中外製薬株式会社は、日本の大手医薬品メーカーです。
中外は「ちゅうがい」と読みます。
2002年にスイスの大手医薬品メーカー、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ(Fritz Hoffmann-La Roche)との「戦略的アライアンス」により、「Roche(ロシュ)」の傘下となりました。
1925年3月に中外新藥商會として創業。創業者は上野十蔵。
1943年3月8日、中外新藥商會が株式会社に組織変更し、中外製薬株式会社に商号変更。設立日はこの日となっています。
1955年には株式を店頭公開、翌1956年に東京証券取引所に上場します。
現在も「Roche(ロシュ)」傘下にありながら、東証1部に上場していて証券コードは「4519」です。
この記事では、中外製薬の株について詳しく紹介していきます。
中外製薬の株主優待と配当について
中外製薬株式会社は、現在株主優待を行っていません。
配当は行っていて、2019年12月期は1株あたり年間140円(中間配当48円・期末配当48円・特別配当44円)の配当でした。
2020年12月期は1株あたり100円の年間配当(中間配当75円・期末配当25円)を予想しています。
※2020年7月1日に1:3の株式分割をするので、実質増配です。
中外製薬の株価は今後どうなる?
ここでは、中外製薬の株価が今度どうなっていくのか考えてみましょう。
まずは、中外製薬のここ数年の業績から見てみましょう。
(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 |
2016.12 | 491,780 | 76,884 | 74,448 | 53,592 |
2017.12 | 534,199 | 98,934 | 97,031 | 72,713 |
2018.12 | 579,787 | 124,323 | 121,449 | 92,488 |
2019.12 | 686,184 | 210,597 | 207,893 | 157,560 |
予 2020.12 | 740,000 | - | - | - |
業績は絶好調ですね。
2019年12月期は売上から最終益まで全て過去最高となっています。
Coreベースでは、2020年12月期も引き続き過去最高を予想しています。
業績が好調な一番大きい要因は、ロシュグループに属していることで、ロシュ導入品を国内で独占販売できるという安定収益基盤と、自社開発薬をロシュ販売網に乗せてグローバルでの売上を拡大できているという点でしょう。
また、国内ガン領域でトップシェアを誇る製品群も、ロシュ導入品と合わせると豊富なラインナップを誇り、また新薬開発においても国内屈指のパイプライン数を誇ります。
ロシュとの提携は業績だけではなく、株価も押し上げてきました。
株価はここ5年だけ見ても右肩上がりで、約3倍になっています。
業績もこのまま好調を維持できれば、株価も上がっていくと考えられますが、少し注意が必要です。
好業績に支えられ、株価は高値を更新し続けてきました。
若干過熱気味とも取れる状況ではあるので、どこかのタイミングで調整が入るのが自然です。
チャートをチェックして、調整タイミングで入るのが無難でしょう。
中長期的に保有を考えている場合も同様です。
中外製薬の株価が上昇するのはどんな時?
ここでは、中外製薬の株価が上昇するのはどんな時なのか?について考えていきましょう。
株価が上がる要因として一番大きいものは、上場企業なのでもちろん業績に直結することです。
現在の中外製薬の株価上昇に大きな影響を及ぼしそうなものをピックアップすると、以下の2つが挙げられます。
・自社の新薬開発に関わるニュース
⇒新薬開発にはいくつかのフェーズ(段階)があります。
そのフェーズごとに当局の承認を得たりするのですが、どこかの段階で承認を得られたり、販売承認を得られると株価に大きな影響を与える可能性もあります。
・ロシュの新薬開発に関わるニュース
⇒中外製薬は現在ロシュグループの一員として、ロシュ製品の日本における独占的販売権を獲得しています。ロシュの新薬開発は中外製薬の業績に直結するのです。
中外製薬の株を購入するのにおすすめの証券会社
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売買ごと | 99円 | 275円 | 275円 | 535円 | 1013円 |
1日定額 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2750円 |
※手数料は税込価格です
中外製薬の株主優待はお得!?今後の株価は?まとめ
中外製薬は、現在業績は絶好調。
2002年にロシュと提携してからの業績の躍進には目覚ましいものがあります。
株主優待は行っていませんが、配当はしっかりと行っていて、好業績に合わせて増配もしてきています。
株価は若干の過熱感を感じますが、短期的にも長期的にも業績拡大に期待できる企業なので、タイミングを見計らって売買をするのであればおすすめできる銘柄です。
株価のチェックリストに入れておいてはいかがでしょうか。