「株主優待」は、テレビや書籍などで特集されることも多いため、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし「株主優待を受け取るにはどうしたら良いのかわからない」といった方や、「多くの資金が必要なイメージがあり、なかなか始められない」といった方もいるでしょう。
この記事では、株主優待を受け取るために必要な資金や、株主優待を受け取るまでの流れなどを紹介します。この記事を参考に、株主優待生活を始めてみましょう。
株主優待はいくらからもらえる?
株主優待制度を実施している銘柄は、およそ1,500銘柄あります。そのうち、5万円以下で株主優待を受け取れる銘柄はおよそ150銘柄です。
中には1万円以下の投資金額で株主優待を受け取れる銘柄もあるため、少額でも複数の銘柄に投資できます。
株主優待の種類も豊富で、例えば以下のような優待を受け取れます。
- 食品
- 食事券
- 金券
- カタログギフト
- 優待カード
他にも多くの種類があり、銘柄によって内容もさまざまです。なかなか手に入らないユニークな優待もあるので、自分好みの株主優待を探してみましょう。
どんな株主優待がおすすめ?
株主優待を選ぶ際は、実際に利用するものを選びましょう。
例えば、食事券や自社製品、優待カード、旅行・交通関係の優待などがおすすめです。
食事券
ファストフード店やファミリーレストラン、居酒屋などの飲食店で利用できる食事券は使い勝手が良いのでおすすめです。家族連れで外食する機会が多い方にも向いています。
例えば、ガストやバーミヤンなどを展開する「すかいらーくホールディングス」や、マクドナルドを展開する「日本マクドナルドホールディングス」、牛丼チェーンを展開する「吉野家ホールディングス」などの優待が人気です。
また、普段はあまり行かないような高級レストランなどで利用できる優待券もあるので、行ってみたいお店で使える優待を選ぶのも一つです。
自社製品
日用品や食品など、実用的な製品は無駄にならないのでおすすめです。
自社製品を株主優待にしている企業は多く、各企業の代表的な製品を利用できます。
例えば「ライオン」なら洗剤、「キリンホールディングス」ならビールなど、普段目にする有名企業の製品などが受け取れます。
優待券・優待カード
よく利用している店舗や施設での買い物が割引される優待券などもおすすめです。
例えば「イオン」では、買い物金額から3%~7%キャッシュバックされる優待カードがもらえます。そのほか、百貨店などで利用できる優待もあるので、普段の買い物をお得にしたい方などに向いているでしょう。
旅行・交通
例えば、「エイチ・アイ・エス」なら旅行割引券、「ANAホールディングス」や「日本航空」、「東日本旅客鉄道」なら運賃割引券などがもらえます。
現在は新型感染症の流行で不要不急の外出を控えなければいけませんが、優待券を利用すればお得に旅行や移動ができます。
株主優待をGETする時に気を付けること
株主優待をGETする時には、以下の点に気を付けましょう。
- 株式投資にはリスクがある
- 株を買うタイミングに注意する
- 株主優待を受け取る条件を把握する
株式投資にはリスクがある
当然ですが、株主優待を受け取るためには企業の株を買う必要があります。
株式投資には、大きく分けて2つのリスクが存在します。
- 価格変動リスク
買付した銘柄の値下がりなどにより、換金時の受取金額が投資金額を下回る可能性があります。せっかく株主優待を受け取っても、売買タイミングによっては損失が出てしまうため注意が必要です。
- 信用リスク
投資した企業が、経営不振などを理由に破綻する可能性があります。その場合、投資元本が償還されない恐れがあります。企業の信用力(財政状況など)をよく確認してから買付しましょう。
株を買うタイミングに注意する
株主優待を受け取るには、決算月の「権利付最終日」までに買い注文を出し、約定していなければいけません。株式投資では、現金の受渡日ベースで権利が確定するため、月末から起算して3営業日前までに約定している必要があります。
例えば、2021年12月における権利付最終日は28日、権利落ち日が29日、権利確定日は30日です。28日に株を保有していれば、翌営業日の29日に売却しても優待が受け取れます。
12月28日 | 12月29日 | 12月30日 |
権利付最終日(約定日) | 権利落ち日 | 権利確定日(受渡日) |
ただし、権利付最終日が近づくと、株主優待狙いで買う投資家も増えるため、株価が上がっている可能性があります。
高値で買付し、権利落ち日に株価が大きく下落したら元も子もないため、決算月の数ヵ月前に買付したり、大きく下落した時に買付したりするなどの工夫が必要です。
株主優待を受け取る条件を把握する
株主優待を受け取るためには、以下のような条件があります。
- 保有株数
最低単元である「100株以上」を保有していれば受け取れる銘柄が多いですが、中には「300株以上保有」や「500株以上保有」などの条件がある銘柄もあります。
- 保有期間
権利付最終日までに買付していれば受け取れる銘柄が多いですが、中には「6ヵ月以上保有」や「1年以上保有」の継続株主に対してのみ贈呈する銘柄もあります。
優待を受け取るための条件をよく確認してから買付しましょう。
どうやれば株主優待を手にいれられる?
株主優待を受け取るまでの流れは以下の通りです。
- 証券会社で口座を開設する
買付手数料が安い「ネット証券」がおすすめです。口座開設には、本人確認書類やマイナンバーが必要となります。
- 口座に入金する
買付する銘柄の買付代金を入金しましょう。
- 証券会社の取引ツールやアプリなどから買付注文を出す
相場状況や株価をチェックし、なるべく安い時に買いましょう。
- 約定後、権利が確定するまで保有する
権利確定後はすぐに売却しても優待を受け取れます。しかし、権利落ち日は株価が下がるケースも多いため、ある程度期間を置いてから売却したほうが良いかもしれません。買付単価との兼ね合いを見つつ、なるべく損失が出ないタイミングで売却しましょう。
- 権利確定後、2~3ヵ月後に優待を受け取る
実際に株主優待が届くのは、株主総会の時期である2~3ヵ月後です。すぐに届くわけではないため、気長に待ちましょう。
まとめ
株主優待制度を導入している銘柄は非常に多く、種類や内容も豊富です。少額から買付できる銘柄も多いため、投資初心者でも始めやすいのも魅力でしょう。
この記事を参考に、株主優待を受け取るまでの流れや注意点を把握し、株主優待生活を始めてみてはいかがでしょうか。
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