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FXでは、チャートを基にトレンドやパターンの分析を行う「テクニカル分析」の活用が必要不可欠です。しかし、どのような分析方法があるのかわからないという方や、おすすめの分析方法を知りたいという方が多いのではないでしょうか。

 

分析方法はさまざまですが、今回は「サイクル理論」という分析方法について解説します。サイクル理論を活用することで、過去の値動きのサイクル(周期)を把握し、将来の値動きを予測することが可能です。

 

サイクル理論の基本的な使い方や勝てない時の特徴、勉強する際におすすめの書籍なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。尚、本記事では世界的に有名なアナリストであるレイモンドA.メリマン氏が提唱する理論「メリマンサイクル論」について解説していきます。

サイクル理論とは?

サイクル理論とは、ある一定の間隔で繰り返し起こる測定不能な現象について分析した理論のことです。

サイクル理論

 

相場におけるサイクル理論は「安値から安値まで」を一つのサイクルとしてカウントし、一定の間隔(周期)でサイクルが繰り返し起こることを利用して将来の値動きを予測します。

 

具体的には、起点となる安値(ボトム)から上昇して高値(トップ)を付け、再び安値(ボトム)を付けるまでが一つのサイクルです。サイクルの周期は短期から長期までさまざまで、一つのサイクルの終点が次のサイクルの起点となり、連続してサイクルが形成されていきます。

 

理論上のサイクルと実際のサイクルは確実に一致するわけではなく、その許容範囲を「オーブ」と言います。通常、オーブを含めた的中率は80%程度とされており、サイクルが80%程度の確率で起こることを前提に分析を行うのがサイクル理論です。

 

サイクル理論を用いて相場を分析することで、中長期的な相場のリズムを認識できます。そのため、将来の値動きをある程度絞り込むことが可能です。ただし、分析にはスキルが必要となるため、サイクル理論についてしっかり学んでおきましょう。

 

サイクル理論の種類

サイクル理論では、短期的なサイクルから長期的なサイクルまでさまざまな種類があります。メリマンサイクル論では、1319週で形成される「プライマリーサイクル」が基本サイクルとされています。プライマリーサイクルより長いサイクルは「長期サイクル」、短いサイクルは「短期サイクル」となり、大きな(長期的な)サイクルの中には小さな(短期的な)サイクルが内包します。サイクルをさらに細かく分類すると、以下のような種類が挙げられます。

 

超短期サイクル 24週のトレーディングサイクル

49日のアルファサイクル

ベータサイクル

短期サイクル 711週のハーフプライマリーサイクル

46週のメジャーサイクル

基本サイクル 1319週のプライマリーサイクル
長期サイクル 89年・4年・2年・48週サイクル
超長期サイクル 54年のコンドラチェフ経済サイクル
1618年サイクル

サイクル理論の周期は基本的にローソク足でカウントしますが、サイクルの種類によってローソク足の時間軸が異なります。例えば、プライマリーサイクルであれば「週足」を利用するのが一般的です。

サイクル ローソク足 本数
プライマリーサイクル 週足 18~22
メジャーサイクル 日足 35~45
アルファサイクル 4時間足 60~80

※表に記載した本数は、1995年に発売されたレイモンドA.メリマン氏の著書「相場サイクルの基本 メリマンサイクル論」で定義する周期とやや異なります。現時点での一般的な目安は、プライマリーサイクルではローソク足が1822本程度の周期とされています。

 

また、サイクル理論には「ライトトランスレーション」と「レフトトランスレーション」の2つの形があります。分かりやすく言うと、ライトトランスレーションは強気相場でのサイクル、レフトトランスレーションは弱気のサイクルです。

 

下図の通り、ライトトランスレーションは起点の安値(A)よりも終点の安値(C)のほうが高くなります。高値(B)はサイクルの中間よりも後方に位置するため、起点(A)から高値(B)までのラインが最も長いのが特徴です。起点の安値を割らずに推移するため、強気相場で発生しやすいサイクルとなります。
ライトトランスレーション

一方、レフトトランスレーションは、起点の安値(A)よりも終点の安値(C)のほうが低くなります。高値(B)はサイクルの中間よりも前方に位置するため、高値(B)から安値(C)までのラインが最も長いのが特徴です。起点の安値を割って推移するため、弱気相場で発生しやすいサイクルとなります。
レフトランスレーション

サイクル理論で起点を決める方法

サイクル理論では「安値から安値まで」が一つのサイクルです。そのため、サイクル理論では必ず「安値」が起点となります。起点を決める際は、表示期間中の明確な安値を探すとよいでしょう。

 

起点となる安値は、カウントに使用するローソク足の時間軸に応じて異なります。長期サイクルの中に複数の短期サイクルが内包するため、サイクルが短いほど起点の数も多くなります。前述しましたが、各サイクルで使用するローソク足と、おおよその本数は以下の通りです。

サイクル ローソク足 本数
プライマリーサイクル 週足 18~22
メジャーサイクル 日足 35~45
アルファサイクル 4時間足 60~80

例えば、アルファサイクルのカウントは4時間足がベースとなり、ローソク足が6080本で一つのサイクルが発生する可能性が高くなります。ツール上に4時間足のローソク足チャートを表示し、ローソク足が6080本の間隔で形成されるサイクルをカウントしてみましょう。

 

サイクル理論で勝てない時の特徴

サイクル理論では、周期通りにサイクルが発生する確率は80%程度とされています。正しくカウントできていれば、適切なエントリーポイントを見つけられる可能性も高いでしょう。しかし、必ずしも理論通りにサイクルが発生するとは限りません。勝てない時の一つの特徴として、サイクル理論を過信していることが挙げられるでしょう。

 

相場が予想通りに動くとは限らないため、時にはサイクル理論が定義する周期を大きく超える可能性もあります。サイクル理論以外の手法にも当てはまることですが、予想とは違った値動きになる可能性があることも頭に入れてトレードしなければなりません。

 

また、サイクル理論で勝てない時のもう一つの特徴として、サイクル理論を正しく使えていないことが挙げられるでしょう。例えば、小さなサイクルのみを分析して短期トレードを行い、大きなサイクルを疎かにしているケースなどが挙げられます。短期であればあるほどサイクル理論の周期がずれやすく、トレードで勝つのが難しくなります。

 

そもそも、サイクル理論ではプライマリーサイクルが基本サイクルであり、中長期的な相場の流れを掴むことが目的とされています。そのため、サイクル理論は短期トレードには向いていないと言えるでしょう。

 

サイクル理論を使いこなして稼ぐ方法

サイクル理論では、周期に応じてさまざまなサイクルがあり、大きなサイクルの中に小さなサイクルが内包します。大きなサイクルは小さなサイクルを呑み込むため、なるべく大きなサイクルから分析し、エントリーポイントを探ることが大切です。

 

例えば、大きなサイクルがレフトトランスレーション(弱気のサイクル)を形成している場合、小さなサイクルのライトトランスレーション(強気のサイクル)は呑み込まれ、サイクルの終点が起点よりも下回ってしまう可能性があります。

 

自分がトレードする時間軸だけではなく、より大きなサイクルから落とし込んでいきましょう。

 

また、エントリーポイントや利益確定・損切りラインは、前述したトランスレーションを活用し、適切に判断しましょう。

 

例えば、ライトトランスレーションで強気のトレンドを確認した場合は、サイクルの起点からローソク足をカウントし、次の安値をつけるポイントを予測してエントリーします。基本的に、利益確定のタイミングはサイクルの中間を過ぎたあたりで判断するとよいでしょう。また、トランスレーションは起点を割るかどうかが大きなポイントとなるため、損切りラインはサイクルの起点とするのが一般的です。

 

サイクル理論を使いこなして稼ぐには、サイクル理論について正しく理解する必要があります。書籍などで理解を深め、実際にサイクルをカウントしてみましょう。また、予測の精度を高めるには他のテクニカル分析も併せて分析を行うことが大切です。

 

サイクル理論を詳しく勉強するのにおすすめの本

前述の通り、メリマンサイクル論を提唱したのはレイモンドA.メリマン氏です。レイモンドA.メリマン氏は、サイクル理論を相場サイクルやアストロロジー(金融占星術)相場へ応用し、過去にはサブプライムショックなどの大きな出来事も的中させた実績があります。

 

サイクル理論について勉強するのであれば、理論を提唱した方が解説する書籍で勉強しておけば間違いないでしょう。そのため、サイクル理論について勉強する際は、レイモンドA.メリマン氏が解説する相場サイクルの基本解説書「相場サイクルの基本 メリマンサイクル論」をおすすめします。

 

同書のインターネット上での口コミを拾ってみました。


・サイクルの基礎を学ぶならこれ


・サイクル理論を学んでからトレードの質が変わり、利益につながっている


・エリオット波動に関心がある人にもおすすめ


・内容は素晴らしいが、理解するのが難しい

 

サイクル理論に関する基礎を学べる一冊となっており、実際に利益につながっているというレビューも見られました。また、サイクル理論はエリオット波動と相性が良いと言われているため、同書をおすすめする声もあります。ただし、初心者には難しい内容となっており、一回読んだだけでは理解できないといった意見もありました。

 

同書が発売されたのは1995年ですが、現在単行本にはプレミアが付き、価格が上がっています。レイモンドA.メリマン氏には信奉者も多いため、発売から30年近く経った現在でもコアな人気を誇る一冊です。

 

同書は電子書籍版も発売されており、単行本よりも手頃な価格となっています。多少の読みにくさはあるかと思いますが、気軽に読みたいという方は購入してみるとよいでしょう。

 

サイクル理論まとめ

サイクル理論は、中長期でのトレードに適した分析方法です。正しくカウントできれば、相場の大きな流れを把握し、適切なタイミングで売買することが可能となります。ただし、確実に将来の値動きを当てることは不可能なため、予想とは異なる値動きになる可能性も高いことを頭に入れておきましょう。

 

また、サイクル理論は非常に優れた分析方法ですが、他のテクニカル指標などを組み合わせて分析を行ったほうが予測の精度が高まります。サイクル理論だけに固執せず、他の分析方法にも目を向け、自分のトレードスタイルに合った方法を探してみましょう。

 

尚、本記事で解説したサイクル理論は基礎的な部分です。分析スキルを上げるには更なる知識が必要となるため、記事内でおすすめした書籍などを基に勉強しましょう。

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