「FXのスキャルピングってどのテクニカル指標を使えばいいんだろう・・・」
「スキャルピングのテクニカル分析ってどうやればいいの?」
あなたはこのようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
確かにFXのテクニカル指標は無数にありますし、どれをスキャルピングで使えばいいのかについては悩みますよね。
しかし、なんとなくの感覚で選んだテクニカル指標を使ってしまうと、スキャルピングに合わず不利な環境でトレードをすることになり、損失を出しやすくなってしまう可能性があります。
そこで、まずはスキャルピングに適した人気のあるテクニカル指標を使用してみることがおすすめです。
今回は、「FXのスキャルピングで使えるおすすめテクニカル指標」などについて解説いたします。
FXのスキャルピングとは
FXのスキャルピングとは、数秒から数分という短い時間でトレードを繰り返し、小さな利益を積み上げていくトレードスタイルです。
スキャルピングはFXのトレードスタイルの中では、資産が増えるスピードが最も早い手法だと言われています。
というのも、1回あたりのトレード時間が短い上、トレードチャンスが非常に多いからです。
ただし、相場分析やトレードの判断を瞬間的におこなう必要があるため、初心者には難しいトレードスタイルであるとも言われています。
とはいえ、トレードチャンスが非常に多いため場数を一気に踏めるというメリットがあり、初心者がトレードのスキルを早く上達させやすいとも考えられます。
そのため、まずは少額かデモトレードでスキャルピングを使ってトレードをおこない、リスクを抑えてFXの経験を積んでみるとよいでしょう。
スキャルピングではファンダメンタルズ分析は不要
スキャルピングをする際は、基本的にファンダメンタルズ分析は不要です。
なぜかと言うと、スキャルピングは数秒から数分という短い時間でのトレードになるため、ファンダメンタルズの大きな流れを意識する必要がないからです。
つまり、スキャルピングでは相場の分析を主にテクニカル分析を使っておこないます。
また、スキャルピングでローソク足だけを見て感覚のみでトレードをし、安定的に利益をあげるのは中々難しいものがあります。
というのも、感覚でおこなうトレードでは優位性の低いトレードを繰り返してしまう可能性があるためです。
そのため、スキャルピングではテクニカル分析を使って、トレードをおこなうことをおすすめします。
FXのスキャルピングで使えるおすすめテクニカル指標5選
この項目では、FXのスキャルピングで使えるおすすめのテクニカル指標を5つ解説させていただきます。
1. 移動平均線
2. ボリンジャーバンド
3. MACD
4. RSI
5. スローストキャスティクス
どれもシンプルなテクニカル指標であるため、スキャルピングをする際に素早い判断をするのに役立ちます。
おすすめテクニカル指標①移動平均線
移動平均線とは、ある一定期間の価格から平均値を計算し、線にしてチャート上に表したものです。
スキャルピングをする際は、短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線の3本の移動平均線からトレンドを判断し、トレンドに乗ってトレードをおこなうとよいでしょう。
具体的には、上から短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線の順に並んでいれば上昇トレンド、長期移動平均線、中期移動平均線、短期移動平均線の順に並んでいれば下降トレンドであると判断できます。
トレンドを見極めてトレードをすることで、負けにくいトレードを目指しましょう。
移動平均線が相場の流れに合っていない場合はEMAがおすすめ
「移動平均線が相場の流れに合っていないな・・・」と感じたら、EMAを試しに使ってみることをおすすめします。
理由は、EMA(指数平滑移動平均線)は通常の移動平均線であるSMA(単純移動平均線)と比べ、直近の価格に比重をかけて算出するため、SMAより直近の動きに敏感に反応するからです。
そのため、SMAではトレンドに乗るのが遅れてしまうような場合でも、EMAであれば上手くトレンドに乗れることがあります。
相場の流れに合わない場合は移動平均線の期間設定を変えることが一つの手になりますが、移動平均線の種類自体を変えてみることもぜひ試してみてください。
おすすめテクニカル指標②ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、米国の投資家ジョン・ボリンジャー氏が考案したテクニカル指標です。
基本的に、センターライン(中央の移動平均線)とその上下2本ずつの標準偏差からなる線の計5本の線でチャート上に表わされます。
上下の線はセンターラインに近い順に1σ(シグマ)、2σと呼ばれており、それぞれのバンド内に価格が「統計学上」収まる確率は以下のようになっています。
標準偏差 | バンド内に価格が収まる確率 |
±1σ | 68.27% |
±2σ | 95.45% |
一般的には高値側の標準偏差にローソク足が近付けば売り、安値側の標準偏差にローソク足が近付けば買いといったような逆張りで使われます。
おすすめテクニカル指標③MACD
MACD(移動平均収束拡散手法)とは、短期の移動平均線と中長期の移動平均線を使用することで、買いと売りを判断するテクニカル指標です。
MACDで使用する移動平均線は通常のSMA(単純移動平均線)ではなく、前述したEMA(指数平滑移動平均線)が用いられています。
MACDはMACD線とシグナルと呼ばれる2本の線の推移で相場の状況を判断します。
MACD線がシグナルを上抜けてゴールデンクロスになると買いのタイミングです。
また、MACD線が上向きでシグナルを上回っている時は、上昇トレンドが発生していると判断することができます。
MACDは2本の線を見るだけでトレンドを判断できるため、迅速な相場の分析が求められるスキャルピングで非常に便利です。
おすすめテクニカル指標④RSI
RSI(相対力指数)とは、「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断するためのテクニカル指標です。
つまり、基本的に逆張りで使用されます。
RSIの数値は0〜100で表され、一般的には70%以上で買われすぎ、30%以下で売られすぎと判断されます。
RSIは1本のラインで表される非常にわかりやすいテクニカル指標であり、瞬間的な判断が求められるスキャルピングに向いていると言えるでしょう。
おすすめテクニカル指標⑤スローストキャスティクス
ストキャスティクスは前述したRSIと同じく、「売られすぎ」や「買われすぎ」を判断するためのテクニカル指標です。
ストキャスティクスには「ファーストストキャスティクス」と「スローストキャスティクス」の2種類があり、ダマシの少ないスローストキャスティクスが一般的に使われています。
スローストキャスティクスは「%D」と「Slow%D」という2本線で構成されます。
スローストキャスティクスの数値は0〜100で表され、Slow%Dが80%以上で買われ過ぎ、20%以下で売られすぎと判断されます。
また、2本の線で構成されているため、%DがSlow%Dを上から下へ抜けるデッドクロスが買われ過ぎゾーンで発生した場合、より強い売りサインと判断できるのが大きな特徴です。
逆に、%DがSlow%Dを下から上へ抜けるゴールデンクロスが売られすぎゾーンで発生した場合、より強い買いサインと判断できます。
スローストキャスティクスはRSIと違い2本の線で構成されるため、2本の線のクロスからより強い売買サインを読み取ることができるというメリットがあります。
まとめ:スキャルピングではシンプルなテクニカル指標が最適
ここまで「FXのスキャルピングで使えるおすすめテクニカル指標」などについて解説させていただきました。
スキャルピングで使えるおすすめテクニカル指標は5つありましたね。
2.ボリンジャーバンド
3.MACD
4.RSI
5.スローストキャスティクス
以上の5つはシンプルなテクニカル指標であるため、スキャルピングをする際に素早い判断をするのに役立ちます。
そのため、スキャルピングではまず今回解説させていただいた、これら5つのテクニカル指標を使ってみることをおすすめします。
本記事を参考に、あなたがFXのスキャルピングで勝てるようになることを願っています。