ブライダル事業を営む株式会社ノバレーゼは、2016年にNAPホールディングス株式会社によって完全子会社化され、上場廃止しました。
また同年9月、同社は株主優待の廃止も発表しています。
本記事では、上場廃止前のノバレーゼの株主優待の内容、上場廃止の経緯、現在のノバレーゼの事業についてお伝えします。
ノバレーゼの株主優待はどのようなものだった?
画像引用:ノバレーゼ
ノバレーゼの株主優待は、自社レストランの食事代が30%割引となる優待券と、定価の20%割引が適用されるカタログギフトの2つでした。
それに加え、200株以上の株主には、持株数に応じてイオンシネマの映画観賞券が贈られました。
・400株以上:1枚×年2回(合計2枚)
・800株以上:2枚×年2回(合計4枚)
ノバレーゼの2016年9月1日の終値は792円だったため、約16万円を投資すれば株主優待として映画観賞券を受け取れたことになります。
ノバレーゼ株主優待&上場廃止の経緯
ノバレーゼの創業者であり当初の代表取締役社長、筆頭株主でもあった浅田剛治氏は、以前より「45歳で引退する」と公言していたそうです。(出典:日本経済新聞)
その方針に従ってか、同社は2016年3月に代表取締役社長を浅田氏から現在の荻野洋基氏へ交代。荻野氏は2004年にノバレーゼに入社し、中部支社や営業本部のゼネラルマネージャーを務めてきた人です。
そして2016年9月1日に、ノバレーゼの株主優待廃止が発表されました。
同年11月、投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループが出資するNAPホールディングスによって同社の株式公開買い付けが行われ、完全子会社化。
それに伴い、ノバレーゼは上場廃止しています。
突然の株主優待&上場廃止だったとはいえ、公開買い付け価格は1株1,944円と9月1日終値の2.45倍におよんだため、当時の株主はむしろ飛び上がって喜んだかもしれません。
株主優待&上場廃止後、ノバレーゼの事業はどうなった?
ノバレーゼの代表取締役社長は、浅田氏からの交代以後、2022年2月現在も荻野氏が務めています。
2019年は以下4つの子会社を設立。
・株式会社ブロスダイニング(レストラン運営)
・株式会社アンドユー(パーティードレスレンタル)
・株式会社Do(ブライダル特化の広告代理店業)
・ISLAND LABEL HAWAII,INC.(ハワイのフォトウェディング・スパ運営)
さらに2020年はゲストハウスを新規開店するなど、ブライダル関連業で事業を継続中です。
まとめ:ノバレーゼの株主優待(割引優待・映画観賞券)は2016年9月に廃止
ノバレーゼの株主優待は、自社レストラン・カタログの割引優待、イオンシネマの映画観賞券でしたが、2016年に株主優待&上場廃止となっています。
この件は好条件の株式公開買い付けという結末だったため、株主にとっても決して悪い話ではなかったでしょう。
しかし世の中には、業績悪化や倒産によって株主優待・上場廃止に追い込まれる企業も存在します。
そのため株式投資をする際は、企業の業績やマーケットの状況などを十分に確認したうえで、投資先を判断したいものです。
当サイトでは、さまざまな切り口で株主優待株を紹介しているので、投資先を検討中の方は以下の記事もぜひご覧ください。
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