株式会社不二家は、「カントリーマアム」や「ミルキー」に代表されるお菓子やケーキなどの洋菓子を製造・販売している食品メーカーです。
イメージキャラクターの「ペコちゃん」は、おそらく日本人であれば誰でも知っているキャラクターではないでしょうか。
2007年に消費期限切れ原材料使用問題があって経営が傾き、山崎製パンと資本業務提携を行いました。
そして、翌2008年に山崎製パンの子会社となりました。
創業は1910年、藤井林右衛門が横浜に洋菓子店・不二家を開店したことから始まります。
同年12月には、日本初のクリスマスケーキを発売しました。
設立は1938年で、この年に株式会社化。
1950年にはマスコットキャラクターの「ペコちゃん」を制定。(翌年にはポコちゃんも制定)
株式市場には、1962年6月に東証2部、大証2部、名証2部に上場。その後、1965年2月に東証1部、大証1部、名証1部に指定替えとなりました。
現在は東証1部に上場しており、証券コードは「2211」です。ここからは、不二家の株について詳しく紹介していきます。
不二家の株主優待と配当について
株式会社不二家は株主優待を実施していて、権利確定日(権利付日)と優待内容は以下のようになっています。
・権利確定月:12月末 ・優待内容:自社店舗での下記金額相当の自社製品・喫茶・料理の優待券(500円券) ・優待対象者: 100株以上 6枚(3,000円分) 500株以上 8枚(年間4,000円分) 1000株以上 12枚(年間6,000円分)
ちなみに配当も行っていて、2019年12月期は1株あたり年間15円(期末配当15円)の配当でした。2020年12月期は1株あたり年間15円の配当(期末配当15円)を予想しています。
不二家の株主総会のお土産について
不二家の株主総会に出席すると、毎年お土産をもらうことができます。
内容は自社製品の詰め合わせとなっており、2020年3月25日に開催された株主総会のお土産は以下の内容でした。
・やわらかピュアミルキー袋80g(賞味期限2020年11月) ・厳選素材カントリーマアム贅沢バニラ16枚(賞味期限2020年10月) ・プレミアムミルキーバターサンド3種類(賞味期限2020年5月1日) ・ミルキーチョコレート12粒(賞味期限2020年12月) ・ネクターこだわり白桃(賞味期限2020年10月28日)
不二家の株が下落するのはこんな時
不二家の株価はここ10年間を見ても、基本的には2000円前後のボックス相場です。
株価の動きとしては、2011年は東日本大震災の影響もあり大きく下げましたが、1年半程度で定位置の2000円に戻りました
その後、2016年の年末までは2000円前後の株価で推移、2017年~2018年にかけてはレンジを上げて株価2500円前後で推移しました。
2019年に入ると株価はまた定位置の2000円まで戻り、感染症の流行のショック前には少し高めの2200円程度の株価でした。
感染症の流行のショックで大きく株価を下げましたが、すぐに2000円まで戻しています。株価が上がっているのも、下がっているのも不二家の場合は基本的に業績に左右されています。
2016年12月期以降の業績を見てみると、
(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株利益 | 1株配当 |
2016.12 | 104,400 | 2,514 | 2,677 | 1,295 | 50.3円 | 1円 |
2017.12 | 105,915 | 1,128 | 1,460 | 16,285 | 631.8円 | 15円 |
2018.12 | 105,241 | 2,415 | 2,745 | 1,370 | 53.2円 | 15円 |
2019.12 | 103,347 | 1,837 | 2,346 | 1,207 | 46.8円 | 15円 |
予 2020.12 | 103,900 | 2,200 | 2,500 | 1,250 | 48.5円 | 15円 |
株価が上がっている時期と業績が見事にリンクしています。
2017年12月期は本社ビルの売却で最終益が過去最高に、2016年12月期と2018年12月期は営業益が好調でした。
不二家は現在製菓事業は好調ですが、洋菓子事業やレストラン事業は不採算店の撤退などを行っています。
2007年には消費期限切れの原料を使用していたことが発覚して経営が傾き、山崎製パンの支援の元に経営再建をしてきました。
現在はかなり落ち着いてきましたが、コンビニの台頭などにより洋菓子が苦戦。
まだまだ経営基盤がしっかりとしていません。
業績推移を見ても分かるとおり、売上利益が年によって大きく上下しており、成長軌道にはまだまだ乗っていません。
2007年以降は経営再建に注力しており、派手な動きや目立ったニュースも特にありませんでした。
これが成長段階のベンチャーや、新商品を次々ヒットさせるような企業であればまた違った株価の動きをするのかもしれませんが、現在のところ不二家の株価は業績に合わせて上下している印象です。
この状況を脱却するには、山崎製パンとのアライアンスでまずは経営基盤を安定化させ、その後積極的に打って出る策が必要でしょう。
不二家の株が買える証券会社について
ここでは、不二家の株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。
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IPO
NISA
投資信託
単元未満株
外国株
夜間取引
◎
◎
◎
〇
△
×
手数料
10万
30万
50万
100万
300万
売買ごと
99円
275円
275円
535円
1013円
1日定額
550円
550円
550円
550円
2750円
不二家の株はお得なのか?まとめ
不二家の株について紹介してきました。
不二家はまだ経営再建途中とも言える企業ですが、ここしばらく利益は出してきていて配当も株主優待も行っています。
特に、株主優待は100株でも3000円分の優待券をもらうことが出来るので、不二家の商品を好きな方は優待目的で保有しておくのもいいでしょう。
まだまだ株価が大きく上がるイメージはありませんが、これからも利益を出していくという前提で、配当・優待目的で保有するのはありだと思います。
株価が一定の水準をキープしているというのも、買って損をしない目安が分かるという点では投資初心者でも判断しやすい基準があって良いのではないでしょうか。