日本人であれば誰もが知る、うま味調味料「味の素」。日本だけではなく、世界中で販売されているこの主力商品を社名にしているのが味の素株式会社です。味の素株式会社はうま味調味料「味の素」以外にも、加工食品や冷凍食品、化粧品、医薬品などの事業を行っています。
1949年 (昭和24年) 5月に東京証券取引所第一部に上場。証券コードは「2802」です。
売上高1兆円を超え、日本を代表する食品企業である味の素株式会社の株主優待や配当、株価の今後の展望などについて解説していきます。
味の素の株主優待はこんなものがもらえる
味の素株式会社は株主優待を実施しており、自社製品を優待商品としてもらうことができます。
・権利確定月:3月末
・優待内容:
①自社グループ商品詰め合わせセット
②自社グループ商品複数の選択肢の中から選択
・優待対象者
100株以上 ①1,000円相当
1000株以上 継続保有 3年未満:①3,000円相当
継続保有 3年以上:②6,000円相当
※1,000株以上を継続3年以上保有
味の素の株主優待を貰う方法
味の素の株主優待をもらうために必要なことは、株主優待の「権利付き日」に味の素の株を100株以上持っているということだけです。
味の素の株主優待を受けられる基準日は、毎年3月31日です。
株は約定してから、約定日から起算して3営業日目に受け渡しとなります。(言い方を変えると、2営業日後
株主優待を受けるためには、3月31日に味の素の株を持っている必要があるため、3月31日の2営業日前までに約定している必要があります。
2020年3月期の場合、3月31日は火曜日です。株主優待を受けるためには、3月27日(金)までに味の素株を約定している必要があるということです。
この時、一つ注意することがあります。
株主優待を受けるためには現物で株を持っている必要があるため、必ず現物取引をしてください。
信用で株を買っていても、株主優待を受けられないので要注意です。
権利付き日に株を持っていればいいので、その翌日(権利落ち日)に株を売っても株主優待を受けることは可能です。
味の素の株主になるための最低必要資金は?
株価は毎日変動するので、その日によって必要な資金は変わります。
もし仮に、2020年4月28日に味の素株を購入して、そのまま2021年3月末まで株を持っていたと仮定すると、下記の資金が必要になります。
■2020年4月28日時点の価格
・2,802円
単元株数は100株なので、「280,200円」が必要になるということです。
味の素の株は今後どうなっていくのか?予測と配当と利回りについて
味の素の株価について考えていきましょう。
ここ5年の味の素の株価の動きを見ると、2015年には株価は2,500円前後で推移していて、2016年2月には株価3,000円を超える場面もありました。
これは、2016年3月期決算が利益面で過去最高を記録するというリリースが出た影響でした。
しかし、その後は株価は長期的に下落傾向で、急落こそしませんが徐々に下落していき、2018年2月には株価2,000円を切る場面がありました。一時2,000円台を回復することもありましたが、その後2018年8月以降は2,000円を割り続けています。
2019年に入ると、2月の安値1,624円を記録してからは反転傾向にあります。
13週線と26週線も2019年6月にゴールデンクロスしていて、ここから緩やかに反転していきそうな雰囲気です。
業績は以下のように推移しており、2016年3月期の過去最高益と比較すると見劣りはしますが、さすがにしっかりと利益は出してきています。
※単位(百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 |
2016.03 | 1,184,100 | 90,880 | 94,168 | 63,427 |
2017.03 | 1,091,195 | 83,617 | 86,684 | 53,065 |
2018.03 | 1,150,209 | 78,706 | 85,445 | 60,741 |
2019.03 | 1,127,483 | 53,149 | 54,202 | 29,698 |
予2020.03 | 1,171,000 | - | - | 50,000 |
味の素の最大の長所は海外の売上高比率が高いということです。
1990年度には海外売上高比率は10%、金額にして586億円でした。
これが、約30年後の2018年度には海外売上高比率57%、金額にして6,426億円と、なんと海外売上高は10倍以上になっています。
海外売上高が過半数を超える日本企業は決して多くなく、今後の国内での少子高齢化による市場縮小を考えるとこの点は強みでしょう。海外でも「AJINOMOTO」はよく知られていて、これからの成長市場であるアフリカでも一部の国で人気があります。
今後更なるマーケティング強化により、販路拡大を図っていけば業績は自ずと付いてくるでしょう。
長期目線では「買い」の銘柄であることは間違いないと思います。
味の素は配当も実施していて、2019年3月期は1株あたり年間32円(中間配当16円・期末配当16円)の配当でした。2020年3月期は1株あたり32円の年間配当(中間配当16円・期末配当16円)を予想しています。
2019年9月10日時点の株価で計算すると、配当利回りは約1.7%です。
味の素の株を買うのにおすすめの証券会社はここ
ここでは、味の素の株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。
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IPO
NISA
投資信託
単元未満株
外国株
夜間取引
◎
◎
◎
〇
△
×
手数料
10万
30万
50万
100万
300万
売買ごと
99円
275円
275円
535円
1013円
1日定額
550円
550円
550円
550円
2750円
味の素の株主優待はこれがもらえる!まとめ
味の素の株主優待は自社製品の詰め合わせをもらうことができて、特に家族がいる方や料理好きな方には嬉しい内容になっています。
日々目にする商品を作っている会社ということでも、投資先としては安心できるのではないでしょうか。
ここ数年株価は下落傾向にありますが、反転の兆しが見えてきていることも事実です。株価の確実な動きは分かりませんが、業績や会社の安定感といったところを考えると投資先としては悪くはないでしょう。
毎年優待を行って、配当も行っている。そして何よりすでにグローバル展開している企業ということで、日本市場が縮小することを見越して色々と手を打ってきそうな期待感もあります。