亀田製菓株式会社は、主にせんべい、あられなどの米菓、菓子の製造を手掛ける企業です。
米菓メーカーでは国内最大手です。
本社は新潟県新潟市江南区にあり、「亀田のあられ おせんべい」というCMが耳に残っている方もいるのではないでしょうか。
1961年にあられ「サラダホープ」で大ヒットを飛ばし、その後も「亀田の柿の種」や「ハッピーターン」など日本人になじみの深い大ヒット商品をいくつも発売し続けてきました。
海外進出にも積極的で、1989年のアメリカ進出を皮切りに、2000年代に入ると中国をはじめアジア各国に販売網を広げています。
株式市場には、1984年新潟証券取引所に上場。
2000年に新潟証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場します。
2012年に東京証券取引所市場第一部に指定替えとなりました。証券コードは「2220」です。
この記事では、亀田製菓の株について詳しく紹介していきます。
亀田製菓の株主優待と配当について
亀田製菓株式会社は株主優待を実施していて、権利確定日(権利付日)と優待内容は以下のようになっています。
・権利確定月:9月末 ・優待内容:自社商品詰め合わせ ・優待対象者: 100株以上 1000円相当 1000株以上 3000円相当
配当も行っていて、2020年3月期は1株あたり年間52円(中間配当15円・期末配当37円)の配当でした。2021年3月期は1株あたり年間53円の配当(中間配当15円・期末配当38円)を予想しています。
亀田製菓の株価は今後どうなる?
ここでは、亀田製菓の株価が今後どうなっていくのかについて考えてみます。まずは、亀田製菓のここ数年間の業績から見ていきましょう。
(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株利益 | 1株配当 |
2017.03 | 98,206 | 5,618 | 7,122 | 2,702 | 128.2円 | 42円 |
2018.03 | 99,522 | 5,007 | 6,451 | 4,110 | 194.9円 | 49円 |
2019.03 | 100,041 | 5,338 | 6,573 | 4,402 | 208.8円 | 51円 |
2020.03 | 103,808 | 5,813 | 6,909 | 4,463 | 211.7円 | 52円 |
予 2021.03 | 106,000 | 6,000 | 7,200 | 4,800 | 227.7円 | 53円 |
売上は順調に伸ばしてきています。2020年3月期は経常利益以外は全て過去最高を記録しました。素晴らしいですね。
看板商品をいくつも持っている老舗企業の強みとも言えるでしょう。今後の成長にも期待が持てる業績推移です。
それでは、これまでの株価の動きはどうだったかというと、
2021年は感染症のショックで4,000円を割る場面もありましたが見事なボックス相場です。たまに6,000円程度まで株価が上がりますが、基本的には5,000円±500円といったあたりでのボックス相場ですね。
数年これが続いているので、おそらく今後もこのレンジ相場がしばらく続く可能性が高いです。
ただ、業績も含め、指数を見ても特にすごい割高という感じでもなく、大きく株価が下落する要素は見当たりません。では、どうしたら株価が上がっていくのでしょうか。
鍵を握るのは海外事業だと見ています。
亀田製菓は海外進出を積極的に行っていますが、現在海外事業は赤字です。売上高比率で見ても、全社売上に対して10%にも及びません。
海外事業で採算がしっかりと取れるようになれば、おのずと株価は現在のボックス圏を抜けて上昇していくようになるのではないでしょうか。
亀田製菓の株価が変動するニュースはこちら
では、亀田製菓の株価に影響を及ぼすニュースとはどのようなものなのでしょうか?
ここでは、代表的なものを2つ挙げていきます。
・原材料費の値上がりや値下がり
⇒米菓や菓子を作っている亀田製菓では、米はもちろん様々なものを原材料として使用しています。
これら原材料の値段が高騰すれば原価が上昇し、利幅が少なくなります。原材料の値段が下落すれば反対に利幅が大きくなります。
当然、利益が上がれば株価は上がり、利益が下がれば株価は下がることになるのです。
・円高や円安などの為替変動
⇒円高になれば自動車産業のような輸出企業にとって不利になります。
そうすると、内需企業の株に資金が集まるようになります。
亀田製菓は海外進出をしているとはいえ、まだまだ内需企業として投資家に捉えられています。
反対に、円安になれば投資家の資金は海外に強い企業の株に移動します。
これら以外にも、もちろん業績の上方・下方修正や株式分割などの、どの企業でも株価が大きく上下するようなニュースも当てはまります。
亀田製菓の株が買える証券会社はこちら
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NISA
投資信託
単元未満株
外国株
夜間取引
◎
◎
◎
〇
△
×
手数料
10万
30万
50万
100万
300万
売買ごと
99円
275円
275円
535円
1013円
1日定額
550円
550円
550円
550円
2750円
亀田製菓の株主優待はお得?まとめ
亀田製菓の株について紹介してきました。亀田製菓は株主優待も配当も行っている企業です。
ただ、株価は1単元当たり50万円程度と決して少ない金額ではありません。
それで株主優待は自社商品詰め合わせ1000円分なので、優待目的に保有するには少し割高感は否めません。
ただし、現在のところボックス相場が数年続いています。
これがまだしばらく続くのであれば、中長期的には株価の予測がしやすいので投資をしやすい銘柄ではあるでしょう。海外展開に積極的なのも、今後を見据えた上では注目に値する企業です。
国内では定番商品を複数持っていて、安定的な地位を築いている企業です。
あとは、海外での業績が上向けば株価が上がっていく可能性は極めて高いでしょう。