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タカラレーベン(8897)は、「レーベン」「ネベル」といったマンションや戸建分譲住宅の開発・企画・販売、不動産の賃貸・管理など、不動産関連事業をメインに手がける会社です。
かつてタカラレーベンは「少額で購入できる高配当&株主優待ありの銘柄」として注目を集めていましたが、2021年3月に株主優待は廃止となってしまいました。
そのため今後タカラレーベンの株を買うべきか、あるいは継続保有すべきか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、タカラレーベンの配当金推移、今後の株主還元方針と、銘柄情報について解説します。
※本記事は2022年2月25日時点の情報を記載しています。
タカラレーベンの直近の配当金推移
まずはタカラレーベンの直近の配当金推移を見ていきましょう。
画像引用:タカラレーベン
2022年3月期
(予想) |
2021年3月期 | 2020年3月期 | 2019年3月期 | 2018年3月期 | |
中間配当金 | 4円 | 4円 | 6円 | 5円 | 5円 |
期末配当金 | 10円 | 10円 | 13円 | 11円 | 11円 |
年間配当金 | 14円 | 14円 | 19円 | 16円 | 16円 |
2020年3月期は1株あたり19円が配当金として還元されましたが、2021年に減配し、2022年も14円となる見込みです。
それでも配当利回りは4~5%ほどと予想されるため、タカラレーベンは依然として“高配当株”といってよいでしょう。
今後はどうなる?タカラレーベンの配当方針
タカラレーベンの配当金は、これからどうなっていくのでしょうか。
同社の個人投資家向け説明資料によれば、今後の配当金推移は以下グラフのとおり予想されており、2025年3月期には1株あたり28円の配当金還元を目指していく方針です。
画像引用:個人投資家様向け会社説明会資料
またタカラレーベンのホームページでは、要約すると次のような配当方針が公開されています。
- タカラレーベンは株主への利益還元を会社の最重要課題の一つと位置付けている
- 今後も業績に応じ、継続的な配当を続けていく
- 配当性向のみを重視することなく、総合的に配当に関する判断を行う
配当性向とは純利益に対する配当金の割合のことで、会社の儲けから何%を配当金として株主還元しているかの指標です。
ちなみにタカラレーベンの2021年3月期の配当性向は32.4%でした。
一般的に、配当性向20~50%の範囲内の企業が多いとされていることを考えると、平均的な水準といえるでしょう。
タカラレーベンの個人投資家向け説明資料には、今後の配当性向の目標値も記載されています。
画像引用:個人投資家様向け会社説明会資料
同社は「配当に関しての基本的な判断は、配当性向のみの指標に偏ることなく総合的に考える」としているものの、目標としては30~35%の配当性向を目指しているようです。
タカラレーベンの配当金の権利確定日
タカラレーベンの配当金は年2回もらえます。
<配当金の権利確定日>
- 中間配当金 9月末
- 期末配当金 3月末
これまでの傾向として、同社は中間よりも期末の配当金を高く設定しています。
配当金をもらうには、権利確定日の2営業日前時点までにタカラレーベンの株を購入しましょう。
タカラレーベンの株主優待は2021年3月で廃止
以前は、タカラレーベンの株主には配当金のほか株主優待も贈られていましたが、2021年3月を最後に廃止されています。株主優待の内容は持株数に応じた「おこめ券」で、3月末を基準に年1回受け取れました。
- 100株以上:おこめ券 1kg相当
- 500株以上:おこめ券 3kg相当
- 1,000株以上:おこめ券 5kg相当
おこめ券は、全国のスーパーやドラッグストアなどで利用でき、有効期限もなく使い勝手がよかっただけに残念です。
ただしタカラレーベンは株主優待廃止の理由について、次のように述べています。
2021年5月に公表いたしました中期経営計画において、配当性向目標を従来より5ポイント引き上げ30~35%と致しました。(中略)
株主様への還元は配当金による利益還元を優先することとし、株主優待制度は廃止することといたしました。
計画どおりにこれまで以上の配当金還元を実現できるかは業績次第ではありますが、同社の株主還元の意思が損なわれたわけではないと判断できるでしょう。
前向きな理由での株主優待廃止のため、あまり悲観しすぎる必要はないかもしれません。
タカラレーベン(8897)|銘柄情報
最後に、タカラレーベンの銘柄情報をチェックしておきましょう。
単元株数 | 100株 |
株価(2022年2月24日終値) | 310円 現在の株価をチェックする |
最低購入価格(手数料を除く) | 31,000円(株価×100株) |
配当利回り | 4.52%(配当14円/株価310円で計算) |
タカラレーベンは3万円ほどの予算で100株を購入できるため、あまり投資資金のない方でも手を出しやすい銘柄です。
少額資金で高配当株を保有したい方は、検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
タカラレーベンの2022年3月期の配当金予想は1株あたり14円で、大きな値動きがなければ配当利回りは4~5%ほどとなる見込みです。
またタカラレーベンの株主優待は2021年3月に廃止されましたが、同社は配当金優先で株主還元する方針を立てており、2025年3月期には1株あたり28円を目指すとしています。
総評すると、タカラレーベンは5万円以下の投資資金で購入できる高配当株です。
配当金重視で銘柄を選びたい方は、一度タカラレーベンの最新のマーケット情報をご確認ください。
また株取引を始めるには、証券会社での口座開設が必須です。まだ口座を持っていない方は、編集部おすすめの証券会社を参考に口座開設から始めましょう。