高校生や大学生などの学生でも株の口座を開設することはできる?
個人投資家という言葉を聞くと、何となく社会人や主婦、専業投資家を思い浮かべたりしないでしょうか。高校生や大学生のような学生は口座開設をすることはできるのでしょうか?
結論から言うと口座開設は可能です。
証券口座の口座開設には学生か社会人かというのはあまり関係ありません。
職業よりも年齢によって、親権者の同意がいるかどうかが変わってきます。
各証券会社には未成年者用の未成年口座というものが用意されていて、未成年者は未成年口座を開設することになります。
親権者という言葉でも分かる通り、20歳以上なのか20歳未満なのかが問題になってきます。
ほとんどのネット証券では20歳未満であっても親権者の同意と各証券会社が定める基準を満たせば口座開設をすることができるのです。
次の項では、口座開設ができる最低年齢と条件について解説します。
株の口座を開設できる最低の年齢は?
未成年者が口座開設するためには、親権者の同意が必要ということは述べたとおりです。
それでは、口座開設できる最低年齢はいくつからなのでしょうか?
実は0歳からでも口座開設が可能なのです。
もちろん0歳児が資産運用できるわけはありませんが、親権者が子供のための資産運用をするために口座を開設したり、ジュニアNISAを活用するために口座開設することが多い様です。
以下、主要ネット証券会社における、未成年者の口座開設条件を記載します。
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その他の必要書類等の詳細については、上記リンクから各証券会社のサイトにて確認してください。
大学生が株を始める時の始め方
ここでは、大学生が株を始める際の始め方について解説します。
未成年者であっても証券口座を開設できるということはここまで説明してきた通りです。
大学生といえば、現役合格すれば19歳になる年に大学に入学することになるので、ここでは未成年の大学生と20歳以上の大学生に分けて、株の始め方についての流れを説明します。
1、親権者に相談する
2、同意が取れたら親権者に口座を開きたい証券会社に口座開設の申し込みをしてもらう
3、口座開設ができたら資金を入金する
4、銘柄選びをして株式を購入する
1、証券会社について調べる
2、口座開設をしたい証券会社に口座開設の申し込みをする
3、口座開設ができたら資金を入金する
4、銘柄選びをして株式を購入する
口座開設をするのに自分の意志と責任で出来るのか、それとも親権者の同意と申し込みが必要なのかの違いがあるくらいで、大学生でも株取引を始めることができます。
これは未成年者でも20歳以上の方にも両方言えることですが、株取引をする前には株取引のやり方やメリット・デメリットについてしっかりと知識を入れてから取引を始めることをおすすめします。
特に20歳以上の方の場合は信用取引をすることもできますが信用取引の場合、本来の予算以上にお金がかかることがあるので慎重に行いましょう。現物取引で慣れることが大切です
大学生が株でお小遣いを儲ける方法
それでは、株を始めた大学生が株取引でお小遣いを儲けられる方法とはどのようなものなのでしょうか。
大学生といえど、株取引を始めたからには個人投資家の1人です。そこには学生も社会人も専業投資家も区別はありません。
株で儲けるためにやることはシンプルです。
「安く買って高く売る」もしくは空売りで「高く売って安く買い戻す」。
この2つだけです。
とはいえ、シンプルではありますが簡単ではありません。
下記に株取引で最も重要だと考える3点について説明します。
1、取引ルールを決める
多くの投資家が取引ルールを決めずになんとなく取引をしています。
取引ルールとは、「ここまで上がったら売る、ここまで下がったら売る」ということです。
具体的に言うと、10%上がったら売り、5%下がったら売り、というようなことです。
なんとなく取引をしていて、上がれば良いのですが、下がった時には含み損が膨らんで売るに売れないという事態になりかねません。
上がっても下がっても売り時を決めておくことが利益を出すためには必要なのです。
2、損切りを怖がらない
多くの個人投資家は損切ができずに結局勝てないという事態に陥りがちです。
人は自分の失敗を認めたがらないものです。
上がると思った株が下がってしまうと、「もう少ししたらまた上がる」、「いずれはまた上がる」、そう考えて損切りができずに保有し続けてしまうものです。
そしてどんどん下がり続けて含み損が莫大になり、結局塩漬けになってしまう。
これが、典型的な個人投資家の失敗パターンです。
いずれ上がると思っているのであれば、一度損切りをして、また上がる時に買えばいいのです。
含み損を抱えて保有したままでは、その分の資金が使えないということになります。
その銘柄は含み損を抱えるくらい下がっていたとしても、他の銘柄は上がっているのにです。
下がってしまったら損切りをして損失を最小限に抑え、資金効率を良くして上がる銘柄に投資をする。これが株投資で勝つコツです。
3、チャートを知る
株式投資をする上でチャートを知ることはとても重要です。
確かにチャートは絶対ではありません。株価が上がる兆候が出たしても、すぐに元通りの株価になってしまうこともあります。
しかし、チャート分析とは過去の株価の動きから今後の株価の動きを予測することであり、これまでのデータの蓄積でもあります。
最初は分かりやすいゴールデンクロスなどの上昇シグナルからはじめて、どんどん色々なチャート分析を理解していくことができれば、勝てる確率はどんどん高まっていくはずです。
以上が、株式投資初心者の大学生が株投資でお小遣いを稼ぐために重要なポイント3つになります。
大学生が株で成功した事例はこれ
ここでは、大学生が株で成功した事例を挙げていきます。
T.Sさん(36歳)は現在、地元の茨城県で飲食店を経営しています。このお店を開くきっかけは株取引での成功でした。
「僕は高校を卒業して東京の大学に進学しました。授業は出たり出なかったりでしたね 笑。実は高校時代からバンドをやっていて、地元ではライブハウスを満員にするくらいには人気があったんです。他のメンバーは大学には行かずにバイト生活をしていたこともあって、それで全国のライブハウスなんかをまわっていたんです。
大学3年になると周りの友達は就職活動をし始めたんですが、僕はしませんでした。そのころはまだ将来に迷っていたんです。株を始めたのは大学生の頃で、ライブハウスをまわるのにお金がかかるのでその足しにできたらいいな、くらいの気持ちでバイトで貯めたお金を元に始めたんです。株投資を始めてからしばらくして話題になっていたライブドア株を買ったんですが、これが大化けしました。
100分割の発表をきっかけに2004年の年末から15連続ストップ高したんです。この時にかなりの利益が出ました。金額で言うと1000万とちょっと。
バンドは大学を卒業してからも続けていて、とあるレコード会社からメジャーデビューの話も来ましたが、やりたい音楽ができなくなってしまうという理由で断りました。
この時くらいからメンバー間でうまくいかなくなり、結局はよくある方向性の違いというやつでバンドは解散しました。卒業してから2年後くらいです。
これからどうしようかなと思っていた時に、地元の先輩が新しくバーを開くというので声をかけてもらい地元に帰りました。そこで2年くらい働いて自分でも店を持ちたくなったんです。
それで地元に今の店を開きました。バンドの演奏もできるスペースのある居酒屋です。この時の開業資金にはライブドア株で儲かった資金を充てました。
今は長期保有で数銘柄しか持っていませんが、学生時代になんとなく始めた株投資で思わぬ成功をしたことで今の自分があると思っています。」
S.Sさん(24歳)は大学を卒業してから専業トレーダーをしています。現在の総資産は約1億円です。
「私はごくごく普通の大学生でした。大学に入ってからは、授業に出て、サークル活動をして、友達と飲んで、というような生活をしていました。ある時にハゲタカという小説を読んだんです。テレビドラマ化もされた真山仁さんの作品です。主人公はファンドの社長なのですが、ものすごくカッコいいなと思って。
それで将来は金融関係の仕事をやりたいと思い、まずは自分でも株投資をしてみようと思ったんです。実家だったのでバイトしたお金を毎月5万~10万くらい1年間貯めて、元手は100万円から始めました。
一番最初はトヨタの株を買ったのを覚えています。確か1万円くらいプラスになって最初の売買を終えました。ただ、そのあとは上手くいかなくて、あっという間に気付いたら30万円くらい含み損を抱えていて挫折しそうになりました。
その時に株の本を読み漁って、チャートについて知ろうと思ったんです。チャートを覚えて、自分のスタイルをBNFさんと同じ逆張り投資にしたんです。
売買ルールも決めてそれに忠実に取引をしていたらだんだん勝てるようになってきて、それをコツコツ続けたら在学中に資産も1000万円を超えました。
その頃には就職するよりも株式投資で生きていきたいなと思うようになっていました。就職活動も3社くらいは受けたんですけどあまり興味も引かれなかったので、まだ若いし元手もあるので一度専業でやってみようと思って今に至ります。
私はあまり大きく当てたことが無くて、チャート分析と自分の取引ルールに忠実にやってきたらある日資産が1億円になったという感じです。今は次の目標として資産を10億円まで増やすことが目標です。」
買った株がたまたま上がってそれを元手に自分の店を開いた人もいれば、失敗から学んで勝てるようになった人もいます。
しかし、彼らに共通するのは株式投資を始めたということです。
大学生でも大きな利益を出せる可能性があるというのはとても魅力ではないでしょうか。
ちなみに二人とも楽天証券で取引をしています。
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大学生が株で失敗した事例はこれ
ここでは、大学生が株で失敗した事例を紹介します。
N.Nさん(25歳)は大学を卒業後、証券会社に新卒で入社。
証券マンが株で失敗したとはどういうことなのでしょうか。
「私は1浪して大学に入りました。浪人した分あまり親に負担は掛けたくなくて、アルバイトは時給の高いキャバクラのボーイなどをやっていました。投資にも興味があって、将来はお金を貯めて投資家として生きていきたいなんて漠然と思っていたんです。
20歳を過ぎたら証券口座を自分で開けるというのは知っていたので、20歳になってすぐに証券口座を開設して取引を始めました。でも、元手が30万円くらいだったこともあって、利益が出ても損失が出ても大して金額も動かないし面白くないなと思っていました。株は甘くないなと 笑。
ある時、twitterを見ていたらものすごく話題になっている銘柄があって、それを買ってみたんです。1週間くらいで10万円くらいの含み益になりました。大学生の10万円ですから、すごく嬉しかったのを覚えています。
でも、すぐにそこから下がり始めたんです。一気に下がればビビッて売ってたと思うんですけど、徐々に下がっていきました。どうせまたすぐに戻るだろうと思っていたら、とうとう買値まで下がってきました。そうなると一時は10万円の含み益が出ていたわけですから、悔しくて売れませんでした。そのうち今度は含み損が10万円になってしまったんです。そこで諦めて損切りです。今思えば仕手株ってやつだったんですね。
その時に、損失を出して悔しかったんですけど、株のことをもっと知りたいと思いました。就職活動も証券会社に絞って、内定をもらった今の会社に就職したんです。今はまだ営業ですけど、いずれはトレーディングの部署かIPO担当の部署に異動して、ゆくゆくは投資家になりたいと今でも思っています。」
N.Kさん(22歳)は現役の女子大学生。実は高校生の頃から株取引をしていたという彼女も最近大きな失敗をしてしまいました。
「うちは父親が会社経営をしているんですけど、株取引をしているのを小さい時から見ていてとても興味がありました。それで高校生の時に父親に株取引をしたいという相談をしたところ、世の中のことを知るためにはとてもいいことだと言ってくれて口座開設をしてくれたんです。それまで貯めたお年玉や父親から貸してもらったお金で、元手50万円から始めました。
最初は父親に色々と教えてもらいながら、勧められた銘柄なんかも買って比較的順調でした。毎月のお小遣いも株取引で稼いだお金でまかなっていましたし。
大学に進学してからも株取引は続けて、アベノミクスのおかげで資産も200万円くらいまで増えました。
20歳になると信用取引ができるようになると聞いていたので、信用口座を開設して取引を始めました。
動かせるお金が大きくなってワクワクしました。
含み益が出ると一日で今までの3倍利益が出るわけですからね。
実は私、ある女性アイドルグループの大ファンなんですけど、そのグループのゲームがとある会社から出ることになったんです。ニュースリリースが出た時にはその銘柄がストップ高になるほどの人気グループです。
ちょうどそのグループのプロデュ―サーが絡む銘柄は高騰続きの時期だったので、これはもう買うしかないと思って信用枠目いっぱい買いました。
ゲームも売れるだろうと思っていたら、思惑通りリリース直後にアプリのセールスランキング20位以内にも入って株価も高騰しました。
高値で保有株の1/3くらいは売ったんですけど、欲をかいたのと、初動でこれだけ売り上げが上がるなら企業の業績も上がるだろうと思って残りは保有していたんです。
急に上がった株は急激に下がるもので、あっという間に買値付近まで戻りました。
それでも好きなグループだということで冷静な判断ができなくなっていたんですね。アプリの売上ランキングにもずっと入っていたので、業績は絶対に良いはずだ、だから次の決算まで持っていようと思ってしまったんです。
次の決算までの間にも株価は下がる一方でした。そして決算が出てみたらなんと赤字だったんです。もう泣きそうになりましたね。
高値からの株価は1/3以下、買値の1/2くらいで損切りしました。
一時期は他の銘柄も下がってしまって、追証が発生しそうになったりもして相当焦りましたね。
結局その時は他の取引も含めて、200万円以上まで増えた資産も90万円くらいまで減ってしまいました。
信用取引の場合はリスクも高くなるので、判断は早くしないといけないと実感した経験でした。あと、よく言われることですが『銘柄に惚れるな』というのはその通りだと思いましたね。」
個人投資家がよくする失敗は「損切り」ができない、もしくは損切りのタイミングが遅れてしまって損失を膨らましてしまったり、資金効率を悪くして機会損失をしてしまうことです。
上の2人もまさに同じような失敗をしています。
売買ルールを決めて、利益確定はもちろん、ロスカットもしっかりするということがいかに大事なのかが分かるエピソードですね。
株の初心者の学生が株を買う時のまとめ
ここまで株初心者の大学生が株取引を始めるためにはどうすればいいのかを説明してきました。
口座開設には学生という身分よりも年齢が重要な意味を持つということも説明してきた通りです。
まとめると、
■口座開設は年齢で決まる
・20歳未満で独身の場合:親権者の同意が必要。また、親権者の口座開設も必要な場合が多い。信用取引はできない。
・20歳以上の場合:自分の意志で口座開設が可能。
■株取引には学生という身分は関係ない
株取引を始めれば、投資の世界では一人の個人投資家です。学生だからといって受けられる恩恵は何一つありません。
■投資で勝つためにはルールを決める
株投資のベテランでも自分の中での取引ルールを決めて取引をしている人が多く、そのような人が勝つことができるのが株取引です。
利益確定と損切りのルールを決めて取引をするようにしましょう。
■チャートの勉強はしっかりと
チャートが全く分からずに株式取引に臨むのは、無謀以外の何物でもありません。
最低限の簡単なチャートを知ることからはじめていきましょう。
上記のようになります。
株式投資は大学生でも社会人でも、誰でも平等に勝てるチャンスが目の前にあります。
しっかりと準備をして色々な経験をしながら、勝てる投資家を目指していきましょう。