青山商事株式会社は、紳士服販売チェーン「洋服の青山」などの展開を行っている企業です。紳士服業界では唯一47都道府県に出店しており、業界首位の売上を誇ります。
また、ギネスブックより「スーツ販売着数世界一」の認定を受けています。
主なブランドとしては、上述の「洋服の青山」の他、「THE SUIT COMPANY」があり、フランチャイズで飲食店なども展開しています。
1964年創業で、1974年には日本初の郊外型紳士服専門店を出店。
1987年11月には大阪証券取引所市場第二部、広島証券取引所に上場しました。
その後、1990年12月に東証2部、1992年9月には東証及び大証で1部に昇格します。
現在も東証1部に上場しており、証券コードは「8219」です。
ここからは、青山商事の株について詳しく紹介していきます。
青山商事の株価の今後の予測について
まずは、青山商事のの株価が今後どうなっていくのか考えてみましょう。
現在、紳士服業界は苦戦中です。
業界1位の青山商事、2位のAOKIホールディングス、3位のコナカ、4位のはるやまホールディングス、これら大手4社すべての業績が悪化しています。
理由としては、オフィスウェアのカジュアル化による『スーツ離れ』、少子化によるスーツ着用人口の減少などが大きく、さらにユニクロなどのファストファッションブランドでも安価でスーツを購入できることもありシェアを落としています。
さらに、現在は感染症の流行の影響も受けています。
当然ですが株価も低迷していて、以前の株価水準に比べて大きく落ち込んでいます。
厳しい市況の中、現在各社は低価格帯のオーダースーツ事業に参入しています。
オーダースーツは機械技術の向上によって以前よりも低価格、短納期での生産が可能になり、さらに在庫を持つ必要がないため、少ないスペースでの営業が可能というメリットもあります。
青山商事も、「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S(ユニバーサル ランゲージ メジャーズ)」というブランド名で参入しています。
とはいえ、アパレル各社がオーダースーツ専門店に参入してきており、生き残るのも容易ではないでしょう。
実際に、AOKIホールディングスは、2020年2月にオーダースーツ専門店「AOKI TOKYO」の閉店を発表。2019年2月より銀座、新宿、池袋で展開していましたが、わずか1年での撤退、事業を終了することとなりました。
業績の回復、株価上昇の起爆剤として期待するには少々力不足な面があることは否めません。
スーツ市場の縮小に伴い、紳士服大手は軒並み他業種へと参入しています。
青山商事もフードサービス事業として、物語コーポレーションの運営する「焼肉きんぐ」「ゆず庵」をフランチャイズ展開しています。
また、100円ショップ「ダイソー」を展開する大創産業と合弁で会社を立ち上げ、「ダイソー&アオヤマ 100YEN PLAZA」を展開。
それ以外にも、リユース事業として「2nd STREET(セカンドストリート)」「JUMBLE STORE(ジャンブルストア)」を展開したり、雑貨・インテリアなどを扱う店舗を展開したりと、事業ポートフォリオを拡充しています。
市場が縮小し競合も増えていて、感染症の影響もあり海外展開も見通せない中、活路を見い出すためには各社が進めているように事業転換が必要です。
フランチャイズを拡充していくのか、それとも新しい業態の事業を新規で始めるのか、何かしら目で見える成果がない限り株価はまだしばらく低迷を続けるのではないでしょうか。
青山商事の株主優待と配当について
青山商事株式会社は株主優待を実施していて、権利確定日(権利付日)と優待内容は以下のようになっています。
・権利確定月:3月末・9月末
・優待内容:株主優待割引券(20%割引券)
・優待対象者:
100株以上 3枚
1,000株以上 4枚
3,000株以上 5枚
※「洋服の青山(中国・台湾含む)」「ザ・スーツカンパニー」「ホワイト ザ・スーツカンパニー」「ユニバーサル ランゲージ」「ユニバーサル ランゲージ メジャーズ」にて利用可。
※各オンラインショップ及びアウトレット業態では利用不可。
青山商事は配当も行っていましたが、業績悪化により2021年3月期は無配となりました。2022年3月期も無配を予想しています。
青山商事の株が買える証券会社
ここでは、青山商事の株を購入するために当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。
【PR】 ※手数料は税込価格です
・米国株の取扱銘柄数5,000超!
・NISA口座での国内株式の売買手数料は実質0円!外国株式の買付手数料も実質無料
・信用取引デビュー応援!
信用取引口座開設後、31日間の信用取引での株式売買手数料を全額キャッシュバック!(最大10万円まで)
IPO
NISA
投資信託
単元未満株
外国株
夜間取引
◎
◎
◎
〇
△
×
手数料
10万
30万
50万
100万
300万
売買ごと
99円
275円
275円
535円
1013円
1日定額
550円
550円
550円
550円
2750円
青山商事の株の買い方
ここでは、青山商事の株の買い方と売り方について、株式投資初心者にも分かりやすく説明します。
1、証券会社の株式取引ツール(管理画面)にログイン。
2、銘柄検索で「青山商事」「8219」などで検索。
3、「現物買」もしくは「信用新規買」を選択。※信用買いの場合は、「制度信用」もしくは「一般信用」を選びます。
4、買いたい株数を入力。
5、買いたい金額を指定したい場合は「指値」にチェックを入れて金額を入力。その時に出ている売り注文の一番低い金額で買う場合は「成行」にチェックを入れる。
6、期間を「当日中」もしくは指定したい場合は指定して入力。(証券会社によって指定できる期間は多少変わります)
7、「注文」ボタンを押せば注文完了。
8、「成行注文」の場合はすぐに約定。「指値注文」の場合は株価が指定した金額になれば約定となります。
1、証券会社の株式取引ツール(管理画面)にログイン。
2、銘柄検索で「青山商事」「8219」などで検索。
3、現物で買っている場合は「現物売」、信用で買っている場合は「信用返済売」を選択。
4、売りたい株数を入力。
5、売りたい金額を指定したい場合は「指値」にチェックを入れて金額を入力。その時に出ている買い注文の一番高い金額で売る場合は「成行」にチェックを入れる。
6、期間を「当日中」もしくは指定したい場合は指定して入力。(証券会社によって指定できる期間は多少変わります)
7、「注文」ボタンを押せば注文完了。
8、「成行注文」の場合はすぐに約定。「指値注文」の場合は株価が指定した金額になれば約定となります。
証券会社によって多少表記される文言が違う場合はありますが、上記の手順で株の売買をすることができます。
青山商事の株の買い方まとめ
ここまで青山商事の株について紹介してきました。青山商事は現在苦戦中で、株主優待は行っていますが配当は無くなってしまいました。
業績悪化に伴い、現在は事業構造を改革中です。
今後ある程度その結果が出るまでは、株式投資初心者はうかつに手を出さない方がいいでしょう。
業界首位の意地を見せて経営を立て直すことができるのか、今後の動向に要注目です。