- 積立FXは危険?安全?
- 積立FXのメリットやデメリットは?
- 積立FXはどの通貨ペアで運用すればいいんだろう・・・
といった悩みを解決できる記事を用意しました。
将来に備えて投資をしたくても、FXは一般的に危険なイメージがありますよね。
しかし、急速に円安が進み円の価値が下がっている今、何か対策を考える必要があります。
そこでおすすめしたいのが、通常のFXよりもリスクを抑えつつ外貨預金よりも多くの利益を狙える積立FXです。
今回は、「積立FXの危険性やメリット・デメリット」などについて解説いたします。
積立FXとは?仕組みも解説
積立FXとは、事前に設定しておいた条件にしたがって自動的にトレードがおこなわれるサービスのことです。
積立FXは自分でトレードをおこなう必要がないため、パソコンの前に張り付いたり毎日分析をおこなったりしなくてもよいという特徴があります。
そのため、積立FXはFX初心者の方でも取り組みやすい投資です。
積立FXはドルコスト平均法で投資をおこなう
積立FXはドルコスト平均法で投資をおこないます。
ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品に一定の金額で時間を分散して定期的に買い続ける手法です。
ドルコスト平均法では購入する金額が決まっているため、価格が下がっている時は多く買い、逆に価格が上がっている場合は少なく買うことになります。
ドルコスト平均法は平均購入価格が低くなるため、価格が上がればその分利益を得やすいというメリットがあります。
積立FXの設定条件
積立FXで設定する条件には、以下のようなものがあります。
- 通貨ペア
- 購入間隔
- 購入金額
- レバレッジ
- スワップポイント
条件を事前に設定しておけば、後は自動的にトレードがおこなわれます。
積立FXのメリット6選
この項目では、積立FXの6つのメリットを解説させていただきます。
1. 時間を取られない
2. 効率良く稼げる
3. 平均購入価格が低くなる
4. 長期的な投資ができる
5. 少額から始められる
6. 円安対策ができる
メリット1. 時間を取られない
積立FXのメリットは、まず時間を取られないことが挙げられます。
というのも、積立FXは購入する通貨ペアや金額などの条件を設定しておけば、後は自動的に購入がおこなわれるからです。
パソコンの前で価格をチェックしたりチャートやニュースを分析したりする必要もありません。
例えば、仕事が忙しいサラリーマンの方や家事や育児が忙しい主婦の方でも、積立FXであれば時間を取られないため比較的続けやすいはずです。
時間を取られないことは積立FXの最大のメリットと言えるでしょう。
メリット2. 効率良く稼げる
積立FXには効率良く稼げるというメリットもあります。
なぜなら、積立FXは通常の外貨預金よりも金利がいいからです。
さらに、外貨預金ではレバレッジをかけることはできませんが、積立FXでは最大3倍のレバレッジをかけることができるため、通常の3倍の利益を得ることができます。
積立FXは外貨預金と比べて非常に有利な投資です。
メリット3. 平均購入価格が低くなる
積立FXは前述した通りドルコスト平均法で投資をおこなうため、平均購入価格が低くなります。
つまり、ドルコスト平均法では自分に有利な価格の時ほど通貨ペアを買う量が増えるため、高値で多くポジションを保有してしまうリスクを軽減することができるのです。
FX初心者は購入するタイミングが分からずに大きな損失を出してしまうことがありますが、積立FXではドルコスト平均法を使うことによってリスクを抑えた投資をすることができます。
メリット4. 長期的な投資ができる
積立FXは通常のFXと比べて長期的な投資になる傾向があります。
なぜなら、何もしなくても設定した購入間隔で自動的に通貨ペアを買い続けてくれるからです。
加えて、積立FXではスワップポイントが付与されます。
スワップポイントとは、通貨ペアを構成する二国間の金利差から得られる利益のことを言います。
スワップポイントで得られる金額は小さいですが、長期的にポジションを保有すれば基本的に毎日利益を積み上げていくことが可能です。
積立FXの仕組みやスワップポイントを考えると、積立FXは長期的な投資と相性が良いと言えます。
メリット5. 少額から始められる
積立FXは非常に少額から始められるため、金銭的なハードルが低いというメリットもあります。
FX業者によって異なりますが、通常のFXでは最低取引単位が1万通貨の業者の場合はドル/円を買うのに数万円の資金が必要です。
しかし、積立FXは基本的に最低取引単位が1通貨であるため、数十円という少額から始めることができます。
そのため、現在資金に余裕がない方や気軽にFXを始めてみたい方、FX初心者の方などに積立FXはおすすめです。
メリット6. 円安対策ができる
近年、円安が続いて日本円の価値が下がっていますが、積立FXをすることによって簡単に円安対策をすることができます。
要するに、積立FXを使って円以外の通貨を保有しておくことで円安に備えられるのです。
例えば、ドル/円を買っておけば円を売ってドルを買うことになるため、手軽にドルを保有することができます。
そして、もし円安になればドル/円は上昇しやすくなり、結果的に利益を得やすくなるのです。
積立FXで円安対策をすることにより、将来の不安に備えられることは大きなメリットであると言えるでしょう。
【知らないと危険】積立FXのデメリット4選
積立FXのメリットに続いて、4つのデメリットを解説させていただきます。
1. 「売り」をすることができない
2. 大きな利益を得ることができない
3. スプレッドが広い
4. 定期的な入金が必要
デメリット1. 「売り」をすることができない
通常のFXでは「買い」と「売り」のどちらもできますが、積立FXは「売り」をすることができません。
つまり、円高が予想される場合は使いづらいということです。
例えば、通常のFXでは円高が続くと予想される場合、ドル/円などの円が絡む通貨ペアを売りポジションで保有することによって為替差益を狙います。
ところが、積立FXの場合は「買い」しか選べないため、円高が続くと含み損がどんどん増えてしまうことになるのです。
デメリット2. 大きな利益を得ることができない
積立FXは通常のFXと比べると大きな利益を得ることができません。
積立FXでは最大3倍のレバレッジをかけてトレードをおこなうことができますが、通常のFXは最大25倍でトレードをすることが可能です。
要するに、積立FXは比較的ローリスク・ローリターンの投資であると言えます。
積立FXはあくまでもリスクを抑えつつ長期的な目線で投資するものであることを理解しておきましょう。
デメリット3. スプレッドが広い
積立FXはスプレッドが通常のFXよりも広く、これもデメリットになります。
なぜかと言うと、スプレッドが広いということは取引コストが高くなるということだからです。
例えば、通常のFXではドル円のスプレッドを0.2銭程度としているFX業者でも、積立FXでは5銭程度と大幅に広くしているケースがあります。
「5銭はドル/円1万通貨で500円だし大したことはないのでは」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
とはいえ、積立FXは長期間投資をおこなうため、取引コストが積み重なって大きな金額になるのです。
したがって、スプレッドが広いため取引コストが高くなる点は積立FXのデメリットと言えます。
デメリット4. 定期的な入金が必要
積立FXでは定期的な入金が必要になります。
というのも、積立FXは決まった期間ごとに一定の金額で通貨ペアを購入していくため、だんだんと証拠金維持率が低下していくことになるからです。
証拠金維持率が下がると購入が止まることになり、最悪の場合は強制ロスカットをされてしまうこともあり得ます。
そのため、積立FXでは定期的な入金もしくはあらかじめ十分な資金を口座に入れておき、証拠金維持率を低下させないように管理する必要があるのです。
積立FXで危険を避けて運用する3つのコツ
積立FXで危険を避けて運用するコツは主に3つあります。
1. 長期投資を前提とする
2. レバレッジを控えめにする
3. 積立FX以外にも投資しておく
以下で順に解説させていただきます。
コツ1. 長期投資を前提とする
積立FXでは長期投資を前提として運用していきましょう。
なぜなら、積立FXはドルコスト平均法を使って一定の金額で時間を分散して定期的に買い続けるため、平均購入価格が低くなり、価格が上がればその分利益を得やすいというメリットがあるからです。
長期投資であれば、しっかりと時間を分散して定期的に買い続けることができます。
加えて、期間が長くなればなるほどスワップポイントを積み上げることができるという点もポイントです。
したがって、積立FXは短期投資よりも長期投資に向いた商品と言えるでしょう。
コツ2. レバレッジを控えめにする
積立FXではレバレッジを控えめにすることをおすすめします。
というのも、レバレッジをかけすぎると証拠金維持率が減ってしまい、強制ロスカットをされてしまう可能性が高まるからです。
長期投資をすると、当然ですがそれだけ価格も大きく上下することになります。
例えば、数日間のトレードなら数円程度の上下を想定しておけばよいかもしれませんが、長期間となると数十円上下することも想定しておかないといけません。
そのため、レバレッジを控えめにして数十円上下しても強制ロスカットをされないようにしておくことが重要なのです。
コツ3. 積立FX以外にも投資しておく
積立FXはローリスク・ローリターンな投資ですが、積立FX以外にも投資しておくとよいでしょう。
なぜかと言うと、積立FX以外にも投資をすることでリスクを分散させることができるからです。
積立FXはローリスクではあるものの、万が一大きな事件が起きれば強制ロスカットになることも考えられます。
そのため、積立FX以外にも投資をしておきリスクを分散させておくことがおすすめです。
積立FXでおすすめの通貨ペアはドル/円
積立FXでおすすめの通貨ペアはドル/円です。
なぜなら、ドルは世界の基軸通貨であり最も取引量が多く、ドル/円は比較的値動きが安定しているからです。
ドル/円はトルコリラ/円や南アフリカランド/円などの通貨ペアと比べるとスワップポイントが低くなっていますが、長期的な投資をおこなう積立FXでは値動きの安定を考えるとおすすめです。
また、トルコリラ/円や南アフリカランド/円の価格は長期的には右肩下がりになっています。
したがって、価格変動リスクの低いドル/円は積立FXに向いていると言えるでしょう。
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積立FXの危険性やメリット・デメリット まとめ
ここまで「積立FXの危険性やメリット・デメリット」などについて解説させていただきました。
積立FXは毎日、毎週、毎月といった決められた期間に一定の金額ずつ通貨ペアを購入していく投資方法です。
積立FXは少額から始めることができ、レバレッジが最大3倍までとなっているため強制ロスカットをされてしまう可能性も低く、比較的危険性が低い投資方法であると言えます。
積立FXは時間を取られずに円安対策ができるという大きなメリットがあります。
一方、「売り」をすることができず円高対策ができないことや大きな利益を得ることができない点はデメリットです。
積立FXは日々忙しく分析をする時間が無い方やローリスクで円安に備えたい方に向いています。
長期的に低リスクで円安対策をしていきたい方は、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。