塩野義製薬株式会社は、日本の医薬品メーカーです。
処方箋医薬品と医薬品を主とする製薬企業であり、以前は抗生物質に強みを持っていて、抗生物質の国内シェアNo,1でした。
薬剤耐性菌の問題などがあり、抗生物質の販売額が減って一時は業績が大きく落ち込みましたが、高脂血薬の「クレストール」の開発・販売がきっかけで盛り返して、現在では好業績企業となっています。
創業は1878年（明治11年）3月17日。
1919年（大正8年）6月5日に株式会社塩野義商店として法人化し、この日が設立年月日となっています。
株式市場には、1949年（昭和24年）に東京証券取引所並びに大阪証券取引所へ上場。
現在も東証1部に上場していて、証券コードは「4507」です。
フジテレビで塩野義製薬の1社提供番組「ミュージックフェア」を放送しているので、視聴したことのある方はＣＭを見たことがある方も多いでしょう。
ここからは、塩野義製薬の株について紹介していきます。
塩野義製薬の株価が上昇する理由はこれ
塩野義製薬の直近の株価は、2019年8月上旬を底に2020年1月下旬まで上昇してきました。
これには様々な要因がありますが、主なものを挙げると以下になります。
・自己株式の取得
→2019年9月30日に、「自己株式取得に係る事項の決定、ならびに自己株式の消却に関するお知らせ」というIRを出しました。
浮動株が減り、1株あたりの株式の価値が上がるので自己株式の取得のIRが出ると株価は上昇する傾向にあります。
・新薬の開発や販売が順調に進捗
→開発ラインは複数ありますが、概ね良好に進捗していることが投資家に好感されています。
特に抗インフルエンザ薬の「ゾフルーザ」については、グローバルでの販売と業績寄与が期待されています。
・好調な業績
→2019年10月30日には、2020年3月期通期の上方修正を発表しました。
従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことになります。
2020年1月下旬以降は、調整に加えて感染症によるショックもあり株価はそれ以前に比べると大きく下落しています。
塩野義製薬の株価は今後どうなる？
ここでは、塩野義製薬の株価が今後どうなっていくのかについて考えてみます。
まずは、ここ数年の塩野義製薬の業績から見ていきましょう。
（単位：百万円）
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 |
| 2016.03 | 309,973 | 91,406 | 100,869 | 66,687 |
| 2017.03 | 338,890 | 108,178 | 123,031 | 83,879 |
| 2018.03 | 344,667 | 115,219 | 138,692 | 108,866 |
| 2019.03 | 363,721 | 138,537 | 166,575 | 132,759 |
| 予 2020.03 | 355,000 | 141,500 | 167,000 | 133,000 |
売上・利益ともに順調に推移しています。
2020年3月期の売上予想は前期比で若干の減少ですが、利益はしっかりと出してきています。
感染症によるショックの影響は計り知れませんが、将来的にも期待ができる業績です。
2020年4月13日時点で、PER（株価収益率）は約13倍と割高感はありません。
同業他社と比べても低い方です。
同じくPBR（株価純資産倍率）も約2.4倍と、同業他社と比べても割高感はありません。
加えて、開発パイプラインも相当数抱えていて、それぞれが比較的順調な進捗IRを出しています。
これだけ見ると、中長期的な株価の上昇に期待することができます。
その時点の株価にもよりますが、基本的には買いのスタンスでも問題なさそうです。
塩野義製薬の株主優待と配当について
塩野義製薬株式会社は、現在株主優待を行っていません。
配当は行っていて、2019年3月期は1株あたり年間94円（中間配当44円・期末配当50円）の配当でした。
2020年3月期は1株あたり100円の年間配当（中間配当50円・期末配当50円）を予想しています。
塩野義製薬の株を購入するのにおススメの証券会社
ここでは、塩野義製薬の株を購入するために、当サイトがおすすめするネット証券会社を紹介します。
【PR】
・米国株の取扱銘柄数5,000超！
・NISA口座での国内株式の売買手数料は実質0円！外国株式の買付手数料も実質無料
・信用取引デビュー応援！
信用取引口座開設後、31日間の信用取引での株式売買手数料を全額キャッシュバック！（最大10万円まで）
| IPO | NISA | 投資信託 | 単元未満株 | 外国株 | 夜間取引 |
| ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | △ | × |
| 手数料 | 10万 | 30万 | 50万 | 100万 | 300万 |
| 売買ごと | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1013円 |
| 1日定額 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2750円 |
※手数料は税込価格です
塩野義製薬の株価は今後どうなるの？まとめ
ここまで、塩野義製薬の株について紹介してきました。
塩野義製薬の業績は好調で、株主優待は行っておりませんが配当はしっかりと行っています。
自社株買いもたびたび行っていて、現在株主還元に熱心な日本企業の一つに数えられています。
1単元あたりの金額はそんなに低くありませんが、業績や配当などを考えると投資初心者にもおすすめできる銘柄だと思います。
中長期的に見ても、株価の上昇に期待できる銘柄です。
