定。
基準日:株主名簿上の登録日*2
2020年6月30日:2017年9月30日、もしくはそれ以前から保有
2021年6月30日:2018年9月30日、もしくはそれ以前から保有
2022年6月30日:2019年9月30日、もしくはそれ以前から保有
*2:株主名簿上の登録日から基準日まで、同じ株主番号にて連続して株主名簿に記載されていること。
配当も行っていて、2019年12月期は1株あたり年間60円(中間配当30円・期末配当30円)の配当でした。
2020年12月期は1株あたり65円の年間配当(中間配当30円・期末配当35円)を予想しています。
グリコの株価は今後どうなるの?
ここでは、グリコの株価が今度どうなっていくのか考えてみましょう。まずは、グリコのここ数年の業績から見てみましょう。
(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 |
2017.03 | 353,217 | 24,254 | 26,367 | 18,147 |
2018.03 | 353,432 | 20,377 | 21,993 | 15,216 |
2019.03 | 350,270 | 16,746 | 19,217 | 11,844 |
変 2019.12 | 288,187 | 15,605 | 17,002 | 12,047 |
予 2020.12 | 366,000 | 18,000 | 18,500 | 12,500 |
2019年12月期から決算期を変更しているので、それが原因で売上が落ちています。
ただ、それ以前から利益が落ちているのは気になりますね。
原材料価格の上昇と物流コストの上昇を理由に、2019年3月に一部商品の値上げを行っているので、利益の減少はそれが原因でしょう。
決算資料を見ると海外売上が伸びているのがプラスポイントですが、全体的に業績の不透明感はあります。
PER(株価収益率)は感染症のショックがあっても20倍を超えていて、同業他社と比べても高めです。
PBR(株価純資産倍率)は同業他社と同水準程度です。
ここ数年の株価の動きは、5,000円を挟んで下は4,000円代半ば、上は5,000円代後半までのレンジ相場でした。
感染症のショックにより4,000円を割る場面もありましたが、現在株価は4,000円代に復帰しています。
上述したように、業績には不透明感があります。
感染症の流行影響もあるので、ここから大きく株価が上昇するイメージはありません。
今すぐに「買い」という感じはしません。
グリコの株を買うのに必要なものと最低資金は?
江崎グリコ株式会社の株を購入するために最低限必要なものは、以下の2つになります。
・株の取引口座
・購入資金
まずは証券口座を開設して、グリコ株を購入するために必要な資金を入金しましょう。
株価は日々変動するので、必要最低資金は日々変わります。
2020年4月6日(月)の終値で計算すると、グリコの株を購入するために必要な資金は以下になります。
■2020年4月6日(月)終値
・4,510円
単元株数は100株なので、「451,000円」が必要ということになります。
入金が完了すると、証券会社の取引画面からグリコの株を購入することができます。
■企業名:江崎グリコ株式会社 ■証券コード:2206 ■上場市場:東京証券取引所第一部
グリコの株を買うのにおすすめの証券会社
ここでは、グリコの株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。
【PR】 ※手数料は税込価格です
・米国株の取扱銘柄数5,000超!
・NISA口座での国内株式の売買手数料は実質0円!外国株式の買付手数料も実質無料
・信用取引デビュー応援!
信用取引口座開設後、31日間の信用取引での株式売買手数料を全額キャッシュバック!(最大10万円まで)
IPO
NISA
投資信託
単元未満株
外国株
夜間取引
◎
◎
◎
〇
△
×
手数料
10万
30万
50万
100万
300万
売買ごと
99円
275円
275円
535円
1013円
1日定額
550円
550円
550円
550円
2750円
グリコの株主優待はお得なの?株価まとめ
グリコの株について紹介してきました。
グリコは配当も株主優待も行っているので、その部分では優良株と言っていいと思います。
業績もしっかり黒字を出していて、赤字というわけではありません。
ただ、今後株価が大きく上昇するかというと、業績が急激に上昇するイメージも無いので、株価の上昇を見込んで中長期保有をするということであれば他の銘柄の方がいいかもしれません。
グリコ商品のファンで、優待と配当をしっかりと受けたいと言うことであれば、おすすめです。