原田工業株式会社は、車載用アンテナのメーカーで国内首位のシェアを誇る企業です。売上規模は大きくありませんが、ケーブル、アンプなど自動車関連部品も展開しています。
海外売上高比率は70%以上と、海外展開も積極的に行っています。
簡単な沿革としては、以下になります。
1947年11月に有限会社原田電機製作所として創業。
1958年3月、自動車用アンテナメーカーとして原田工業株式会社が設立されました。
1995年に株式を店頭公開。
2004年12月にジャスダック(現:JASDAQ)上場。
2017年11月に東京証券取引所市場第二部へ市場変更。
2018年9月に東京証券取引所市場第一部へ指定替えとなりました。
現在も東証1部に上場していて、証券コードは「6904」です。
ここからは原田工業の株について詳しく紹介していきます。
原田工業の今後の株価予想
まずは、原田工業の株価が今後どうなっていくのか考えてみましょう。
原田工業はここ数年、2017年3月期の営業益で過去最高を記録したのをピークに業績は下降気味です。
(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 |
2017.03 | 40,857 | 2,778 | 2,201 | 603 |
2018.03 | 42,936 | 2,253 | 2,350 | 768 |
2019.03 | 43,135 | 1,737 | 1,443 | 936 |
2020.03 | 41,136 | 683 | 487 | 200 |
売上高は伸びていても、利益額が少なくなっているので収益力が落ちているのが見て取れます。
あまり良い傾向ではありませんね。
原田工業の主力事業は車載用アンテナなので、単純計算で自動車の生産数が上がれば売上も上がります。
2019年は国産自動車の生産台数は3年ぶりに減少し、2020年も感染症流行の影響で減少しています。
このように、ここしばらくは原田工業にとって不利な状況が続いています。
株価の動きについて見てみると、感染症の流行で株価は大きく下落しましたが、その後は回復傾向にあり感染症流行前の水準である900円~1000円くらいまで戻ってきています。
そして、実はこの水準というのは2017年の過去最高益を出した頃からあまり変わっていません。
もちろん、その間に上下することはありましたが、明らかに株価水準が上がっています。
業績は下降しているのになぜ株価水準が変わらないのか。それは、原田工業が5G銘柄と期待されているからなのです。
5Gは次世代通信規格として、世界中で商用化が始まりました。今後、携帯だけではなく様々な分野で活用されるようになります。
その一つが自動車の分野におけるコネクテッドカーであり、自動運転技術です。
車載用アンテナ首位の原田工業には、この分野での新たな需要が期待されているのです。
もちろん、そのためには技術革新やそれに伴う新製品の開発も必要ですが、原田工業はキーカンパニーとして期待されているのです。
まだ注目に値するリリースなどは出ていませんが、市場の期待通りに原田工業が新商品の開発などを行うようであれば株価は大きく上昇する可能性が極めて高いでしょう。
原田工業の株主優待と配当について
原田工業株式会社は株主優待を実施していて、権利確定日(権利付日)と優待内容は以下のようになっています。
■原田工業株主優待内容
・権利確定月:3月末
・優待内容:QUOカード
・優待対象者:100株以上 ※継続保有期間 1年未満:3,000円 1年以上:4,000円
原田工業株式会社は配当も行っていて、2020年3月期は1株あたり年間7.5円(期末配当のみ)の配当でした。
2021年3月期は感染症流行の影響で未定となっています。
原田工業の株の購入の仕方
ここでは、原田工業の株の買い方と売り方について、株式投資初心者にも分かりやすく説明します。
1、証券会社の株式取引ツール(管理画面)にログイン。 2、銘柄検索で「原田工業」「6904」などで検索。 3、「現物買」もしくは「信用新規買」を選択。※信用買いの場合は、「制度信用」もしくは「一般信用」を選びます。 4、買いたい株数を入力。 5、買いたい金額を指定したい場合は「指値」にチェックを入れて金額を入力。その時に出ている売り注文の一番低い金額で買う場合は「成行」にチェックを入れる。 6、期間を「当日中」もしくは指定したい場合は指定して入力。(証券会社によって指定できる期間は多少変わります) 7、「注文」ボタンを押せば注文完了。 8、「成行注文」の場合はすぐに約定。「指値注文」の場合は株価が指定した金額になれば約定となります。
1、証券会社の株式取引ツール(管理画面)にログイン。 2、銘柄検索で「原田工業」「6904」などで検索。 3、現物で買っている場合は「現物売」、信用で買っている場合は「信用返済売」を選択。 4、売りたい株数を入力。 5、売りたい金額を指定したい場合は「指値」にチェックを入れて金額を入力。その時に出ている買い注文の一番高い金額で売る場合は「成行」にチェックを入れる。 6、期間を「当日中」もしくは指定したい場合は指定して入力。(証券会社によって指定できる期間は多少変わります) 7、「注文」ボタンを押せば注文完了。 8、「成行注文」の場合はすぐに約定。「指値注文」の場合は株価が指定した金額になれば約定となります。
証券会社によって多少表記される文言が違う場合はありますが、上記の手順で株の売買をすることができます。
原田工業の株が買える証券会社
ここでは、原田工業の株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。
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IPO
NISA
投資信託
単元未満株
外国株
夜間取引
◎
◎
◎
〇
△
×
手数料
10万
30万
50万
100万
300万
売買ごと
99円
275円
275円
535円
1013円
1日定額
550円
550円
550円
550円
2750円
原田工業の株の購入の仕方と今後の株価予想まとめ
原田工業は足元の業績はあまり良くはありません。感染症流行の影響もかなり受けています。
ですが、技術革新の波は今後自動車業界にも間違いなく押し寄せてきます。
ガソリン車から電気自動車へのシフトは始まっていますし、今後はそこに自動運転技術をはじめとする、インターネットとの常時接続で様々な機能を搭載した自動車へとシフトしていくことが予測されています。
この、いわゆるコネクテッドカーに原田工業の技術が活用されていくのではないかと期待されています。
実際に車載用アンテナ国内首位である原田工業は、その技術革新の一番近い位置にいることは間違いありません。
長期投資を見据えて、株価が高くないうちに購入しておくのもいいのではないでしょうか。