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ボリンジャーバンドは、トレンド転換を知るのに最適なインジケーターでトレンドが起きる前兆を察知することができるインジケーターです。
トレンド系のインジケーターは、為替相場のトレンドを把握するために用いられるものになります。
トレンド系のインジケーターが人気の理由は当たり前ですが、トレンドを把握することによって大きな利益を得る可能性が高くなるからです。
ボリンジャーバンドがトレンド転換を知るのに最適な理由は、ボリンジャーバンドの中で相場が動く確率が高いからです。
ある一定の確率で値動きが収まりやすいレンジを「σ(シグマ)」と呼びます。
平均値から見て上のレンジを+1σ、平均値からみて下のレンジを-1σと呼びます。これを2倍したものをそれぞれ+2σ、-2σと呼びます。
今後の為替の動きは、+2αと−2αの間に、収まる確率は95.45%といわれています。
つまり、+2αもしくは-2αに近づいた場合、トレンド転換の可能性が高いのです。
多くの方が利用しているボリンジャーバンドですが、この記事を読んでいる方の多くは、ボリンジャーバンドの具体的な使い方を知りたいのではないでしょうか?
そこで今回は、FX初心者の方でもできる実践的なボリンジャーバンドの使い方について説明します。わかりやすく説明しますので是非参考にしてください。
ボリンジャーバンドを使うトレーダーが多い理由
ボリンジャーバンドは、FX初心者だけではなく多くの上級者も使っているテクニカル指標です。
なぜ多くのトレーダーがボリンジャーバンドを使っているかというと、単純に「相場状況を判断しやすい」からです。
ミドルラインの方向でトレンドの方向性が分かり、αラインのローソク足から抜ければトレンドの継続と判断、αラインでローソク足が反発すれば押し目や戻り売り、トレンドの反転などの可能性があるという判断ができます。
また、αラインが開き始めれば強力なトレンドの発生、閉じ始めればトレンドの終了の判断もできます。
もちろん、ボリンジャーバンドは絶対の確率を誇るものではありませんが、ある程度高い確率で当たります。誰が見ても簡単に相場状況が読めるので、ボリンジャーバンドは非常に人気があるのです。では、FX初心者の方でもできるボリンジャーバンドの実践的なやり方についてこれから紹介します。ぜひ身に付けてFXの勝率を上げるのに役立ててください。
ボリンジャーバンドと移動平均線を組み合わせた手法
まずはボリンジャーバンドと並んで多くの方が利用しているトレンド系のテクニカル指標である移動平均線と組み合わせた手法について説明をします。
移動平均線とボリンジャーバンドを組み合わせた投資手法は移動平均線でトレンドを確認し、そのトレンドに合わせてトレードします。
売買のタイミングはボリンジャーバンドとローソク足の位置関係で図ります。
ポジションの保有期間は状況によって異なり、数日以内で終わることもあれば数ヶ月にわたって保有しつづけることもあります。
移動平均線とボリンジャーバンドを使ったテクニカル指標の設定は以下の通りです。
- 移動平均線…参照期間「200」
- ボリンジャーバンド…参照期間「21」
- αライン… ±1α、±2α、±3α
- ローソク足… 4時間足、日足
日足や4時間足の長期トレンドをつかんでトレードを行います。
4時間足でトレードする場合も、日足でトレードする場合もトレード手法自体は変わりないです。
おすすめの通貨ペアは米ドル円がメインですが、売買サインが出ていればユーロ円などでもトレードができるでしょう。
トレンドが発生している時のみエントリーする
強いトレンドが出ているときに、ローソク足がボリンジャーバンドのαラインを突き抜けたらエントリーするのが基本になります。
また、エクスパンションが発生しているときは信頼性が高いサインと判断するようにしましょう。
ちなみにエスクパンションとは、ボリンジャーバンドのバンド幅が大きく広がっている状態のことをいい、強い上昇トレンド・下降トレンドが続くことを意味します。
エントリー前にトレンドの方向をミドルラインと移動平均線で以下のように判断します。
- 強い上昇トレンド…ミドルラインが移動平均線の上にあり上昇している
- 一時的な上昇トレンド…ミドルラインが移動平均線の下にあり上昇している
- 強い下降トレンド…ミドルラインが移動平均線の下にあり下降している
- 一時的な下降トレンド…ミドルラインが移動平均線の上にあり下降している
基本的にトレードをするのは、強いトレンドが出ている1と3の時のみです。
それ以外の時は失敗してしまう可能性が高いので、ボリンジャーバンドに頼ったトレードはやめましょう。
また、ミドルラインと移動平均線が絡み合っている時もトレンドがはっきりしないのでトレードは控えるようにしてください。
具体的なエントリーのタイミングは、強い上昇トレンドの時はローソク足が+1αや+2αを上に突き抜けたら買いエントリーをします。
強い下降トレンドの時は、ローソク足が−1αや−2αを下に突き抜けたら売りエントリーします。
ローソク足の実体がαラインを突き抜けていれば、確定前でもエントリーするようにしましょう。
エントリーする注文数(枚数)ですが、+2α、− 2αを超えた時は+1α、−1αの時に比べてトレンドが強いため、多めの枚数でトレードするのが良いでしょう。
ただし、うまくいくとは限りませんので、証拠金維持率には細心の注意を図ってエントリーするようにしてください。
利益確定のタイミング:エクスパンションが発生したら利益を伸ばすチャンス
利益確定のタイミングは2つあります。1つ目の利益確定の基準は買い(売り)の場合はローソク足が+3α(−3α)にタッチした時です。
±3αはそれぞれ強力な抵抗線や支持線として機能するのが一般的です。
そのため、ローソク足がそれぞれのラインにタッチした時は大きく反発する可能性があります。
このタイミングで利益確定をしないと、大きく利益が少なくなってしまう可能性がありますので、一旦、利益確定をして次のトレードに備えるようにしましょう。
ただしαラインが開くエクスパンションが発生しているときは、そのままさらに大きなトレンドが発生する可能性が高いです。
せっかく利益を伸ばせる大きなチャンスになりますので、すぐに利益確定をするのではなく、しばらく様子見をしましょう。
エクスパンションが発生している場合は、スクイーズが発生するか、ローソク足がそれまで張り付いていたαラインから離れたら利益確定するのが基本になります。ちなみにスクイーズとは、相場の上昇により、損切り注文によって売りポジションが買い戻され、結果として相場上昇につながることです。
もう一つの利益確定のタイミングは、買い(売り)エントリー後に上昇(下降)したものの+3α (−3α)にタッチする前に下落(上昇)しミドルラインにタッチした場合です。
ミドルラインまで戻った場合は、トレンドが反転する可能性があるため、含み益がある状態なら利益が少なくても一旦確定して様子見をしましょう。
損切りのタイミング
損切りのタイミングも2つあります。1つ目の損切りの基準は、買い(売り)エントリーした場合はローソク足が−1α(+1α)にタッチした時です。
含み益が出る前にローソク足が反転し、−1α(+1α)まで下落(上昇)した場合は、トレンドが反転している可能性が非常に高いです。
一旦損切りをしてローソク足が再び+1α(−1α)を突き抜けるのを待ったほうが無難でしょう。
また±1αにタッチするまで待たずにミドルラインと±1αの中間あたりまでローソク足が推移した段階で損切りするケースも考えられます。
この損切りのメリットは損失をある程度抑えられることです。
しかし、±1 αにタッチする前に再び反転をして得られるはずの利益を逃す可能性もあります。
損切りは基本早めに行うのが良いとされていますが、ご自身の投資資金や考え方と相談して、ローリスクローリターンの考え方であれば± 1αとミドルラインの間に損切りを行い、ある程度リスクを取れるのであれば、±1αタッチで損切りするようにしましょう。
ただし、自分の判断でその時々で損切り基準を変えるのはやめましょう。一度決めたら検証は必要ですが、よほど間違いがない限り、決めた基準は貫いた方が良いです。
また自分だけでは客観的に判断ができない可能性が高いので、友人に聞くのも良いでしょう。
もしそのような友人がいなければTwitterやブログなどで質問を投げかけてみるのも良いかもしれません。
もう一つの損切りの基準はファンダメンタルズの影響が強い相場となった時です。FRB議長などの要人発言や自然災害、テロなどが起こったときはテクニカルを無視しファンダメンタルズ優先の動きになりがちです。
このような場合はテクニカル分析が全く意味がなくなりますので、どのような状況でも損切りするようにしましょう。
テクニカル分析が使える相場になったら再びボリンジャーバンドを使った取引をするのが良いでしょう。
ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせた手法
ボリンジャーバンドはMACDと組み合わせた順張りトレードでもおすすめです。
ボリンジャーバンドでトレンドの強さを図りMACDで売買タイミングを見極めるトレード手法になります。
- ボリンジャーバンド…参照期間「21」
- αライン…「±1α)、「±2α」、「±3α」
- MACD…短期EMA「12」長期EMA「26」シグナル「9」
- ローソク足…「4時間足」「日足」
MACDと組み合わせた取引手法で使用する通貨ペアは米ドル円が良いでしょう。ただ、米ドル円で売買サインが出ない場合は、ユーロ円やポンド円でも良いかと思います。
ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせた手法のエントリーポイント
エントリー前にトレンドの強さと方向性をまずボリンジャーバンドで確認するようにしましょう。
ミドルラインが上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドです。
さらにボリンジャーバンドでエクスパンションが発生していれば、トレンドが強い状態と判断できます。ミドルラインの方向が定まっていない場合はトレンドが出ていないのでエントリーはやめましょう。
トレンドが強いほど売買サインの信頼度が高くなるので勝率を高くしたいのであればエクスパンションが発生している時のみトレードをするのが良いでしょう。
エントリーのタイミングは2つあります。1つ目はMACDとシグナルがクロスした時です。上昇トレンドの時はMACDシグナルを上に抜けたときに買いエントリー、下降トレンドの時はMACDがシグナルを下に抜けたら売りエントリーします。
2つ目のエントリータイミングはエクスパンションが発生しているときにすでにMACDシグナルがクロスしている状況でおこないましょう。この状態の時にローソク足の押し目は戻りを狙ってエントリーします。
具体的には、エクスパンション中にMACDシグナル、ミドルラインが上昇(下降)を続けているときは、ローソク足が下落(上昇)した後に再び上昇(下降)したら買い(売り)エントリーします。
利益確定のタイミング
利益確定のタイミングが2つあります。1つ目の利益確定のタイミングはエントリーの時と同様にMACDとシグナルがクロスした時です。買いエントリーの場合は、MACDがシグナルを下に抜けたら利益確定しましょう。
もう一つの利益確定のタイミングは回エントリー後にローソク足が+ αにタッチしたときに+ αから離れたタイミングです。つまりバンドウォーク中はポジションを保有し続けバンドウォーク終了のタイミングで利益確定することになります。
損切りのタイミング
エントリー直後にローソク足が反転したら、トレードに失敗したと判断して損切りします。
特にエクスパンション発生直後は、一旦下落したローソク足がすぐに急激に上昇したり、一旦上昇した直後に急激に下降する傾向があります。MACDとシグナルのクロスを待っていると損失が急激に膨らんでしまう可能性がありますので、すぐに損切りするようにしましょう。
まとめ
今回はボリンジャーバンドを使ったFX初心者の方でも実践しやすい移動平均線とMACDを絡めた取引手法について紹介しました。ボリンジャーバンドは万人に使いやすく利益を出しやすいテクニカル指標です。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、まずは簡単にできる手法から試してみてはいかがでしょうか。