小林製薬株式会社は、医薬品やトイレタリーの企画・製造・販売を行う会社です。みどり会の会員企業でもあり、三和グループに属しています。創業は1886年(明治19年)、創業者の小林忠兵衛が雑貨・化粧品・洋酒の販売をする「小林盛大堂」を開いたところから始まります。
1919年(大正8年)に、株式会社小林大薬房を創立して初代社長に小林吉太郎が就任。この年が設立年になっています。
その後、 肩こり治療薬「アンメルツ」やトイレ洗浄の「ブルーレット」、芳香剤のパイオニア「サワデー」など数々のヒット商品を生んできました。
1999年(平成11年)には、大阪証券取引所第二部に上場。
翌2000年(平成12年)には、東京証券取引所ならびに大阪証券取引所第一部に上場しました。
現在は東京証券取引所第一部に上場していて、証券コードは「4967」です。
ここからは、小林製薬の株について解説していきます。
小林製薬の株主優待内容と配当について
小林製薬株式会社は株主優待を実施していて、権利確定日(権利付日)と優待内容は以下のようになっています。
・権利確定月:12月末・6月末 ・優待内容: 〈6月末・12月末〉 ①5,000円相当の自社製品詰め合わせセット ②自社通信販売製品の10%割引 〈12月末〉 ③復興支援 選べるギフトを追加進呈(オリジナルカタログから被災地の特産品を選択) ・優待対象者: 100株以上 ①、② 300株以上かつ3年以上保有 ③
小林製薬は配当も行っていて、2019年12月期で21期連続増配中です。
2019年12月期は1株あたり年間73円(中間配当33円・期末配当40円)の配当でした。
2020年12月期は1株あたり75円の年間配当(中間配当34円・期末配当41円)を予想しています。
小林製薬の株が下落する理由はこれ
現在小林製薬の業績は順調です。
国内事業も堅調ですが、海外事業が業績を牽引しているような状況で、2019年12月期は第三四半期時点で海外事業の営業利益は前期比150%超の増加となっています。
主に中国市場が順調で、次いで東南アジア市場で業績が伸びています。
現在の小林製薬の状況下で株価が大きく下落するとすれば、中国市場に関連することが一番可能性が高いと思われます。
米中貿易摩擦や、香港で起きているデモも影響が大きいでしょう。実際、香港だけの業績を見るとデモの影響で売上高は下がっています。
感染症が話題になった際には、株価が大きく下がりました。
この他、もちろん世界経済の動向や政治情勢も株価に影響はするでしょう。ですが、現在は株価下落要因としては中国の動向が一番影響力が高いと思います。
小林製薬の株価は今後どうなるのか?
ここでは、小林製薬の株価が今度どうなっていくのか考えてみたいと思います。
まず、小林製薬のような医薬品・日用品メーカーは「ディフェンシブ銘柄」と呼ばれ、不況時でも需要が減退しにくく比較的堅実に業績を保つことができます。実際、リーマンショック時にも減益にはなりましたがしっかりと黒字を出しています。
ここ数年間の業績は以下の通りとなっています。
(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 |
2017.12 | 156,761 | 22,925 | 24,191 | 15,863 |
2018.12 | 167,479 | 26,289 | 27,374 | 18,023 |
2019.12 | 168,052 | 26,355 | 27,851 | 19,139 |
予 2020.12 | 165,000 | 26,400 | 28,000 | 20,000 |
2019年12月期は、営業利益、経常利益、最終利益で過去最高益を記録しました。PER(株価収益率)は約34倍と、割高感は否めませんが、同業他社と比較するとほぼ同等です。
PBR(株価純資産倍率)は約4倍で、こちらも少し割高ですが、同業他社と比較すると同じくほぼ同等です。
不況下でも安定した業績を見込めるディフェンシブ銘柄は、PERやPBRにおいては他銘柄に比べると少し割高な数値になる傾向があります。株価の動きで見ると、2015年1月に約4,000円だった株価は、2020年2月上旬で約9,000円と2倍以上になっています。
株価は2015年1月以前の推移を見ても、右肩上がりで上昇してきていて、業績も伴っているのでこのまま行けば今後も同様に上がっていくと考えます。
どこかでスポット的に大きく下がることはあるかもしれませんが、中国市場での業績を伸ばしていけるのであれば、株価は中長期的には上がっていくと考えられます。
あとは、中国以外の海外にどれだけ進出出来るかが肝でしょう。これから需要が伸びると考えられるインドにはまだ進出していませんし、アフリカも同様です。
今後の海外展開によって、株価に大きな影響があるかもしれません。
小林製薬の株を購入するのにおススメの証券会社
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IPO
NISA
投資信託
単元未満株
外国株
夜間取引
◎
◎
◎
〇
△
×
手数料
10万
30万
50万
100万
300万
売買ごと
99円
275円
275円
535円
1013円
1日定額
550円
550円
550円
550円
2750円
小林製薬の株主優待はどんなもの?株価は今後どうなる?まとめ
この記事では、小林製薬の株について解説してきました。
小林製薬は連続増配中で、株主優待もあるので投資初心者でも買いやすい銘柄です。業績が好調なのも買いやすい理由の一つです。
また、海外展開の伸びしろがまだあるというのも魅力的です。
上手くいかない場合は業績にも大きな打撃ですが、まだまだ大きな市場を取りに行けるチャンスがあるという見方もできます。
唯一、値がさ株の部類に入るので一単元当たりの金額は大きいのが少しネックになるでしょうか。
しかし、色々な意味でおすすめできる銘柄の一つなので、興味がある方は小林製薬の動向に注目しておいてください。