投資は難しいし、お金が減るのは怖いという声はよく聞かれるものです。その反面、株高などが続き、資産を投資に回した人の中には大きなリターンを得た人もいます。初心者でも投資をしないことの方がリスクといった言葉も聞かれるようになりました。
しかし、投資に割ける時間はないし、余暇は自分の好きなことをしたいという人もいることでしょう。できるだけほったらかしで利益を得られる方法はないか?と考えるのが一般的な人間の思考です。
もちろん人一倍稼いでいれば、その入金力で一括投資をしてリターンを上げることも可能でしょう。今回は一般的なサラリーマンなどがほったらかしで稼ぐ方法はあるのか?という話に限定します。実際完全にほったらかしというのは危険ですがそれに近いことは可能です。さまざまな方法がありますが、初心者でも取り組みやすいものとしてFXがあげられます。
FXというと、トレーダーが四六時中画面に張り付いて取引するイメージがあります。しかし昨今は自動化も進んでいるので、ずっと相場を見ていなくても取引ができるようになっています。ある程度はほったらかしの投資はしやすい環境にあります。
FX初心者がほったらかしで稼ぐことはできる?
では、FX初心者がほったらかしで稼げるかといえば、答えはイエスでもあり、ノーでもあります。まずすでに書いた通り、FXの売買をほったらかしにできるか?といえば、自動化などの仕組みを使えばある程度は可能です。
自動化はFX会社によってできるところもあれば、できないところもあるので最初にMT4などの自動システムを採用しているFX会社を選ぶ必要があります。FX会社については複数で口座開設しても問題はないので、自動の売買システムを使いたいと思ったときに検討してみても良いでしょう。
また自動売買システムを使うのは、プログラミングなどの知識が必要では?と思われるかもしれませんが、プログラミングの知識は必要ありません。搭載するプログラム自体を複数の選択肢から選べるコースを各FX会社が提供しています。ある一定のアルゴリズムで売買を自動で行うプログラムを4つほどの選択肢の中から選ぶところや、プロトレーダーの真似ができるミラートレードを採用しているところ等、FX会社によって提供されるサービス内容も多種多様です。
それゆえ、ほったらかしでFX取引を行うことは十分に可能です。知識がなくてもFX会社の既存のプログラムを使うこともできます。
問題は本当にほったらかしで勝てるのか、利益が出るのか?といった点です。これについては相場とプログラムがぴたりとハマれば稼げますし、そうじゃなければ稼げません。自動化するということは、最初に設定した通りに売買が行われるということですので、最初は稼げたけれどしばらくすると稼げなくなるといったことも起こり得ます。
したがって、初心者・上級者かかわらず、完全なほったらかしでは相場の波に乗れずに利確のタイミングを逃したり、トレンドから置いていかれて大損失といったこともある点は注意しておいた方が良いでしょう。
FX初心者におすすめのなるべくほったらかしにできる方法
上記のことを踏まえ、FX初心者は相場観などがなくてもいちいち注文を出さなくても自動でFX取引できます。ただし稼ぐためにはトレンドの把握などが必要で、相場の流れに合わせた注文を出すために自動化したとしても常に調整をしていく必要があります。
しかし、自動化することは可能なので、なるべくほったらかしでFXの利益をあげるというのはできない話ではありません。自動売買には高い入金力が必要と思っている人もいるようですが、最近はアイネット証券のループイフダンのような1000通貨で取引できるシステムもあります。少額取引も可能なので、資金管理に気をつければ自動売買も手軽に活用できます。
自動売買は設定が面倒では?と思うかもしれませんが、こちらも売買システムを活用できるFX会社ならスムーズに取引できるようになっています。口座開設をしたらすぐ使えるところがほとんどです。
自動売買ができるFX会社に口座開設を始めたら、最初にいくつか設定する項目があります。まずはどの通貨ペアを取引するかを決めます。初心者であれば値動きがわかりやすい米ドル/日本円やユーロ/日本円がおすすめです。
通貨ペアを決めたら、買い注文・売り注文か、どの値幅にするかなどを決めます。損切り設定は好みですが、最初は資金管理の意味でもどのタイミングで損切り決済をするかを設定しておくと楽です。あとは取引手数料や最大ポジション数を決めますが、初心者であればデフォルト設定からスタートすればOKです。FX取引に慣れてから自分の好きなように変更すれば良いでしょう。
MT4などの高速自動売買システムも無料で使えるFX会社が増えています。FX初心者によっての投資環境はかなり整ってきているといえます。プログラミングはいつでも選択変更できるので、使い始めてみてから違うな・・・と思ったら気軽に変更できます。成果はある程度の期間を見ないと分からないところはあるのですが、自分に合うものを見つけるためにいくつか試してみるのもひとつの手です。
プロトレーダーのトレードをトレースするっミラートレードも手軽にできるようになっています。ただし、こちらはトレーダーの入金力など投資するFX初心者と状況が違うこともあるので利用には注意が必要です。最初は規定のアルゴリズムに基づいて動くプログラムで様子をみるのがおすすめです。
FX初心者がなるべくほったらかし投資をするときに気を付けること
その意味では、ほったらかし投資をする時に気をつけたいのが、まずは少額で始めることです。少額でやることで自動売買の頻度や相場との相性などを落ち着いて確認することができます。初心者はいきなり資金が目減りすることに慣れていないので、まずは余裕をもって自動売買のFX取引を始めるようにしましょう。
また、自動売買の場合、売買は条件が揃えば何回でも売買が行われます。そこで気をつけたいのが取引手数料などについてです。潤沢な資金があれば別ですが、頻繁な売買が起こると手数料がかさみます。FXには、通貨を売る場合も買う場合にも売買手数料+スプレッドが差し引かれます。スプレッドとは、売値と買値の価格差のことで実質的なコストとなります。
最近は各FX会社ともに狭小なスプレッドになっていますが、それでも売買頻度が重なればかなり手数料はかかるので、手数料分も収益から減ることは念頭に置いておきましょう。同時に必要となる資金も上乗せされるので、必ず手数料を見越した資金を入金しておく必要があります。
そして、それでも初心者は資金力という意味では少額から始めることになる人が多いので資金管理は重要になってきます。少額取引となればロスカットの可能性も高まるので、資金の不足などを意識する必要があります。
ほったらかしの投資でもやめた方がいい時はどんな時?
ほったらかし投資は機械的な取引となるため、もしハイリターンの機会があってもそうしたチャンスを逃すことがあります。もしハイリスクハイリターンの投資をしたいということなら、ほったらかし投資はむいていないといえます。
また、基本的に自動売買のシステムとして、リピート系注文の設定が基本であることが多いです。つまり、指定した金額まで価格が上がれば買い、価格が下がれば売りといった自動売買となるため、相場のレンジが変わると意味をなさなくなったりします。その点ではずっと不勉強というわけにもいかないのがFX投資です。
定期的に売買システムを調整する程度の時間を割く必要があります。そうした時間がとれない忙しさであればFX投資には向いていないといえるでしょう。全く勉強しないで取り組むと稼げずに資金だけが目減りしていくことも起こり得ます。
そして、FX投資の基本として資金力が大きければ大きいほどリターンが大きくなります。それゆえ余剰資金でやることも大事ですが、FXで資産を増やす予定なら資金の増額は避けて通れないものになってきます。リスク分散や長期的な投資を見据えるならば、30万円程度資金があると余裕が出てきます。追加投資や利益を再投資に回せる余裕がないのであれば、自動売買をはじめても利益は大きくならないことも理解しておきましょう。
FX初心者もほったらかしで稼ぐ方法まとめ
FX初心者といっても、最近はほったらかし投資ができるようになっています。銀行に預金をしてもなかなかお金が増えない昨今。FXに資金を移動させるだけで殖やせる機会があるのは魅力的といえるでしょう。
取引自体を自動化することも難しくなく、設定さえできれば投資対象の選定や投資タイミングを図る必要がありません。完全にほったらかしとまではいきませんが、設定項目はシンプルなので初心者でも簡単に設定が完了します。すべてスマホ1台で完結するので時間もかからず楽チンです。特に設定変更によって追加料金などがかからないので、自分が思った通りの取引設定にどんどんアレンジしていけます。
ただし、ほったらかしといっても相場のトレンドは変わりやすく、初期設定のままで稼げる人は少数派です。やはり定期的に相場を観察し、適切な設定に調整していく必要があります。また、資金力は投資成績に影響するので、稼ぎ出した利益を再投資に回したり、追加で資金を投入していくことで利益が最大化できます。すぐにリターンを得たいといった人には向いていないところがあります。
それでも、すぐに始められる点で、FX取引は初心者に優しいといえます。便利な自動化などの仕組みを活用していけば、ある程度はほったらかしで稼ぎ出すことも可能です。生活の一部として、適切な増やす努力をすれば、少額投資からでも大きなリターンを目指せるのがFXの最大の良さといえるでしょう。