株のスイングトレードとはどういうことか?
株の投資スタイルは主に以下の4つに分けられます。
- デイトレード:1日で株の売買と完結させる
- スイングトレード:2日~1週間程度で売買を完結させる
- ポジショントレード:数週間~数ヶ月で売買を完結させる
- 長期投資:数ヶ月~数年で売買を完結させる
スイングトレードとは株の投資スタイルでは短期トレードに分類され、2日~1週間くらいで売買を完結させるトレード方法です。
スイングトレードは短期間で売買を完結させるため、ファンダメンタル分析(企業の業績や将来性で分析すること)よりもテクニカル分析(チャートや過去の値動きの指標を用いた分析)が重視されます。
デイトレードとは違い、取引画面に貼り付いている必要も無く、銘柄選びも仕事や用事が終わった後にゆっくりとできることが昼間に仕事を人にとってはメリットといえるでしょう。
その他のメリットとしては、短期トレードのため資金効率を高められることが挙げられます。
スイングトレードに適した銘柄と長期保有銘柄の見分け方
ここでは、スイングトレードに適した銘柄と長期保有銘柄の見分け方について説明します。
スイングトレードの場合
スイングトレードは短期売買なので、企業業績はあまり関係ありません。
見るべきところはチャートや指標です。
株価上昇を示すチャートや指標はいくつかありますが、チャートでは「ゴールデンクロス」「ダブルボトム」あたりが、指標では「移動平均線乖離率」あたりが初心者には分かりやすいでしょう。
・ゴールデンクロス:移動平均線の短期線が長期線を下から上に突き抜ける形になることです。この短期線と長期線がクロスしたところが買い時だと言われています。
・ダブルボトム:株価が安値を付けて、一旦反発した後にまた下落したものの、1回目の安値より高い位置で再度反発した形です。1回目の高値(ネックラインといいます)を超えるとダブルボトムの完成で、このネックラインを突破したところが買い時だと言われています。
スイングトレードの場合は短期売買なので、ローソク足は日足を見ると良いでしょう。
一般的には移動平均線は短期が25日移動平均線、長期を75日移動平均線を使うことが多いですが、短期売買前提なので短期は5日移動平均線、長期は25日移動平均線を使ってもいいでしょう。
週足の場合は13週移動平均線、26週移動平均線を使うことが一般的です。
・移動平均線乖離率:現在の株価が移動平均線からどのくらい離れているのかを表す指標で、5%離れていると反発の可能性が高く、10%離れると底値圏だと言われています。
一般的には日足は5日移動平均線や25日移動平均線、週足では13週移動平均線や26週移動平均線を使います。
長期保有銘柄の場合
株価は短期的には上下をしても、長期的に見れば業績に比例して株価は上昇していきます。
長期保有銘柄を選定するにはまず、企業の業績が将来に渡っていいかどうかを予測することが大事です。
現在も大きな利益を出していて、将来的にも成長を見込める企業なのか、現在は赤字でも将来的には大きな利益を出せる企業なのか。どちらでも構いません。
これを探し出すには自分で色々と調べることが大事です。
経営者がどのような考えを持っているのか。現在はどのような事業に力を入れていて、新規事業はどのようなことに取り組んでいるのか。研究開発費はどのくらいかけているのか等、色々とその企業自体について知ることが大事です。
長期保有するということは、投資本来の目的である「その企業を株主として応援してリターンを得る」そのものです。ある意味投資をすることの醍醐味でもありますが、そのためには自分が応援する会社のことをよく知ることが必要なのです。
上に挙げたような方法で、トレードスタイルに違いはあれど株価が上がる可能性の高い銘柄を見分けることができます。
株の初心者のスイングトレードに適した銘柄はこれ
スイングトレードに適した銘柄の見分け方については、「スイングトレードに適した銘柄と長期保有銘柄の見分け方」で説明した通りですが、他にも重視するポイントはあります。
それは、「流動性」です。
スイングトレードは短期トレードですので、資金効率を良くすることが大事です。そのためには、買いたいときに買いたい枚数を買うことができて、売りたいときに売りたい枚数だけ売れる流動性が確保されていることが重要です。
そのためには、前日の出来高ランキングや出来高急増ランキング、値上がり率ランキングなどにランクインする銘柄のチェックをするのがいいでしょう。
また、いわゆるテーマ株といわれる、今話題を集めている業種の銘柄や、その関連株などもチェックしましょう。
テーマ株は流動性が確保できるだけでなく、値動きも上下に激しく動く場合が多いので、上手く波に乗れれば大きな利益を見込むこともできます。
株の初心者がスイングトレードをする時に気を付けるべきこと
ここでは、株初心者がスイングトレードをする時の注意点について説明します。
そもそもスイングトレードは短期売買であるので、資金効率を高められることがメリットです。
株初心者がこの資金効率を悪くしてしまう一番の原因は、損切りができないことです。
自分の持っている株で含み損が出てしまった場合、ほとんどの投資家は自分のミスが認められずに、株価はすぐに戻るだろうという甘い考えの元にそのまま保有し続けてしまいます。
本当にすぐ戻ればいいのですが、そのままずるずると株価が下がっていった場合、どうしようもできなくなって最悪塩漬けになってしまうことも多々見受けられます。
これを防ぐためには、取引をする前からどのくらいまで上がったら利益確定をするか、どこまで下がったら損切をするかというラインを明確に設けることです。
そのルールを忠実に守って、利益確定はもちろん損切りをしていくことによって最終的に株投資で利益を出せるようになっていくのです。
塩漬けにしてしまって、いつまでも同じ銘柄を持たなければいけないような状況を作ってしまえば、結局長期投資をしていることと同じことです。初めから長期投資をするのであれば、銘柄選びの時点で利益を上げられそうな違う銘柄を選んでいるはずです。
損切りをしっかりすること、株初心者の方はこれをしっかり頭に叩き込んでおいてください。
株の初心者におすすめのスイングトレードがしやすいネット証券会社
株の初心者におすすめのスイングトレードがしやすいネット証券会社とはどこなのでしょうか。スイングトレードでは取引回数が多くなることが予想されます。
そのため手数料と取引ツールの使いやすさを基準に紹介します。
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売買ごと | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1013円 |
1日定額 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2750円 |
※手数料は税込価格です
株のスイングトレードの達人のブログ紹介
ここでは、スイングトレードの達人のブログを紹介します。
日経先物を中心にスイングトレードしているManeger2525さんのブログです。
収支報告はあまりなく、相場観について日々綴っているのが初心者には嬉しいところ。
Twitterでも有名な投資家です。
本人は先物中心とはいえ、その相場観は個別株にもとても参考になります。
有名投資家で株初心者向けの著書も出しているhinaさんのブログです。
投資スタイルはおそらくスイングが中心だと思われます。
あらかじめお伝えしておくと、株以外のこともブログに綴っているので緩い感じで見ることができるブログです。