トヨタや三菱商事といった、日本を代表する大企業の株を買って着実に配当を得たり株主優待を受けるというのも株式投資の醍醐味ではありますが、これから業績も株価も右肩上がりで伸びてくる上場したばかりのベンチャー企業に投資をするのもまた株式投資の醍醐味の一つです。
東証プライムに上場している大型株に比べると、グロース市場に上場しているベンチャー企業の株は1日の値動きも大きく、短期間で結果を出したい投資家に人気です。
それだけではなく、たとえ今は利益をあまり出していなかったり、もしくは赤字だったとしても、将来性のある事業をしている会社に投資をして数年後に株価が数倍~数十倍にもなったということもベンチャー投資にはよくあることです。
この記事では、株の初心者が買いやすい狙い目のベンチャー企業や、ベンチャー投資のメリット・デメリットなどについて解説していきます。
ベンチャー企業の株を買うにはまず証券会社の口座と資金が必要です。
証券会社の口座を持っていない人は、ベンチャー企業の株が買える証券会社はこちらです。
【PR】
・米国株の取扱銘柄数5,000超!
・NISA口座での国内株式の売買手数料は実質0円!外国株式の買付手数料も実質無料
・信用取引デビュー応援!
信用取引口座開設後、31日間の信用取引での株式売買手数料を全額キャッシュバック!(最大10万円まで)
IPO | NISA | 投資信託 | 単元未満株 | 外国株 | 夜間取引 |
◎ | ◎ | ◎ | 〇 | △ | × |
手数料 | 10万 | 30万 | 50万 | 100万 | 300万 |
売買ごと | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1013円 |
1日定額 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2750円 |
※手数料は税込価格です
初心者におすすめのベンチャー企業の株はこれ
まずは、株式投資初心者におすすめのベンチャー企業を紹介していこうと思います。
上場しているベンチャー企業は様々ありますが、株初心者.net編集部がおすすめするベンチャー企業は何といっても今話題の「AI(人工知能)関連」と「ドローン関連」の企業です。
AIもドローンも近い将来、無くてはならない必要不可欠なものになると予想されています。
AIの進展により、現在人が担っている職業の数多くが近い将来AIに取って代わられると言われています。
また、アマゾンや楽天がドローン配達を本格的に実用化しようとしていますが、物流以外でも農業分野や土木測量、災害救助など幅広い分野でドローンを活用しようという動きが活発になってきています。
それでは、現在どのようなAI関連・ドローン関連の企業が上場しているのでしょうか?
株初心者におすすめの3銘柄を紹介します。
■HEROZ株式会社(ヒーローズ)(4382)
自社開発のAI(人工知能)技術を建設・金融などに提供。BtoC向けにAIを活用したゲームも提供しているが、BtoB向けのAI技術の導入が好調で、業績も順調に伸びています。
2018年4月20日上場。
■株式会社 PKSHA Technology(パークシャ テクノロジー)(3993)
東大発のAI(人工知能)ベンチャー企業。画像認識・自動対話を可能にするアルゴリズム開発などを行っています。
トヨタ自動車やNTTドコモからも出資を受け、連携を深めています。業績もいたって順調に推移。
2017年9月22日上場。
■株式会社自律制御システム研究所(6232)
略称はACSL。商業用ドローンの製造販売や無人化・IoT化に係るソリューションサービスを提供しています。
ソリューション提供・ドローン機体販売共に好調で、2020年3月期からは黒字転換を見込む。
2018年12月21日上場。
新興株を初心者が探す方法はこれ
ベンチャー企業が上場する場合、よほどのことが無い限り「グロース市場」に上場します。
新興市場とはその名の通り、新興企業(ベンチャー企業)が多く上場している株式市場のことです。
その他にも、名古屋証券取引所の「セントレックス」、札幌証券取引所の「アンビシャス」、福岡証券取引所の「Q-ボード」が存在しています。
新興銘柄の探し方として一番分かりやすいのは、「YAHOO!ファイナンス」で探す方法です。
■PCの場合
「YAHOO!ファイナンス」TOPページ→上部の「株式」をクリック→「株式ランキング」をクリック→「市場を選ぶ」で「東証マザーズ」「JASDAQ」などを選んでクリック
これで新興市場銘柄のみを表示させることができますので、あとは好きなランキングを選んでください。
■アプリの場合
アプリを起動→「メニュー」をタップ→「株式ランキング」をタップ→デフォルトで「全市場」となっている部分をスクロールして「東証マザーズ」「JASDAQ」などを選択
あとは好きなランキングを選ぶだけです。
このほか、「株探(Kabutan)」ではテーマ別に銘柄検索ができるので便利です。
■株探
株探TOPページ→PCの場合は下にスクロールしてページ左にある「人気テーマ」から、スマホの場合は同じく下にスクロールして2段目のタブの一番右「テーマ」をタップして選択→「新興市場」を選択
これでテーマ別に新興市場に上場している銘柄をソートすることができます。これらを活用して、新興市場の銘柄を探してみてください。
初心者にとってのベンチャー企業の株のメリットデメリット
デイトレーダーなど、短期で売買をする個人投資家に人気の新興株ですが、大企業などのいわゆる大型株に比べてどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ここでは、新興株投資のメリット・デメリットについて解説します。
■新興株投資のメリット
・成長性が高く、将来の株価が大化けする可能性がある
→ベンチャー企業はまだまだ成長途中にあります。特にこれから市場規模が大きくなっていく分野で事業を行っている企業であれば、将来の業績も現在に比べて大幅に伸びている可能性があり、株価も10倍以上になる可能性も十分にあるのです。
・1日の値動きが激しく、値幅を取ることができる
→新興株は大型株に比べて1日の値動きが激しく、値幅を取ることができるため短期投資をする個人投資家に人気です。
1日の値幅が大きいということは、買いでも空売りでも短期で大きく儲けるチャンスが生まれるということです。
ただし、反対に損をする可能性も同様だということだけは頭に入れておく必要があります。
■新興株投資のデメリット
・経営基盤が弱く、業績が安定しないことがある
→ベンチャー企業は会社を更に成長させるために大きな投資を行うことが多々あります。企業としてそれなりの規模があれば、ある程度投資をしても他の事業でカバーをして黒字を保ちながら投資もできますが、ベンチャー企業の場合はなかなかそうはいきません。
宣伝広告費や開発費などに多額の投資をすると、それが業績にダイレクトに反映されてしまい、この前まで黒字だった企業が大きな赤字に陥ってしまうということも良くあるのです。
そうなると、いくら将来的には会社のプラスになるとはいっても株価が大きく下がってしまいます。
投資以外にも、大企業が競合サービスを始めてしまったり、別のベンチャー企業との激しい競争が起き、業績が下降してしまったりするというリスクもあります。
株の初心者が買いやすい狙い目のベンチャーの株の購入の仕方まとめ
ベンチャー企業への投資はリスクもありますが、その高い成長性とそれに伴う株価の上昇はとても魅力的です。
「テンバガー」と呼ばれる、株価が10倍になる銘柄というのは、そのほとんどが新興市場に上場している銘柄です。
過去の例でいえば、1997年11月4日に上場したヤフー株式会社(4689)の公募価格は70万円でしたが、初値は200万円を付けました。
公募価格で手に入れた人が初値で売っても130万円の利益だったのです。
その後ヤフーはインターネットとパソコンの急速な普及でポータルサイト・検索大手として日本のインターネット業界に君臨し続けていますが、その間に1株を2株にする株式分割を計13回実施、さらに2013年には1株を100株にする株式分割を行っています。
IPO時に1株だったものが、現時点では81万9200株になっているのです。
2019年の大発会(その年初めての取引日)の終値273円で計算すると、1株70万円だった株がその時点で資産価値は約2億2300万円になっているのです。
このようにベンチャー企業の株には夢があります。
この記事では「AI」「ドローン」の有望銘柄を紹介しましたが、それ以外にもたくさんの有望銘柄が新興市場には埋まっています。
株式投資を始めるのであれば、新興市場のベンチャー株も候補に入れてみてはいかがでしょうか。