株式会社三光マーケティングフーズは大手外食チェーンです。
「東方見聞録」「金の蔵」「月の雫」「バリバリ鶏」「東京チカラめし」など、多数のブランドを展開しています
創業は1975年、神田のガード下に創業者の平林実が定食屋「三光亭」を開業しました。この「三光亭」が現在の社名の由来ともなっています。
その後1977年に有限会社三光フーズを設立、1983年に株式会社に改組しました。現在の社名になったのは2002年のことです。
株式市場には、2003年3月にジャスダック上場。2004年9月に東証2部に上場しました。現在も東証2部に上場しており、証券コードは「2762」です。
ここからは、三光マーケティングフーズについて、株主優待を中心に紹介していきます。
三光マーケティングフーズの株主優待は2018年に変更された
三光マーケティングフーズは毎年株主優待を実施していますが、2018年8月10日に優待内容を従来より変更するというリリースが出されました。
これが、投資家の間では改悪ではないかと話題になりました。
従来の株主優待内容は、「100株以上保有の株主」に対して、「系列店舗で利用できる株主優待券(1000円分)※もしくはお米にも交換可能」を保有株式数に応じて年2回贈呈するというものでした。
↓以前の株主優待内容↓
・権利確定月:6月末・12月末
・優待内容:系列店舗で利用できる株主優待券 ※優待券を返送すると精米と交換可能
・優待対象者:
100株以上 株主優待券(1000円分×3枚)
※優待券を返送すると精米(1kg)と交換可
200株以上 株主優待券(1000円分×6枚)
※優待券を返送すると精米(3kg)と交換可
500株以上 株主優待券(1000円分×12枚)
※優待券を返送すると精米(5kg)と交換可
これが、変更後は新たに継続保有期間による優遇制度が設けられ、優待内容も変更になりました。
新たに導入される「株主割引券」には、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」の5段階のランクがあり、保有株数と保有期間によって最低30%~最大55%の割引率が適用されます。
↓変更後の株主優待内容↓
・権利確定月:6月末・12月末
・優待内容:有効期限(6ヶ月間)内に6回までご利用可能な割引券
・優待対象者:
うどん店やその他店舗のランチ利用:100円割引
うどん店以外の店舗でのディナー利用:日~木35%割引、金・土・祝前日30%割引
ロンズの株主割引券は、精米1kgもしくは「東京チカラめし」謹製カレー2食分と交換可能
うどん店やその他店舗のランチ利用:100円割引
うどん店以外の店舗でのディナー利用:日~木40%割引、金・土・祝前日35%割引
シルバーの株主割引券は、精米2kgもしくは「東京チカラめし」謹製カレー5食分と交換可能
うどん店やその他店舗のランチ利用:100円
うどん店以外の店舗でのディナー利用:日~木45%割引、金・土・祝前日40%割引
ゴールドの株主割引券は、精米3kgもしくは「東京チカラめし」謹製カレー10食分と交換可能
うどん店やその他店舗のランチ利用:100円割
うどん店以外の店舗でのディナー利用:日~木40%割引、金・土・祝前日35%割引
シルバーの株主割引券は、精米2kgもしくは「東京チカラめし」謹製カレー5食分と交換可能
うどん店やその他店舗のランチ利用:100円割引
うどん店以外の店舗でのディナー利用:日~木45%割引、金・土・祝前日40%割引
ゴールドの株主割引券は、精米3kgもしくは「東京チカラめし」謹製カレー10食分と交換可能
うどん店やその他店舗のランチ利用:100円割引
うどん店以外の店舗でのディナー利用:日~木50%割引、金・土・祝前日45%割引
プラチナの株主割引券は、精米4kgもしくは「東京チカラめし」謹製カレー15食分と交換可能
うどん店やその他店舗のランチ利用:100円割引
うどん店以外の店舗でのディナー利用:日~木45%割引、金・土・祝前日40%割引
ゴールドの株主割引券は、精米3kgもしくは「東京チカラめし」謹製カレー10食分と交換可能
うどん店やその他店舗のランチ利用:100円割引
うどん店以外の店舗でのディナー利用:日~木50%割引、金・土・祝前日45%割引
プラチナの株主割引券は、精米4kgもしくは「東京チカラめし」謹製カレー15食分と交換可能
うどん店やその他店舗のランチ利用:100円割引
うどん店以外の店舗でのディナー利用:日~木55%割引、金・土・祝前日50%割引
ダイヤモンドの株主割引券は、精米5kgもしくは「東京チカラめし」謹製カレー20食分と交換可能
※ランチの時間帯は「ランチメニューの提供時間帯」とし、それ以外の時間帯についてはディナー時間帯となる。
※他割引券との併用は不可。
※「東京チカラめし」では利用できない。
※1会計につき1枚の利用となり、割引上限は1万円。
※使用回数は有効期限(6ヵ月)内に6回まで。
上記が変更後の株主優待内容になっていますが、6ヶ月以上保有していないと優待対象にならない点や、ランチ利用時にはあまりメリットが無い点、優待内容が分かりづらくなっていることなどから、以前の優待内容の方が良かった・改悪ではないかという声が上がりました。
2020年6月に株主優待制度が変更され、より便利に!?
2020年6月11日に、2020年12月末時点以降の株主優待制度の変更が発表されました。
いままで同様、ブロンズ~ダイヤモンドのランクはそのままに、自社通販サイトで「1ポイント=1円」として利用できるポイントが贈呈されるようになりました。
三光マーケティングフーズが株主優待を変更する理由は、「当社は株主の皆様のご支援に感謝するとともに、株主の皆様に当社事業をご理解頂くことを目的とし、株主優待制度を実施しております。従来は皆様に店舗をご利用いただくことを前提としておりましたが、今般の感染症の感染拡大に伴い、行政機関からも新しい生活様式への適応が求められており、生活のあり方自体が変容しつつあります。そのため、株主優待制度についても、自宅での生活を楽しむスタイルに適合できるよう、当社通販サイトでご利用いただけるポイントを贈呈するものへと変更することといたしました」とのこと。
■変更後の株主優待内容
・優待内容:自社通販サイトで利用可能なポイント
①ブロンズ 1,500ポイント
②シルバー 1,700ポイント
③ゴールド 2,000ポイント
④プラチナ 4,000ポイント
⑤ダイヤモンド 8,000ポイント
・優待対象者:
100株以上 保有期間 0.5年以上:① 1.5年以上:② 3年以上:③
200株以上 保有期間 0.5年以上:② 1.5年以上:③ 3年以上:④
500株以上 保有期間 0.5年以上:③ 1.5年以上:④ 3年以上:⑤
※保有期間
・0.5年以上:毎年6月末日および12月末日の自社株主名簿に同一の株主番号で、連続して2回~3回記載または記録されている方。
・1.5年以上:毎年6月末日および12月末日の自社株主名簿に同一の株主番号で、連続して4回~6回記載または記録されている方。
・3年以上:毎年6月末日および12月末日の自社株主名簿に同一の株主番号で、連続して7回以上記載または記録されている方。
三光マーケティングフーズの株価推移と業績悪化について
三光マーケティングフーズの2015年からの株価の動きを見ると、2015年1月には約900円の株価でした。その後900円前後のボックス相場から徐々に値を切り上げていき、2018年4月~6月には株価1,000円を超える水準で取引をされていました。
しかし、その後2018年8月に株価は大幅に下落します。
990円程度だった株価は、1ヶ月で650円程度まで下落しました。その後も下落をし続け、2018年12月には株価400円を切る水準にまでなりました。
2019年に入ると株価は400円前後で落ち着き、2019年10月時点でも株価は400円前後のボックス相場になっています。
では、なぜ2018年8月から大幅な下落をし始めたのでしょうか?
答えは業績の悪化です。
2018年8月10日に、2018年6月期通期決算発表があったのですが、大幅な下方修正が出されました。
従来から営業利益4億円の赤字、経常利益3億2000万円の赤字、純利益9億円の赤字予想だったのですが、実際には営業利益4億9300万円の赤字、経常利益4億2400万円の赤字、純利益は16億5600万円の赤字と従来予想より大幅な赤字となりました。
この業績悪化が嫌気されて、株価は大幅に下落を始めたのです。その後の2019年6月期も、四半期ごとに発表される決算発表では赤字が拡大。
2019年6月期通期決算は、売上高107億(前期比-14.7%)、営業利益9億9500万円の赤字、経常利益9億7500万円の赤字、純利益15億6900万円の赤字となり、業績は悪化しました. 株価が上昇する余地はありませんでした.
参考までに、2016年6月期以降の決算内容を記載しておきます。
※単位(百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 |
2016.06 | 13,745 | 268 | 324 | 294 |
2017.06 | 13,436 | 23 | 42 | -298 |
2018.06 | 12,464 | -493 | -424 | -1,656 |
2019.06 | 10,701 | -995 | -975 | -1,569 |
予 2020.06 | 11,000 | 45 | 45 | 10 |
三光マーケティングフーズの株価の今後の展望
三光マーケティングフーズはすでに述べたように、ここ数年業績が芳しくありません。
2020年6月期は黒字予想とはいえ、微々たる金額で何かが起きればすぐに赤字になってしまうような水準です。
2019年8月23日には、東証1部に上場する食品加工会社「エスフーズ株式会社」と資本提携することを発表しました。
エスフーズは主力商品である「こてっちゃん」が有名ですが、食肉の仕入れに関して協力体制を構築することが目的だということです。
この発表を受けて、翌営業日である8月26日に株価は一時10%以上上昇し、年初来高値440円を付けましたが、翌日には元の株価水準に戻ってしまいました。
これは、市場の信頼を取り戻せていないことの表れです。現在のところ株価が上昇する要素が見当たらないというのが事実です。
すぐに大きく株価が動くことは無いと考えています。株価の上昇は、これから四半期ごとに発表される決算で、業績が回復してくるかどうかにかかっています。
今後の決算発表や、資本提携・業務提携などに注目しましょう。
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投資信託
単元未満株
外国株
夜間取引
◎
◎
◎
〇
△
×
手数料
10万
30万
50万
100万
300万
売買ごと
99円
275円
275円
535円
1013円
1日定額
550円
550円
550円
550円
2750円
初心者にもわかる!三光マーケティングフーズの株主優待が改悪!?まとめ
ここまで、三光マーケティングフーズの株主優待や業績について詳しく解説してきました。
三光マーケティングフーズのここ数年の業績は良くなく、株価は低迷しています。株主優待も行ってはいますが、6ヶ月以上保有していないと対象にはなりません。
短期投資の方には向きませんが、長期保有すればするほど優待内容が充実する内容になっているので、中長期保有前提で投資をする方には良いのではないでしょうか。
株価は低迷していますが、反対に考えると業績を見てもすでにこれ以上ないくらい低迷しているので、業績の回復を信じて長期保有をするというのであれば、もしかしたら買い時かもしれません。
現在の会社の状況を鑑みると決しておすすめはしませんが、系列店によく行くという方であれば株主優待目的の投資対象として検討するのもアリでしょう。