「移動平均線ってどのテクニカル指標と組み合わせればいいんだろう・・・」
あなたはこのようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
移動平均線は基本中の基本であるテクニカル指標ですが、どのような組み合わせを使えばいいのか悩みますよね。
しかし、移動平均線はおすすめの組み合わせを知っておくことで精度の高いチャート分析をおこなうことができるため、あきらめてしまうのはもったいないです。
そして、おすすめの組み合わせの中から自分に合ったものを見つけ、勝率アップを狙っていきましょう。
今回は、「移動平均線のおすすめの組み合わせとコツ」などについて解説いたします。
移動平均線とはトレンドを分析できるテクニカル指標
移動平均線とは、世界で一番有名なテクニカル指標であり、「相場のトレンドやその強弱を分析すること」が可能です。
移動平均線では、一定期間の終値の平均を計算して、それらを線で結びチャート上に表示します。
例えば、10日移動平均線であれば、10日間の終値の平均を計算し、チャート上に線で表示します。
移動平均線はFX初心者から中上級者まで、世界中の多くのトレーダーに使われている基本的なテクニカル指標であるため、チャート分析をする上で必ず覚えておきましょう。
移動平均線のおすすめの組み合わせ3選
移動平均線のおすすめの組み合わせは、様々なトレーダーが色々な意見を出しています。
ただし、基本となるおすすめの組み合わせがあるため、まずは基本からスタートして自分に合う組み合わせを探していきましょう。
なお、移動平均線は短期・中期・長期の3本をチャート上に表示させるトレーダーが多いです。
以下の表は移動平均線で人気のある期間設定です。
短期移動平均線 | 中期移動平均線 | 長期移動平均線 | |
日足以下 | 5、15、20、25 | 50、75 | 100、200 |
週足 | 9・13 | 26 | 52 |
月足 | 12 | 24 | 60、120 |
短期トレード(スキャルピング・デイトレード)
短期トレード(スキャルピング・デイトレード)では、当然ですが短期的なトレンドをつかむ必要があります。
時間足を1分足や5分足といった短い足に設定し、短期・中期・長期の3本を人気のある設定期間にすることで短期的なトレンドをつかむことが可能です。
ただし、スキャルピングではフィボナッチ数列から導き出した設定期間である「5・8・13」の3本を使うトレーダーも多いです。
「5・8・13」の3本を使う場合は移動平均線が密集して表示されることが多いため、移動平均線のクロスだけでなく傾きも見るなど少し難しいスキルが要求されます。
そのため、慣れないうちは人気のある設定期間から自分がしっくりくるものを選ぶとよいでしょう。
中期トレード(スイングトレード)
中期トレード(スイングトレード)は数日間のトレードになるため、4時間足や日足を使うトレーダーが多くなります。
時間足で日足を使う場合は、特に200日移動平均線を使うとよいでしょう。
なぜかと言うと、1年間のマーケットの営業日として200日移動平均線は多くのトレーダーから意識され、サポートラインやレジスタンスラインになることが多いからです。
そのため、「20・50・200」、「25・50・200」といった移動平均線の組み合わせがおすすめになります。
中期トレードをする際には、200日移動平均線が意識されやすいことをぜひ覚えておいてください。
長期トレード(ポジショントレード)
長期トレード(ポジショントレード)は1週間以上の期間でトレードをおこなうため、週足または月足を使うトレーダーが多いです。
週足の場合は、3か月・6か月・12か月にあたる「13・26・52」がおすすめです。
月足の場合は、1年・2年・5年にあたる「12・24・60」がよいでしょう。
なお、超長期でポジションを保有する場合は「12・24・120」にして10年にあたる120を加えることで超長期のトレンドが把握しやすくなります。
移動平均線を組み合わせる際の2つのコツ
移動平均線を組み合わせる際にはコツが2つあります。
以下で順に解説させていただきます。
コツ1.1週間の日足が5本で表示されるチャートを使う
MT4を使ってチャートを分析する場合には、1週間の日足が5本で表示されるFX会社のMT4のチャートを使いましょう。
MT4はFX会社によってはチャートに日足が6本で表示されてしまうからです。
MT4とは、ロシアのメタクォーツ社が開発したFXの取引ツールであり、日本だけでなく世界中のFXトレーダーが愛用しています。
しかし、FX会社が採用するサーバー時間によっては営業日数と日足の本数に違いが生じ、日足の高値や安値などが変わってしまいます。
その結果、移動平均線を含めたテクニカル指標に狂いが生じてしまうのです。
そのため、MT4を使ってチャートを分析する場合には、1週間の日足が6本ではなく5本で表示されるFX会社のMT4のチャートを使うことをおすすめします。
コツ2.移動平均線はオシレーター系のテクニカル指標と組み合わせる
移動平均線と他のテクニカル指標を組み合わせる時は、オシレーター系のテクニカル指標と組み合わせると有効です。
移動平均線はトレンド系のテクニカル指標であり、相場のトレンドやその強弱を分析することができます。
対して、オシレーター系のテクニカル指標は値動きが転換する点を見つけるのに適しているという特徴があります。
オシレーター系は基本的に「買われすぎ」や「売られすぎ」を判定するのに用いられており、相場の過熱感を推し測ることが可能です。
オシレーター系の代表的なテクニカル指標には、RSIやストキャスティクスなどが挙げられます。
トレンド系の移動平均線とオシレーター系のテクニカル指標を組み合わせることで、別の角度からチャートを分析して勝率アップを狙いましょう。
まとめ:自分に合う移動平均線の組み合わせを見つけよう
ここまで「移動平均線のおすすめの組み合わせとコツ」などについて解説させていただきました。
移動平均線のおすすめの組み合わせをまとめると以下の表のようになります。
短期移動平均線 | 中期移動平均線 | 長期移動平均線 | |
>日足以下 | 5、15、20、25 | 50、75 | 100、200 |
週足 | 9・13 | 26 | 52 |
月足 | 12 | 24 | 60、120 |
まずはこの表に記載されている数値を使って、自分に合った移動平均線の期間を見つけてみてください。
また、移動平均線を組み合わせる際にはコツが2つありましたね。
2. 移動平均線はオシレーター系のテクニカル指標と組み合わせる
以下で順に解説させていただきます。
MT4を使ってチャートを分析する場合には、1週間の日足が5本で表示されるFX会社のMT4のチャートを使ってください。
6本で表示されると移動平均線を含めたテクニカル指標に狂いが生じてしまい、本来は成功するはずだったトレードが失敗に終わる可能性があります。
また、テクニカル指標の組み合わせに関しては「複雑になってしまうのでは・・・」と最初は戸惑うかもしれません。
しかし、トレンド系の移動平均線とオシレーター系のテクニカル指標を組み合わせることで、テクニカル分析の精度は格段に上がるためぜひチャレンジしてみてください。
本記事を参考に、あなたが移動平均線を使ったトレードで勝てるようになることを願っています。