井村屋グループ株式会社は、日本の食品メーカーです。代表的な商品としては、コンビニで売られている中華まんやアイスの「あずきバー」などがあります。
レストラン「アンナミラーズ」の運営も、日本では井村屋グループが行っています。
現在本社は三重県津市にありますが、創業は1896年(明治29年)に現在の三重県松坂市に菓⼦舗「井村屋」を開業したことから始まります。
設立は1947年(昭和22年)で、二代目が中国戦線での戦友らと株式会社井村屋を設立。
現在では中華まんで有名になりましたが、中華まんを発売したのは1964(昭和39)年です。
ちなみに、あずきバーの発売は1973(昭和48)年です。同年にアンナミラーズ1号店が青山にオープンしました。
株式市場には、1961(昭和36)年に名古屋証券取引所市場第2部に株式上場。
1997(平成9)年には東京証券取引所市場第2部にも株式上場しました。
2017年(平成29年)には東証・名証共に市場第一部に指定替えになりました。
証券コードは両市場とも「2209」です。
ここからは、井村屋グループの株について詳しく紹介していきます。
井村屋の株価は今後どうなるの?予想はこちら
まずは、井村屋グループの株価が今後どうなっていくのかについて考えてみましょう。
最初に、井村屋グループのここ数年間の業績から見ていきましょう。
(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株利益 | 1株配当 |
2017.03 | 41,997 | 1,232 | 1,306 | 716 | 59.6円 | 22 |
2018.03 | 45,061 | 1,490 | 1,495 | 1,112 | 90.5円 | 24 |
2019.03 | 45,108 | 1,413 | 1,562 | 1,256 | 96.0円 | 24 |
2020.03 | 42,309 | 359 | 427 | 137 | 10.5円 | 24 |
予 2021.03 | 42,750 | 810 | 900 | 560 | 42.8円 | 24 |
直近は売上高・利益共に伸び悩んでいます。特に利益面では過去最高益だった2018年3月期に比べると、かなり苦戦しています。利益面ではあずきなどの原材料の高騰がかなり響いています。
売上高については、井村屋グループの年間の売り上げ構成はざっくり以下の様になっています。
「夏場:冷菓」「冬場:中華まん」
なので、冷夏や暖冬など、天候不順は井村屋グループの売上に響きます。これらの理由から、売上高や利益に一貫性があるようには見えないのです。
過去の株価の動きを見ると、2016年末まではしばらく1000円台前半でしたが、2017年から上昇を始めます。
そして、2018年1月に4900円近くの高値を付けた後は下落傾向となり、2019年6月頃からは2000円あたりの水準で推移してきました。
特に材料が無いような状態であれば、今後もしばらくこのあたりの水準で株価は推移しそうな雰囲気があります。
下がっても1500円程度ではないでしょうか。
井村屋グループは2020年2月にASEANでの事業を開始するというIRを出しました。井村屋グループはすでにアメリカや中国には進出していますが、新しい海外進出のニュースは今後を見据えるとプラスです。
日本は今後人口減少により市場全体が縮小傾向にあるので、海外進出の成否が今後の井村屋グループの株価に大きな影響を与えるようになってくるでしょう。
井村屋の株主優待と配当について
井村屋グループ株式会社は株主優待を実施していて、権利確定日(権利付日)と優待内容は以下のようになっています。
・権利確定月:3月末・9月末
・優待内容:自社商品
・優待対象者:
100株以上 500円相当の井村屋商品オリジナルギフト
500株以上 1500円相当の井村屋商品オリジナルギフト
1500株以上 1500円相当の井村屋商品オリジナルギフト+1,500円相当のセレクトギフト
配当も行っていて、2020年3月期は1株あたり年間24円(期末配当24円)の配当でした。
2021年3月期は1株あたり年間24円の配当(期末配当24円)を予想しています。
井村屋の株主総会にお土産はあるのか?
井村屋グループの株主総会に出席するとお土産をもらうことが出来ます。
2019年7月に開催された株主総会では、井村屋の商品である水ようかんのセットがお土産として用意されていました。
井村屋の株が買えるおすすめの証券会社
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売買ごと | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1013円 |
1日定額 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2750円 |
※手数料は税込価格です
井村屋の株価は今後どうなる?まとめ
肉まん・あんまんやあずきバーなど、人気の定番商品を発売している井村屋グループ。
井村屋グループは配当も優待も行っています。
その点、投資初心者でも買いやすい銘柄でしょう。
ただ、業績に安定感があまりなく、株主優待は継続されるでしょうが減配のリスクは多少なりともあることは少しマイナスです。
反面、海外進出を着実に行っているというのは、将来に期待が持てるのでプラスポイントです。
井村屋の商品が好きな方であれば、中長期目線で優待・配当目的で保有するというのもありでしょう。