DNP(大日本印刷)の企業情報
大日本印刷株式会社は世界最大規模の総合印刷会社であり、日本においては凸版印刷と業界トップ争いをしています。
売上高は1兆円を超え、社員数約4万人(2019年3月期)と日本有数の大企業です。
略称は「DNP」で、これは社名を英語表記にした「Dai Nippon Printing Co., Ltd.」の頭文字からそう呼ばれています。
日経平均構成銘柄の1社でもあります。(2019年7月時点)
創業以来の印刷技術と情報技術を強みとして、1950年代より他分野進出を図っており、情報産業や生活産業のほか、ディスプレイや電子デバイスなどのエレクトロニクス分野にも進出し、世界トップシェアを獲得している製品もあります。
近年は環境、エネルギー、ライフサイエンス分野にも進出しています。
主なグループ会社には書店の「丸善」「ジュンク堂書店」を傘下で運営するなどしている丸善CHIホールディングス株式会社や、北海道でボトラー事業を行っている北海道コカ・コーラボトリング株式会社などがあります。
創業は1876年(明治9年)。秀英舎という名前で設立されました。
この時代には活字供給も手掛けていて、現在でも広く使用されている「秀英体」というフォントはこの秀英舎が開発したフォントです。
1935年(昭和10年)には秀英舎と日清印刷が合併し、大日本印刷となりました。
東京証券取引所には1949年(昭和24年)に上場。
1957年(昭和32年)には大阪証券取引所にも上場しましたが、2012年(平成24年)1月2日に上場を廃止しました。
過去の主要なグループ会社の設立やM&Aとしては、
1963年(昭和38年) 前述の北海道コカ・コーラボトリング株式会社を設立。
2002年(平成14年) フォトマスク事業でSTマイクロエレクトロニクス社(スイス)と提携し、合弁会社であるDNPフォトマスクヨーロッパをイタリアに設立。
2004年(平成16年) 株式会社DNP北海道、株式会社DNP東北を設立。
2005年(平成17年) 株式会社DNP西日本を設立。
2006年(平成18年) コニカミノルタホールディングスの証明写真事業等を買収。
2007年(平成19年) 図書館流通センターと業務提携・資本提携。
2008年(平成20年) 丸善の株式を取得し連結子会社化。
2009年(平成21年) ジュンク堂書店の株式を取得し連結子会社化。
2010年(平成22年) 4月インテリジェント ウェイブの株式を取得し連結子会社化。
5月 文教堂グループホールディングスの株式を取得し連結子会社化。
2011年(平成23年) 中部事業部と株式会社DNP東海を統合、株式会社DNP中部を設立
2012年(平成24年) 日本ユニシスの株式を取得し、持分法適用関連会社化。
2014年(平成26年) 株式会社主婦の友社の株式を追加取得し連結子会社化。(現在はカルチュア・コンビニエンス・クラブの子会社)
2015年(平成27年) 紀伊國屋書店と共同で、出版流通イノベーションジャパンを設立。
2018年(平成30年) SIG Combiblocグループ(スイス)と合弁で新会社 DNP・SIG Combiblocを設立。
というように、近年は積極的にM&Aを行い、規模を拡大させています。
DNP(大日本印刷)の今後の株価の予想
大日本印刷のここ10年の株価の動きを見てみると、2011年~2013年末までは株価2000円を割り、1000円台を推移していましたが、それ以外の時期は2000円台で推移しています。
2018年1月~2019年7月までで見ると、2200円~2600円のボックス相場になっています。
大日本印刷の業績を見ると、直近4期は下記の様になっています。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 (百万円) |
2016.03 | 1,455,916 | 45,471 | 52,651 | 33,587 |
2017.03 | 1,410,172 | 31,410 | 36,740 | 25,226 |
2018.03 | 1,412,251 | 46,372 | 50,971 | 27,501 |
2019.03 | 1,401,505 | 49,898 | 58,259 | -35,668 |
2019年3月期は特別損失を出して最終利益こそ赤字になっていますが、営業利益・経常利益は前の期に比べて増益となっています。
売上高については、直近は1兆4000億円近辺を推移しており、頭打ちの様相を呈しています。
印刷業界自体はそもそも縮小傾向にあり、近年ではラクスルの様なインターネットと印刷機の非稼働時間を活用した、大手がいままで目を付けていなかった部分に焦点を当てた競合も参入してきています。
それに加えて、大日本印刷はそもそも図体が大きい会社です。よほど大きなM&Aや画期的なヒット商品を生み出さない限り、業績と株価の大きな上昇は見込めないのではないかと考えます。
以上の理由から、株価は今後もしばらく2000円台前半~後半のボックス相場だと分析します。
DNP(大日本印刷)の株主優待と配当について
大日本印刷株式会社は株主優待を実施していません。(2020年3月期現在)
配当は行っており、2020年3月期は年間配当64円の予想となっています。(中間配当32円・期末配当32円)
2019年3月期は中間配当32円・期末配当32円の年間合計64円の配当でした。
DNP(大日本印刷)の株を買うのにおすすめの証券会社
ここでは、大日本印刷の株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。
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夜間取引
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〇
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×
手数料
10万
30万
50万
100万
300万
売買ごと
99円
275円
275円
535円
1013円
1日定額
550円
550円
550円
550円
2750円
DNP(大日本印刷)の株を買う方法と最低金額
それでは、大日本印刷の株はどのように、そしてどのくらいのお金があれば買うことができるのでしょうか?
株式投資初心者にも分かりやすく説明します。
1、証券会社の株式取引ツール(管理画面)にログイン。 2、銘柄検索で「大日本印刷」「7912」などで検索。 3、「現物買」もしくは「信用新規買」を選択。※信用買いの場合は、「制度信用」もしくは「一般信用」を選びます。 4、買いたい株数を入力。 5、買いたい金額を指定したい場合は「指値」にチェックを入れて金額を入力。その時に出ている売り注文の一番低い金額で買う場合は「成行」にチェックを入れる。 6、期間を「当日中」もしくは指定したい場合は指定して入力。(証券会社によって指定できる期間は多少変わります) 7、「注文」ボタンを押せば注文完了。 8、「成行注文」の場合はすぐに約定。「指値注文」の場合は株価が指定した金額になれば約定となります。
1、証券会社の株式取引ツール(管理画面)にログイン。 2、銘柄検索で「大日本印刷」「7912」などで検索。 3、現物で買っている場合は「現物売」、信用で買っている場合は「信用返済売」を選択。 4、売りたい株数を入力。 5、売りたい金額を指定したい場合は「指値」にチェックを入れて金額を入力。その時に出ている買い注文の一番高い金額で売る場合は「成行」にチェックを入れる。 6、期間を「当日中」もしくは指定したい場合は指定して入力。(証券会社によって指定できる期間は多少変わります) 7、「注文」ボタンを押せば注文完了。 8、「成行注文」の場合はすぐに約定。「指値注文」の場合は株価が指定した金額になれば約定となります。
証券会社によって多少表記される文言が違う場合はありますが、上記の手順で株の売買をすることができます。
大日本印刷の最低購入費用は、その時点の株価から計算します。
2019年7月23日の終値は下記でした。
・2,362円
単元株数は100株となりますので、最低購入金額は236,200円ということになります。
■企業名:大日本印刷株式会社 ■銘柄コード:7912 ■上場市場:東京証券取引所第一部
DNP(大日本印刷)の株主になる方法まとめ
日本国内の印刷業界において2強の一角である大日本印刷の株の買い方や、配当、今後の株価の展望などについて解説してきました。
大日本印刷は業界内で確固たる地位を築いており、安定した企業として、株の初心者が練習代わりに売買をするのに向いている銘柄かもしれません。
ここ数年は積極的なM&Aを行ってきており、会社の規模の割には地味な銘柄ではありますが、今後どのような動きをしていくのか興味深い企業ではあります。