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「FXで〇〇〇%の利益が出ました!」
「FXなら少額で大きなリターンを狙えます」

このようなフレーズをSNSやネット記事で見たことで、FXに興味を持った人はいるのではないでしょうか。

確かにFXは少額から始めることができ、大きな利益を求めることができる投資です。

しかし、利益と同様に損失も発生する可能性があります。仕組みを理解せずに始めてしまうと、あっという間に資金が無くなってしまうため注意が必要です。

この記事では、「FXを始めたけど、どのタイミングで売買していいのか分からない」、「FXを続けているが、なかなか利益が出ない」という人向けに、シンプルで勝ちやすい手法を紹介します。

●手法が大切な理由

手法が大切な理由

いざFXを始めようとすると、ネットやYouTubeで様々な情報が発信されていて、とにかく多くの知識を取り入れようとする人が多くいます。しかし、これでは安定して利益を出すことができません。FXで大切なことは、手法を固め、その手法にあった知識だけを駆使することだからです。

まずは具体的な手法の話に入る前に、FXにおいて手法が大切な理由を3つ挙げていきます。

①感情に左右されず取引ができる

FXは刻一刻と金額が動くため、取引をしていると「もっと利益が欲しい」、「これ以上の損失は避けられない」のような感情が生まれます。
この精神状態では、冷静な判断が出来ず、損失を増やすことに繋がってしまいます。
その損失を最小限に抑えるのが手法の利点です。手法があることで、感情的にならず、淡々と自分の手法にしたがって売買していけばよいのです。

②利確と損切を適切に行うことができる

手法を決めていないと、決済をするタイミングが難しくなってしまいます。決済ができずに、気付いたら利益が無くなっていた、損失が大きくなっていたというケースも大いに考えられます。
あらかじめ「〇〇%の利益や損失となったら決済する」や「トレンドが崩れたら決済する」と決めておくことで、適切に利確や損切ができるようになります。

③分析ができる

手法を決めると取引の分析が可能です。これは自分の取引履歴を分析しても良いですし、過去チャートを利用したシミュレーションによる分析でも良いです。
手法が無いまま取引を行うと、売買タイミングのどこに問題があるのかを明確にすることができません。もし、FXで勝てていないのならば、問題点を明確にし、勝ちやすいポイントのみで売買することが必要です。

以上がFXにおいて手法が大切な3つの理由です。
もし利益が出ずに苦戦しているのならば、まずは勝ちやすい手法のみで取引し、分析を行いましょう。

●初心者には「トレンドに乗った順張りデイトレード」がおすすめ

順張りデイトレード

では、初心者におすすめの手法について紹介していきます。
初心者には「トレンドに乗った順張りデイトレード」がおすすめです。

この手法の具体的な売買タイミングを解説する前に、

・トレンドとは何か
・順張りとは何か
・デイトレードとは何か

に分けて全体像を解説します。

・トレンドとは

FXのチャートは「レンジ」と「トレンド」を繰り返して形成されていきます。

「レンジ」とは、ある一定の値幅の範囲で推移している状態です。

レンジ

例えば、上記のドル円チャートはおおよそ108円から109.5円の間で推移している、レンジ相場と言えます。

「レンジ」に対して「トレンド」は、上昇トレンドと下降トレンドの2種類があります。

上昇トレンド

この図のようにA→B→Cと高値が切り上げ、①→②→③と安値も切り上げている相場が上昇トレンドです。

この時、④のように前回の安値(ここでは③)よりも安値になってしまうと上昇トレンド終了となります。

下降トレンド

上記のチャートは、A→B→Cと高値を切り下げ、①→②→③と安値も切り下げている下降トレンドです。
下降トレンドの終了目安はDのように前回高値(ここではC)を超えた時点となります。

レンジ相場では値動きの幅が狭く、大きな利益が期待できないため、トレンド相場で売買する手法をおすすめします。

・順張りとは

投資手法には「順張り」と「逆張り」があります。

「順張り」とは、上昇トレンド中に「まだ上がるだろうから買い注文を出す」、下降トレンド中に「まだ下がるだろうから売り注文を出す」手法です。

「逆張り」とは、上昇トレンド中に「そろそろ上昇トレンドは終わって下降トレンドに転換しそう」、「そろそろ下降トレンドは終わって上昇トレンドに転換しそう」と予測して売買する手法のことを指します。

トレンドの転換点を見極めることは難しく、急に真逆のトレンドに転換することが少ないため、初心者には「順張り」投資がおすすめです。

・デイトレードとは

ポジションを持っている期間によって手法の名称が異なります。
各名称で正確な期間の定義はありませんが、大まかに以下のように認識されています。

ポジショントレード:1ヵ月~数年
スイングトレード:2日~数週間
デイトレード:1日
スキャルピング:数秒~数分

ポジショントレードやスイングトレードは売買回数が少ないため、多額の資金を一度につぎ込まないと利益が期待できません。さらに、初心者はポジションを持っている期間、値動きが気になってしまうことが多いため精神的におすすめできません。

スキャルピングは瞬時に多くの情報から売買の判断をしなくてはいけないため、経験が必要です。
デイトレードは比較的売買の判断に余裕が持て、その日のうちに決済が終了するため初心者に向いている手法となります。

これらを総合的に判断した結果、初心者には「トレンドに乗った順張りデイトレード」をおすすめしています。

●トレンドを見極めるためのテクニカル指標

テクニカル分析

次に、より明確な売買の根拠を持てるようにするためのテクニカル指標を解説します。
FX市場に参加している多くの人は、「テクニカル分析」によって売買しています。
ここでは初心者が知っておくべき3つのテクニカル指標を紹介します。

①移動平均線

こちらは初心者からプロトレーダーまで最も多くの人が参考にするテクニカル指標です。

移動平均線とは、過去の一定期間における終値の平均値を示しています。期間の設定を「5」にしたとすると、過去5日間の終値平均を示していることになります。
基本的に短期、中期、長期のトレンドを把握するために、3本の移動平均線を表示することが多いです。
絶対にこの期間という決まりはありませんが、デイトレードならば「25」、「50」、「75」で設定しておくとよいでしょう。
この移動平均線を使用する手法は「ゴールデンクロス」、「デッドクロス」です。

「ゴールデンクロス」とは、短期線が長期線を下から突き抜けた瞬間のことを指します。
ただし、2本とも上向いている状態であることが条件です。

ゴールデンクロス

上記のチャートは青い線が25日移動平均線(短期)、赤い線が75日移動平均線(長期)です。〇で囲まれたポイントが、短期線が長期線を下から突き抜けていて「ゴールデンクロス」が発生しています。チャートからも「ゴールデンクロス」後は買いが強まり、上昇していることが分かります。

反対に「デッドクロス」は、短期線が長期線を上から突き刺すような瞬間です。
こちらも2本とも下向きであることが条件です。

デッドクロス

上記が「デッドクロス」しているポイントです。
「デッドクロス」発生後は下落していることが分かります。
レジスタンスライン

②レジスタンスライン、サポートライン

チャートには一定の反発しやすいポイントがあり、そこを結んだ直線を「レジスタンスライン」や「サポートライン」と呼びます。

「レジスタンスライン」は上値抵抗線とも言われ、チャートが山をつけやすいポイントです。

上記の青い線でチャートが弾かれているような状態を「レジスタンスライン」が効いていると呼びます。このラインを超えてくると上昇しやすい状態になります。

一方で「サポートライン」とは、下値支持線とも言われ、チャートが谷をつけやすいポイントです。

サポートライン

上記の赤い線が「サポートライン」が効いている状態です。このラインを抜けると下落しやすい傾向にあります。

以上から「レジスタンスライン」や「サポートライン」はレンジ相場の際に発生しやすいことが分かります。ローソク足がこのラインを抜けたら、抜けた方向に大きく伸びる可能性が高いです。

③RSI

RSIとは、一定期間の値動きから「買われすぎ」なのか「売られすぎ」なのかを数字で表している指標です。
0~100の数値で示されており、一般的に70~80で買われすぎ(そろそろ下落しそう)、20~30で売られすぎ(そろそろ上昇しそう)と判断されます。

利確や損切の判断をする際には、RSIの数値を判断材料とするのも良いでしょう。

④MTF分析

MTF分析とは、マルチタイムフレーム分析の略称で、異なった時間軸のチャートを確認し、トレンドに確実性をもたらす方法です。

例えば、15分足を見てトレードしているとしましょう。
15分足では上昇トレンドであるが1時間足や日足が下降トレンドの場合と、15分足が上昇トレンドで1時間足や日足も上昇トレンドである場合では、後者の方が上昇の可能性が高いです。
つまり、上位足とのトレンドが一致しているほど、同じ方向に伸びていく確率が上がります。

特にデイトレードである場合は、一時的な上昇や下落に騙されることが多いので、MTF分析を行うことは勝率アップに大きく繋がります。

●手法一覧

手法一覧

これまでの4つのテクニカル指標を理解しておくと「トレンドに乗った順張りデイトレード」ができるようになります。

基本的には15分足を表示し、移動平均線の設定は25、50、75で見るものとします。
そのうえで、具体的にどのタイミングで売買すればよいのかを解説してきます。

・上昇トレンドの買い

まずは上昇トレンド中の買いタイミングを解説します。下記のチャートは上昇トレンドを説明した時と同じチャートです。

テクニカル指標を確認した時に、

a)ゴールデンクロスが発生している
b)RSIが高くない
c)上位足(1時間足、日足)も上昇トレンドになっている

という条件を満たしているのであれば、チャートの②で買います。なぜならば、3つの条件を満たしていると、上昇する期待値が高いため、少しでも早く買いポジションを持っておきたいからです。
この時、上昇しなかった場合は①を下回ったら損切りします。①を下回るとトレンドが崩れて、下落する可能性が高まるためです。

もしa,b,cのうち1つでも満たしていないのならば、②で反発した後、前回高値のAを超えたタイミングで買います。つまり、上昇トレンドが確定したタイミングで入るということです。上昇しなかった場合の損切りは②を下回り、トレンドが崩れたタイミングです。

上昇トレンド買い

次に上昇した際の利確ポイントを説明します。
利確ポイントは、上昇トレンドが続いている場合は持ち続け、上昇トレンドが崩れたタイミングです。

・下降トレンドの売り

次に下降トレンドの売りについて解説します。先ほどと同様に、下降トレンドの説明をした際のチャートを再度、使用します。

テクニカル指標を確認した際に、

d)デッドクロスが発生している
e)RSIが低くない
f)上位足も下降トレンドとなっている

という条件を満たしているのであれば、チャートのBで売ります。その後、下落しなかった場合はAを超えたタイミングでの損切りとなります。

上昇トレンドの時と同様に、d,e,fのうち1つでも満たしていなければBで反発した後、前回安値の①を下回ったタイミングで売り注文を入れます。つまり、下降トレンドが確定したタイミングです。この時、下落しなかった際には、前回高値のBを超えたら損切りです。

下降トレンド売り

うまくトレンドに乗れた時には、下降トレンドが崩れるまでポジションを持ち、トレンドが崩れたタイミングで利確をします。

・レンジブレイク後の買いor売り

レジスタンスライン・サポートラインの説明でも言ったように、レンジブレイク後はブレイクした方向に伸びる可能性が高いです。
特にレンジ期間が長ければ長いほど、大きく伸びる傾向があります。

トレンドが発生せず、レンジを上に抜けたら買い、下に抜けたら売りという手法も初心者にはおすすめです。

この際も、今までと同様にトレンドが崩れたタイミングで利確と損切りとなります。

常に前回高値と前回安値は意識しておきましょう。

●まとめ

今回はFX初心者でも勝ちやすい手法を紹介しました。FXを経験していくと様々な知識が身に付き、元の手法とずれた売買をすることがよくあります。
それぞれの手法には、それに適したテクニカル分析を組み合わせることで力を発揮します。もし、新たなテクニカル分析を加えるのであれば、過去チャートでシミュレーションする、いつもの手法とは別で記録するなど、手法別で分けて分析しましょう。
まずは自分が決めた手法に則って、感情に左右されず利益をあげることがFXで勝つための第一歩です。

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