FXは初心者でも始めやすい投資の一つです。FXを始めたいならば、まずはFX会社で口座開設をする必要があります。しかし、FX投資家の中には初心者から上級者までさまざまな投資家が相場に存在します。個人でやっている人から企業に属するいわゆる機関投資家と呼ばれる人たちも参加しています。そうした状況下で、まず初心者が心がけなければいけないのは、誤発注などをしないように自分が取り組みやすい環境を整えることです。
そのためには、まず自分が使いやすいFX会社の口座を開設する必要があります。それゆえ、FX口座の選択はとても重要です。とはいえ、自分に最適なFX口座を開設するのは容易ではありません。さまざまな情報が飛び交っているからこそ、どれを選んだら良いか分からない人は多数いることでしょう。そこで今回は超がつくほどの初心者でも失敗しないFX口座の選び方についてまとめてみました。
FX口座を作る場合はどこに注目するのか?
まず、FX口座を作る際に絶対に見落としてはいけないことがあります。それはそのFX口座が初心者向けになっているかということです。FXでは上級者向けの高度なサービスを提供している企業も数多く存在しています。大は小をかねるといいますが、いきなり初心者が上級者向けのサービスを使っても稼げるとは限りません。上級者の稼ぎ方と初心者の稼ぎ方は大きく異なるので、まずは初心者でも扱いやすいFX口座を開設するようにしましょう。
初心者向けのFX口座を見つけるポイントとしては、まずはインターフェースがわかりやすいかどうかがあります。多くのFX会社がデモトレードなどの資金を入金しなくても操作性を確認できるサービスを提供しているので、デモトレードができるかどうかは一つの目安とみて良いでしょう。
また、せっかくFX口座を開設しても、FXの取引ができなければ意味がありません。残念ながら国内外にいろんなFX会社はあるものの、そのうちのいくつかは詐欺まがいの行為を行っていたり、すぐに倒産してしまったりといったことが起こっています。長くFX取引ができる信頼できる会社かどうかがFX口座選びの重要なポイントともいえます。
信用できる会社の見分け方はここ
では実際に、信用できるFX会社はどういった会社かといえば、公的な金融機関から認可を得ているかどうかというのが一つ挙げられます。例えば、国内FX会社であれば、金融庁からの認可があるかないかが判断基準となります。金融庁認可の会社となると、法的規制の対象となりレバレッジが最大25倍となるといった制限もありますが、一定の安定性はあるといえるでしょう。
ただし、海外FXの場合は金融庁からの認可がないところがほとんどです。違法性はないので、海外のFX会社を使うことで罰せられることはありません。レバレッジの制限もないので自由度の高い取引ができます。ときどき金融庁から警告を受けている海外FXもありますが、警告があったからといってすぐに違法かというとそうではありません。
そうはいっても、何かしらのトラブルや警告があるということは問題がある可能性が高いということです。海外FXで口座開設を検討しているならば、まずその海外FXの評判やこれまでの実績を丁寧にチェックするようにしましょう。名前を変えているならば、旧名での取引実績やトラブルがなかったかといったことまで調べておくと安心です。問題がなさそうならば、口座開設を検討してみても良いでしょう。
あとは、海外FXの中でも外国の金融ライセンスを取得しているかどうかは一つの判断基準となりえます。英国金融行為監督機構(FCA)やMiFID(欧州金融商品市場令)などは欧州の厳しい基準が目安となっており、資産管理などが厳密なので安心して資金を入金できるメリットがあります。キプロスCySecライセンスなどは信託保全を義務化しているので、投資家の資金を厳密に管理し、万が一企業が倒産した場合に投資家の資金を全額保証してくれるので安心して利用できるでしょう。
欧州系の金融ライセンス以外にも、ニュージーランドやセーシェル・ケイマン諸島といったオフショア地域の金融系のライセンスがあります。上記よりは基準が緩いのであくまでも目安ですが、認可を受けていない会社に比べれば安全であることが伺えます。
金融ライセンスの有無とともに、確認しておきたいのは資金管理がどのように行われているかです。できれば分別管理よりも信託保全をしている海外FX会社を選びましょう。分別管理とは、基本的に企業の資金とは別に投資家の資金を分けて管理することを指します。取引が成立している間は問題ないのですが、仮に企業が倒産する可能性があったりすると、普段は分別管理していても差し押さえられたりする可能性があります。会社の債務整理に活用されてしまう危険性があるので、単に分別管理しているだけでは投資家個人の資金が守られるとは限りません。
これに対して信託保全の場合、投資家の資金はFX会社とは別の金融機関に保管されることとなり、投資家の投資金額全体が守られます。企業の資金と完全に分別されることとなるので、FX会社が倒産しても投資した資金額は投資家のものとして戻ってくるので安心です。こうした資金管理の方法がどうなっているかをしっかり確認することが信頼できる会社を選び抜くコツといえます。
初心者がFX口座を作る時に注意するところ
FX会社として利用してみたいと思うところが見つかったらいよいよFXの口座を開設することになります。FX口座を保有すること自体は無料であることが多いので、気になるFX会社が複数あるならば、複数口座のデメリットはありますが同時に口座開設しても問題ありません。
注意点としては、基本的にインターネットで手続き自体は完了しますが、審査などに時間がかかることがあるので、いざFX取引をしようと思ってもタイムラグが生じる可能性があります。この時までに開始したい!という具体的な日時があるならば、時間には余裕をもってFX口座を開設しておきましょう。
また、本人確認として顔写真付きの証明書の写真をアップロードすることになります。スマホで撮影したものでOKなのですが、写真がぼやけていたり不鮮明な箇所があると審査で落とされたり、撮り直しを求められることがあるので注意が必要です。最近では、マイナンバーの提出を求めるところが増えているので、マイナンバーカードを作っておくと良いでしょう。マイナンバーカードがあれば、本人確認とマイナンバーの確認の両方に使えるので1枚ですべての手続きを終えられます。
マイナンバーを示す場合、通知カードや住民票の写しでも良いのですが、本人確認には使えません。運転免許証など他の本人確認書類を用意する必要があり、写真などのアップには多少の時間がかかります。必要なものは先に用意しておくと手間取らずにすむのでおすすめです。
そして、当然のことですが、本人の基本情報や資金の状況など入力事項は正しく入力するのが基本です。FX口座の開設には審査があり、場合によっては落ちてしまうことがあります。一般的なサラリーマンなどで落とされることは稀ですが、年齢制限などがある場合もあります。個人・法人ともに口座開設できるところもあれば、法人はNGといったFX会社もあります。そういう意味では、口座開設の条件が設定されていて、各FX会社によって条件は異なるので、口座開設前にしっかりチェックしておきましょう。
あとは、入力事項は順番に間違いなく入力するだけで口座開設の手続き自体は完了します。年収面なども自己申告制で、通帳の写しといった確認書類は必要ないのですが、もし虚偽の申告をしていると口座開設できないだけでなく、個人の信用を落とすことにもつながります。基本的な事項は嘘や間違いがないようにしましょう。特に住所は審査に通った後、IDやパスワードが送付されてくる先となるので、間違いのないようにしっかりと確認しておくのが良いでしょう。
複数のFX口座を持つメリット・デメリット
口座開設のハードル自体は年々低くなっていて、スマホ1台で簡単に取引ができるようになりました。初心者でも複数のFX口座を持てるのですが、これにはメリット・デメリットがあります。
複数口座をもつメリットの一つは、自分がやりたいと思ったときにFX取引がしやすくなるという点です。必ずどこかのマーケットが開いているため、24時間365日取引ができるのがFXの魅力ですが、金融システムのトラブルや各会社独自のメンテナンス等によって取引できないことが起こりえます。そんなときに複数口座を持っていれば、チャンスを逃さず取引ができます。
ただし、複数口座をもてばそれだけ資金管理が難しくなります。各口座への入金はスムーズでも、FX口座同士の入金には時間がかかります。たいていの場合、それぞれの出金手続きをしないと他の口座には資金を移せないので、即時的に資金移動は難しいと考えた方が良いでしょう。それゆえ、入金不足で稼ぐチャンスを逃したりすることもあり、資金が少ないうちは複数口座をもたない方が良いでしょう。
FX口座のおすすめまとめ
最近はFXの知名度が上がり、多くの人がFXをやるようになりました。それゆえ、FX口座のさまざまな種類があり、初心者向けから上級者向けのものまであります。国内外のFX会社は増加の一途をたどっており、初心者からみてみれば、どのFX口座が自分向きなのかわかりにくくなっているといえるでしょう。
基本的に初心者向けというのは投資家保護がしっかりとなされたFX会社の口座です。資金管理がどうなっているか、金融庁などの金融機関を監督する公的機関からライセンスを得ているかなどの情報収集をしっかり行いましょう。優良なFX会社も多いので、気になる複数の口座を持つことも一つの手です。複数口座を持つメリット・デメリットありますが、自分のレベルや状況に合わせて口座開設していくのがおすすめです。